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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「トワダカワゲラ」

ブログ閲覧の集計表を見ていたら、水生生物の具体的な「カワゲラ」の名称で検索でおいでになった方がいるのが分かった。安達太良川の水生生物の観察のデータがきっかけであろうことは推察できたが、残念ながら安達太良川ではこの具体名の虫を見なかった。
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 心に残るカワゲラを見たのは、平成15年8月2日に、木幡川上流の水生生物を観察したときだ。そこは、木幡神社の下で、清水が湧き出る源流に近い地点であった。飲料水をひくためにパイプがはられていることからも分かるように、飲料水として取り入れて余った水があふれて川になっている清流だ。また、ここは林の中で、昼間でも薄暗いところで、空気もひんやりとしている。この地区では、ムササビを継続的に観察している方がいるという話も聞いた。豊かな自然である。
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 水生生物の様子は、次のようだった。
 多くのサワガニやカワゲラがいた。ウズムシ、ヒラタカゲロウ、ブユも観察された。川沿いにはミズナが群生していた。
 その中で、「トワダカワゲラ」をはじめてみたのだ。素人にとっては、地味な生き物で感慨はなかったのだが、専門家の方の話では、珍しいということだった。それに加え、その時、こんな話を聞いたので、なお印象深かった。
 水生生物の中のトワダカワゲラを中心に研究していた女子学生が、この生物がなかなか見つからないので、どんどん奥深い山に入っていってしまった話を聞きいた。そのぐらい夢中になれるものらしいという感慨から、なにか素晴らしいものを観ているような気分になったことを思い出した。
 この話に登場した女子大生が、自分の身近に地味に暮らすおばちゃんで、このおばちゃんも輝いて見えたことまで思い出した。

 この時のデータも記録しておく。

 観測時刻15:30 天候:晴れ ・ 川幅:1.5㍍ ・ 採取地:治家地内 ・ 
 水深:5~10㎝ ・ 水流:流量少なく測定不能
 川底の状態:岩盤/砂 ・ 濁りにおいなし・
 PH:7.0   COD:6  NO2:0.02
by shingen1948 | 2007-07-06 20:27 | ◎ 水 | Comments(0)
 川の流れをたどっていると、これはどこからはじまるのか確認したいという思いが起きる。観察地点にした安達太良川の上流三ツ森上流をたどって水源地を訪ねようとすると、かなり難しい。大玉土地改良区の用排水系統図によれば、五回の枝分かれを繰り返すところを確認しながら、それをたどって水源地点にたどり着かなくてはならないからだ。
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  安達太良川の玉井大木原で合流する本流が、小高倉林道沿いに走っている。その本流に山の中で合流する支流の水源地が、水道の第2水源地を少し過ぎたところにある広々とした共有地の脇の林の中にある。




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  ここは、「大玉まるごと百選」に、「安達太良川の水源地」として紹介されている。
  小高倉山一体は全て湿地帯で山のいたるところから自然と水が湧いてくるようなところだ。この山の山頂の程近くに、小さな泉を形成しているところがある。どこからか水が湧いてくるのだろう。よく見るとさらさらと水面が動いている。水は一カ所に集まり、幅1㍍ほどの清流となって流れ出す。これが安達太良川の始まりである。地元では「太良川」と呼んでいる。
草原のじめじめした水分が、一カ所に集まって、ここがスタートだという実感が湧く。
a0087378_18532346.jpg  フタスジモンカゲロウの成虫が飛んでいる。この水源地に生息していた幼虫が成長し、羽化しているのだ。ちょうど今が羽化の最盛期のようだった。

この小高倉山では、昨年JR主催の「第三回 安達太良ふるさとの森づくり」で植林活動をした山だ。「日本で一番木を植えた男」としょうかいされた宮脇先生の姿を始めてみた思い出深い山でもある。
by shingen1948 | 2007-06-29 18:55 | ◎ 水 | Comments(2)

