地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

<   2012年 06月 ( 31 )   > この月の画像一覧

 22日、被災県の県庁所在地である福島市の市議会が、関西電力大飯原発の再稼働に反対する決議案を反対多数で否決したということだった。議会初日に社民、共産の市議7人が連名で決議案を提案し、2名の賛成討論後、無記名で採決が行われ、賛成17、反対19で否決されたという。
 「鈍い反応、討論も不発/県内議会【朝日新聞(2012/6/29)】」の報道はその関連だが、その状況解説が新たな情報になる。「大飯原発再稼働決定⑤」では、賛成者のうち、社民、共産の市議7人と放射線解決クラブの計8名が明らかで、無記名の状況から賛成者の残り9名と19名の反対者が誰か明らかではないとしたところだが、ここにその情報を重ねる。

 こちらの情報によると、公明党4人も賛成者で明らからしい。これで、賛成が明らかでない方は5名のようだ。
 反対者の19名の方だが、こちらは、自民・保守系最大会派の13人と民主党系会派4名は明かとのことだ。市議会のページで確認すると、最大会派は真政会14人のようだ。情報からは、この内の13人が反対ということのようだ。その他、民主党系会派4名が反対とのことだが、こちらも連合系労組とのかねあいだろうか。今はやりの労組間の絆意識で脱原発の方針が出せないということだろうか。
 反対が明らかでない方は、残り2名という状況らしいということになる。

 繰り返しになるが、政治に関心の薄い者の市民感情としては、経緯として原発の恩恵も受け、直接的に東電と地縁、血縁で結び付きもある大熊町とは違って、被災のため日常が奪われているという感覚だと思う。
 それが、ここ福島市の60㎞離れた距離感の中でも、連合系労組が電力系労組との絆意識で、最大派閥がその面子で大飯原発再稼働決定に反対できないという状況は、市民感覚の中では理解できにくい状況ではある。
 「鈍い反応、討論も不発/県内議会【朝日新聞(2012/6/29)】」
 ● 大飯原発再稼働決定に県内議会/福島市・いわき市「反対」を否決
 野田政権の関西電力大飯原発の再稼働決定に、県内の市町村議会で反対の決議や意見書の可決が相次いでいる。しかし、原発事故の被害が深刻な自治体で議決したのは南相馬、浪江、川俣、飯舘の4市町村のみ。福島市やいわき市は自民党系会派などの反対で否決され、「脱原発」を掲げた被災県の自治体としては、「鈍い反応」が続いている。
 28日のいわき市議会。大飯原発の再稼働に反対する決議案が賛成少数で否決された。
 決議案は「福島原発事故の原因究明も終わらず、事故発生の場合の避難計画や新たな原子力規制機関の設置もない」と指摘し、「福島の悲惨な経験を全く無視するような国の判断は時期尚早」と批判する内容だ。
 無所属と民主・社民系議員らで作る会派が提案、共産、公明が賛成したが、自民系会派や電力労組出身議員らでつくる連合系労組会派が討論なしで反対にまわった。賛成14、反対19。提案者の福嶋あずさ市議(民主)は「被災地の自治体議会だからこそ、決議に大きな意味を持つのに」と残念がった。
 政府が判断を表明する前の7日。全会一致で反対の意見書を可決したのは、町の一部が計画的避難区域になった川俣町議会。「いまだ16万人が避難生活を強いられ、除染も賠償も進まず、先行きに展望をもてない状況だ」と再稼働に反対する理由を説明した。
 13日には南相馬市議会、20日には浪江町議会が同趣旨の意見書を可決。飯舘村議会は21日、「原発からの脱却を強く求める」との意見書を可決した。
 浪江町役場が避難している二本松市、浜通りから多くの避難者を受け入れている会津若松市、喜多方市の各議会も同様の意見書を可決した。
 しかし、22日の福島市議会は僅差(きんさ)で否決。共産4人と社民・護憲連合3人の共同提案に、公明の4人、保守系会派の議員らが賛成したが、賛成17、反対19だった。
 各会派の討論では、賛成討論に2議員が立ったものの、反対討論はないまま無記名投票で否決された。反対にまわったのは自民・保守系の最大会派の13人と民主系会派の4人ら。反対派の市議は「再稼働を認めた地域の事情を理解せずに他自治体の決定に横やりを入れるのはどうか」などと口をそろえるが、提案者側は「民主的な議論もせずに否決だけするのは議会として恥ずかしい」と話す。(本田雅和)

[PR]
by shingen1948 | 2012-06-30 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)