安達太良川上流の昆虫

 昨日は、前日までのぐずついた天候でが嘘のように晴れわたった。梅雨の晴まで、夏を思わせる天気だ。
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 昨年の水生生物観察と同地点で、観察を行った。雨の影響で少し水量が多かった。また、季節も違うため、観察できる生き物も違っている。冬にゆっくり育った昆虫の幼虫などは、、春の暖かさで、5月頃から成虫になって丘に上がるものが多いので、水生生物を見つけるという点では、今はあまり見られない時期である。そういう意味では、山に遊ぶ昆虫を追いかけるのにいい季節なのかもしれない。
 それでも、以下のような水生生物が見つかった。
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 一番多かったのが、フタスジモンカゲロウで、そろそろ羽化するものが30ほどみつかった。カワゲラ・ミドリカワゲラという小さなカワゲラ・赤い色のヤマトカワゲラ・アミカワゲラ・流れが速くても、体が平たいので流されないというヒラタカゲロウ・コカゲロウ・本当は水が嫌いで、水面近くにいるノビカワゲラ・ヤゴ(サナエトンボ)・ヤゴ(オニヤンマ)・さなぎや幼虫もいたヤマトトビゲラ・シマトビゲラ・四角い筒の中にいるカクツツトビゲラ・目が四つあって、上も下も見ている動きの速いミズスマシが二種で普通のミズスマシとオナガミズスマシ水がきれいな所でないといないマルガムシやサワダマメゲンゴロウ・ウズムシ(プラナリア)・トビゲラの卵塊・ガガンボ・サワガニ
by shingen1948 | 2007-06-28 04:05 | ◎ 水 | Comments(0)

プラナリアについて②

 わたしが、初めてプラナリアにであつたのは4年前で、二本松市木幡にある木幡川上流の水質調査の時である。それ以前の調査記録を確認すると、ヒルがいるということであった。汚れがこんなに山の中まで広がっているのだと思っていた。ところが、実際に現地に行ってみると、清水がこんこんと湧いていて、確かにごみはあったが、それほど汚れているとは思わなかった。
  実際に調査にはいると、ブユの幼虫やトワダトビゲラなども見つかlり、良好な水質に生きる生物群だった。ヒルば、プラナリアであった。
  この木幡川の近くの山には、ムササビも生息するということで、F大学の生物調査が入っているという話も聞いた。村の人々にとっては、当たり前の自然ではあるのだが、私としては、豊かな自然が残る地域として認識したのだ。
  実は、プラナリアについては、高校の生物の教科書で、再生のモデルとして使われているのは思い出したが、実際にプラナリアをみたのは初めてだった。

  その感動を受けて、安達太良川の上流調査をした時に、たくさんのプラナリアをみたのだ。また、写真を取り損ねてしまったが、緑色の糸トンボが2匹つながつて、木の葉に止まろうとしているのを見つけたりしたのだ。他の水生生物の指標もあって、この安達太良川の上流についても、感覚的に豊かさを実感してしまっていたのだ。

  そんなことがあって、小笠原の世界遺産の候補の記事をよんだのだ。
  自然環境にかかわり、固有生物の種の絶滅の危機を誘う外来種として、このプラナリアが紹介されていたのである。ちょっとショックだったのは、こんな経緯があったからだ。
  今は、自然の見方がまたちょっと広がったとも思っている。
by shingen1948 | 2007-01-31 18:12 | ◎ 水 | Comments(0)
 2007.1.30「朝日新聞」は、小笠原 世界遺産候補にとの見出しで、外来種駆除へ3年挑戦として、準備することを伝えていた。
  小笠原の島々はかつて一度も大陸と地続きになったことがないので、島の生き物は独自の進化をとげていること、世界でここにしか生息しない固有種が多いとのこと。
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種の絶滅の危機に関して、私にも、ブラックバス・アライグマ・マングース等の外来種の問題については知識としてあった。また、小笠原諸島で問題になる外来種グリーンアノール、ヤギ、アカギ等は、ここにある説明で十分理解できた。




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  しかし、水生生物のプラナリアが外来種で、これによってカタツムリの種の絶滅の危機の原因ということに、認識の甘さを感じるとともに、ちょっとショックだった。安達太良川で、水質調査のため、水生生物の調査をしたのだが、良質の水質の証明としてプラナリアをみていたのだ。ところが、小笠原ではカタツムリの在来種の絶滅を脅かす駆除すべき外来種というのだ。

この記事の中で、東北大千葉聡助教授の話として、固有種の激減については、以下のように報じていた。
小笠原にいるカタツムリ95種のうち、88種が、他ではみられない固有種である。ところが、父島では、外来種プラナリアに食べられて激減してしまった。その対策として、泥に混じって他の島に広がらないように、乗客の靴ふきマットを船着き場に設置した。野生化したヤギやネコ、クマネズミも固有の生物を脅かしている。

そのほかにも、以下の対策について、共生へ住民協力が鍵だとして、以下のように報じた。
父島母島に600万匹いると言われる米国原産トカゲ、グリーンアノール駆除。これは小笠原固有の昆虫類を猛烈な勢いで食べているとか。船の発着地を中心に、まず3千匹を捕る計画だが、住民の敷地に入り込んでいるので、協力は欠かせないとのことだ。

なお、小笠原では、11の外来種に分類して対策を決め、駆除技術の開発や侵入防止のための仕組み作り、「小笠原を外来種対策のモデルケースになりうる」としている。住民と行政の連携の手法等が他地域で生かせる生態系保全の他の試金石としたいとのことだ。
by shingen1948 | 2007-01-30 21:04 | ◎ 水 | Comments(0)

福島の親水公園

 祓川が信夫山を回りこみ、松川にぬける部分が親水公園になっている。信夫山は、街中にある里山としての意味あいがあり、周りには昔の神々の住んでいた痕跡が残っている。
a0087378_21153451.jpg 一方、祓川はさらさらと流れる小川の役割を終え、市民の下水を集めて、松川に流し込む役割をになっている。幸い、この近所は、下水道が整備され、浄化され、処理された下水にはなっている。こういった状況の中で、形は、昔の小川のごとく水流を人工的につくり、流している。
 考えられた植物を植え、確かに憩いの空間を演出している。
 一見すると、信夫山に昔の神々が戻ってきたような錯覚に陥ることができる。そういった意味で、この試みは成功していると思っている。
  しかし、これは福島での祓川が都市型の下水道と小川の景観を作り出すという役割の上での親水公園として認められると考えているだけだ。コンクリートで川底まで固められて、豊かな水生生物を期待することは元々不可能なのだ。

 その地区で求められる親水公園のありようによって、「綺麗」な親水公園のイメージは異なると思っている。豊かな水生生物のいる親水公園は、土と石と草が似合うと思う。
by shingen1948 | 2006-11-25 21:16 | ◎ 水 | Comments(0)

親水公園と水生生物

 親水公園での自然との共生はなかなか難しい。桜公園を親水公園にしたいとの思いは、人工物の侵入が伴う。水生生物にとっては、この人工物のありようがとても重要なのだ。公園というイメージには、「整った」というイメージが付きまとう。この「整った」というイメージについては、人によって大きな開きがあり、穏やかに生活したい者にとっては議論を避けたいところである。

 しかし、片野伸雄氏、先日図書館で見つけた「地域の自然と景観」というの個人雑誌の中で、見解を述べている。それで、私も少し勇気を得て、見解を少しだけ明らかにしてみる。

 氏が言う、安達太良川が、人工物の土手等がコンクリートに覆われていることで、水生生物を住みにくくしているという見解については、同意見である。ちょっと言いにくいことだが、桜公園のそばの川の底がコンクリートで固まっている部分はあまりよくないとの思いがある。水生生物は、動く川底の石に住み着くからだ。動かない固められた石は住処にはならないのだ。川底が平で美しいというのは、ごく一部の方の感覚だと思う。自然との共生を少しでも考えている人は、そうは考えないはずだと思っている。中州を綺麗に手入れしようという考えを聞いたこともあるが、そのままがいいと私は思っている。


 安達太良川の水質については若干見解が違う。
 氏は、水源地からすでに水生生物が住みにくいとしている。しかし、少なくとも、三ツ森上流の水生生物調査では豊かな水生生物の種類と数を見つけている。また、桜公園でも、水質は落ちるものの、豊かさを完全に失っているというほどではなかったと思っている。むしろ、杉田川の火山性の生成物による影響のほうがはるかに水生生物をすみにくくしていると思っている。

 何とかこの水質を保つためにも、この桜公園から下流については、そのままに残していただきたいものだと思う。桜公園の下流も、綺麗にしようとの動きは、できるならストップしてほしいものである。それよりは汚水の入らない工夫がよいと個人的には思っている。または、生活廃水についての意識を高めてもらうほうがいいのではないかと思う。