普蔵川~半田散歩から⑥

 羽州街道の早田邸を過ぎると益子神社がある。その手前の道筋が半田山に向かう。羽州街道をそのまま進むと、もう一本の半田山に向かう道筋がある。
a0087378_411950.jpg
 更に羽州街道を進むと普蔵川と交わるのだが、ここが国見町小坂と桑折町半田との境界線付近になるらしい。
 そこに羽州街道桑折追分と羽州街道小坂宿の境界線を示す標柱が建つ。
a0087378_414956.jpg
 ここまでが桑折追分とのことなので、こちらが半田村で、
a0087378_4154165.jpg ここから先は小坂宿ということなので、国見町になるということのようだ。
 先に羽州街道としてこの先まで整理したが、今回はこの手前の半田村を中心としたお散歩。

a0087378_4205315.jpg その前に、この普蔵川が、先に散策した半田沼から流れ落ちる亀張水路の延長の一つ水路になっているらしい。
 明治43年の洪水の地図を見ると、半田沼の底抜け水がこの川沿いに、土石流の一つとなって押し寄せたのだろうと想像される。

 その川沿いには、そのことを想像させる案内板が建つ。
 土石流危険渓流
  阿武隈川水系普蔵川土石流が発生する恐れがありますので、大雨の時は充分注意してください。
 福島県 
 桑折町
 川筋にはもう一枚の看板が建ち、ここからやや上流地点付近から下流にかけては、砂防指定地になっていることを表示されている。
 防災という観点から見れば、土石流が発生した場合には、この川筋に沿って流れることで、その周辺の被害が最小限になるようにしようという事なのだろうと想像する。
a0087378_425581.jpg
 これは、半田公園管理棟に掲げられた亀張水路の概略を示す図だが、この普蔵川は、この図で、亀張水路が二つ水路に分流した北側の水路らしい。一般の地図では、こちらの普蔵川しか記されていないが、分流したもう一本の川筋は、益子神社から半田山に向かう道筋にしばらく沿うように流れ、南側に逸れて行く水路だ。そちらの水路には亀張水路の面影が残るようだが、こちらの川筋は、当時の亀張水路の面影はなく、主として防災のための改良が施される事がメインであったように想像する。

 亀張水路を確かめるに、ここから半田山に向かう道筋に入るが、その道筋は「栗和田」が案内される。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-29 05:20 | 半田銀山 | Comments(0)
 昨日、福島市議会が、大飯原発再稼働反対を否決した事を整理したが、【毎日新聞】によると、市民団体がその撤回を求める要請書を提出したとのことだ。
 その中で、気になるのが、「反対議員には次期市議選で『落選運動』も行うとした。」という部分。過激かなと思うと共に、この議会の動きが、党派対立に矮小化された影響だったとすれば、逆効果だとも思う。
 単純な市民感覚では、福島第一が終息もしていない段階での再稼働に疑問を持っていると思われる時期だ。それだからこそかえって、慎重な配慮が必要なのではないかと思うのは、政治に疎い者の戯言かな?

 もっといえば、自分の思い込みかもしれないが、これまでのこういった運動は、純粋に(単純に)脱原発の立場だけをとりたいということを許さなかったと思っている。イデオロギーとのかかわりなどが深く、その教条化された原子力否定の方針に基づいた反原発しか受け付けないというふうに見えていた。感覚的には脱原発の立場に近くても、その署名活動などでは、躊躇させるものがあったと思う。
 過激な行動や主張、あるいは教条的な主張は、強い主張ができない者を排除する効果が生まれる危惧を含む。長期的には支持者を減らすのではという余計な心配だ。
 「福井・大飯原発:再稼働反対決議案否決、福島市議会に撤回求める 4市民団体が要請書 【毎日新聞(2012/6/26)】」
 「ふくしまWAWAWAの会」(佐々木慶子代表)など4市民団体は25日、大飯原発(福井県)の再稼働反対決議案を否決した福島市議会に撤回を求める要請書を提出した。市議会は22日、無記名投票の結果、賛成17、反対19の2票差で決議案を否決した。
 佐々木代表は「多くの人が原発事故の被害に苦しんでおり、県都の議会がその思いに逆行する決定をするのは市民への裏切り行為だ」と述べ、反対議員19人の氏名公表や、改めて議会として再稼働反対の意思表明をするよう求めた。反対議員には次期市議選で「落選運動」も行うとした。
 4団体は佐藤雄平知事にも、今年3月11日の復興式典で世界に向けて脱原発を目指すことを誓った「ふくしま宣言」にのっとり、反対の意思表明をするよう求めた。【乾達】
 なお、県内では南相馬、二本松、浪江など7市町村議会が再稼働に反対する意見書を採択しているという。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-28 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)

大飯原発再稼働決定⑤

 小さな記事だが、「福井・大飯原発:再稼働反対を否決 福島市議会、2票差で【毎日新聞(2012/6/23)】」の見出しは、そのインパクトが強い。
 22日、被災県の県庁所在地である福島市の市議会が、関西電力大飯原発の再稼働に反対する決議案を反対多数で否決したというのだ。議会初日に社民、共産の市議7人が連名で提案し、無記名で採決が行われ、賛成17、反対19で否決されたという。
 この報道を見る限り、被災県の県庁所在地という冠がついた福島市議会の本音は、原発再稼働推進だったというイメージだ。