 しかし、綺麗にして何が悪いと言われると、綺麗でないほうがいいというのはあまり説得力が無いので、主張が難しいと思っている。
by shingen1948 | 2006-11-24 22:24 | ◎ 水 | Comments(0)
 安達太良川について、水生生物の様子を観察したが、18.10.15広報「おおたま」に水質検査結果が報告されていた。
 6月と8月の検査結果で、環境に関わる負担という視点からは、大きく二点が気になった。
 一つは、ややアルカリ性に偏っていることである。PHが7.8(6月)~7.7(8月)とのことである。源流近くがほぼ中性で、桜公園もほぼ中性だったことから、測定場所の違いとは思うが、もしこの測定値通りなら、環境にかかわる大きな原因が考えられるということである。特に、杉田川も百日川も7.5~7.6とのこと。この二つの川は、源流付近が酸性で、生物の数は多いが、種類が少ないという結果から考えると、相当に大きな負荷が想定されることになる。
 二つ目は、大腸菌が5000以下という基準に対して、17000から54000に増加している。これは浄化槽の整備とのかかわりで考察できると思う。

 その他の項目は、基準値をクリアーしている。具体的には、BODが基準値3以下であるのに、1.5~1.0で安定している。また、DOが8.8~7.9で、5以上という基準もクリァーしている。
 浮遊物質量も、25以下という基準値はクリャーしているが、少し気に成ることがある。5.1から12に増加したことだ。大水のせいなのか、川に物を捨てる風習が存在するのかを検証する必要があるような気がする。

 観測地点が、木幡地内ということは、大玉村の最終地点である。PH測定だけで見る限りは、桜公園までは、確かに汚れは感じるもののPHは7.0である。ここからの生活廃水のあり方が、大きな環境への負担をかけていると思われる。商工会婦人部が、EM菌を流して浄化を見守っているという。とりあえず何ができるかという観点も大切かなと思う。

 
by shingen1948 | 2006-11-13 12:41 | ◎ 水 | Comments(0)
a0087378_356289.jpg安達太良川は、いくつかの支流を合流して、「桜公園」を経由して、本宮へ流れる。ここで阿武隈川と合流する。その「桜公園」付近の水生生物を確認した。
 
 あぶらはやがたくさんいた。小さな水生生物では、以下が確認できた。
 オオニオイムシ・サナニトンボ・ヒル(シマイシビル)・コカゲロウ・シマトビケラ・コガシラミズスマシ・ヒゲナガカラトビケラ・オニヤンマ・ブユ・サワガニ・タカエビ・ガガンボ・コオニヤンマ

 やや汚い水質にすむ水生生物群の中に、ブユがいた。これは、前日まで雨が降っていたので流されてきたのか、それともやや汚い程度の水質にも生存できるとのことなので、ここに生存するものなのかは分からない。
化学的な数値は以下の通りである。
COD 5~10
PH7
NO2 0.01

 なお、この「桜公園」は、馬場桜の種の保存と親水公園を目指した地点と思われる。天然記念物「馬場桜」は、1000年の歴史を生き抜いてきたが、今は痛々しい姿である。その種の保存を考えた村が、桜公園として整備したようだ。
by shingen1948 | 2006-11-01 04:19 | ◎ 水 | Comments(0)
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 安達太良川の上流三ツ森上流の水生生物調査を実施した。ヒロバカゲロウ、トビイロカゲロウ、コガゲロウ、カワゲラ、サワガニ、オナシカゲロウ、ノギカワゲラ、カワトビゲラ、ヘビトンボ、キタガミトビゲラ、ヒラタカゲロウ、モンカゲロウ、フタスジモンカゲロウ、ヒゲハナノミ、シマトビゲラ(アミメシマ)プラナリア、モンキケンゴロウ、ミズスマシ、オオカワトンボヒゲナガカワトビゲラ、カワニナなどが見つかり、きれいな水質の中豊かな水生生物の種類が確認できた。a0087378_19283353.jpg
化学的な数値は、以下の通りである。
        COD   5
        NO2   0.005
        PH    7
 この数値から、安達太良山本山から流れる南端の杉田川上流と比べてみる。PH値に特徴が出てくる。安達太良川は、中性で安定しており、豊かな生物の保証をしているといえる。ある人に聞くと、杉田川上流は、PH 5.いくつかで、酸性になっている。それでも水生生物の数はある程度あるが、種類が3種類程度とのことである。途中の支流を集めることによって、水質が安定してきているとのことである。 
by shingen1948 | 2006-10-26 19:42 | ◎ 水 | Comments(0)