 少なくとも、自分の周りの人々にとっての福井県知事の口パクと思われる記者会見は、首相という冠の付いた方がその場しのぎの姿勢を示したものという印象だったようだった。それは、信条を越えていたように思う。 福島第一が終息もしていない段階での再稼働に疑問を持つというのが、普通の福島市民感情のように思っていたところだった。
 ところが、その福島市民に選ばれた代表者の集合体である議会としては、再稼働推進になるという構図が、自分には分かりにくい。

 議会初日に社民、共産の市議7人 が連名で提案されたとの記事だが、いろいろ情報を確かめると、その後に共産党と放射線解決クラブが賛成意見を述べたらしいことが分かる。このことと無記名だったという状況から、賛成者のうちの8名は明らかなようで、意見の不明な議員は、残り9名の賛成者と19名の反対者ということのようなのだ。
 まさかとは思うが、少数政党と数をたよりにブライトを持つ党との党派対立の反映という矮小化された問題意識の中だったのではないかという疑問も。

 問題意識や経緯はどうあれ、被災県の県庁所在地という冠がついた市議会の本音が、原発再稼働推進だったというイメージを与えるような判断はまずかったのではないかと思うのだが、政治に関心の薄い者のたわごとだろうか。
 政治に関心の薄い者の市民感情としては、経緯として原発の恩恵も受け、直接的に東電と地縁、血縁で結び付きもある大熊町とは違って、被災のため日常が奪われているという感覚だと思うのだが……。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-27 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)
  「ベン・シャーン展」を見ない事に決めたのは、核や放射能からは目をそらしたいということではない。巡回展なのに、福島開催の今回はかなりの作品が、福島入りを拒否されているのを、低料金、写真でカバー等の策で誤魔化す対策が気に入らないだけだ。

 福島フォーラムの「特集:映画から原発を考える」は、原発や放射能汚染を描いた映画を上映することと、どんな未来に向かって歩いていったらいいのかを考えるトークイベントで構成されるらしい。
 その上映&トークイベントという趣旨で、13弾:「第4の革命」上映時に、「日々の暮らしから考えた自然エネルギーの活用と共生」と題した、武藤類子さん×藍原寛子さん(ジャーナリスト)のトークイベントが行われたらしい。

 失礼ながら武藤氏を存知あげなかったのでどなたか確認する。
 市民団体「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」の委員長で、「脱原発福島ネットワーク」と共に福島原発告訴団を結成したという情報が見つかった。この福島原発告訴団が、6月11日に、勝俣恒久会長ら東電幹部らの刑事責任を問おうと、業務上過失致傷容疑などで福島地検に告訴したとのことだ。【福島民報(2012/03/17)】 いまだ収束せず、検証も対策も中途半端な原発事故。口では謝罪を言うが、責任はだれも取らない。このままでいいのかという思いは同じだが、自分には、目立つ派手な動きには引くところがある。
 ただ、この方は、原発事故以前の日々の暮らしでは、福島県田村市の人里離れた一軒家で、森の暮らしを続けながら、里山喫茶「燦(きらら)」を経営していたという地道な暮らしをしていたらしい。<「ふるさと:原発事故15カ月(1) 森の暮らし奪われ」【毎日新聞(2012/6/18)】>
 もともと原発反対運動に関わっていたようだが、「まず自分たちの生活を変えることが大切」と考えるようになったとか。
 42歳の時、川沿いの雑木の山の開墾に取りかかり、鍬で斜面を掘り、一輪車で土を運び、3年かけて平地を作って、最初の小屋を建てたとか。
 できるだけ自給自足を目指そうと、畑を広げ、ソーラーパネルを設置、太陽熱利用の調理器や温水器も導入したという。「ランプとまきストーブの生活。見上げると満天の星があった」とか。
 そして、03年に50歳を前に県立あぶくま養護学校を退職し、退職金で家を建て、きらめく人生を送りたいとの思いで名付けた里山喫茶「燦」を経営していたという。これが、トークイベントテーマ「日々の暮らしから考えた自然エネルギーの活用と共生」とのかかわりなのだろうと想像する。

 「ベン・シャーン展」は、どう言い訳しても、福島開催でアメリカの美術館の拒否に敗北し、作品の多くが、福島入りできなかったという。それを低料金とか写真でカバーとかで対応したという福島にとっては屈辱的展覧会と位置付けるべきものだと思う。
 しかし、福島フォーラムのこの「特集:映画から原発を考える」の趣旨とは別視点からその観客になって考えているだけだが、この地道な企画はいいなと思う。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-26 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)
a0087378_443292.jpg
 今回みたいと思ったのは、晩年まで新たなテーマや表現の可能性に挑戦し続けた新藤兼人監督の作品の一つという観点だったが、福島フォーラムの上映の主旨は、「特集:映画から原発を考える」ということのようだ。
 この事業は、先に見ない事を決めた「ベン・シャーンクロスメディア・アーティスト展」ともかかわっていて、その半券を提示すると700円で視聴できるという事のようだ。

 この「特集:映画から原発を考える」は、昨年からの継続事業のようで、今回は、その11弾:「friends after3.11」・12弾:「プリピャチ」・13弾:「第4の革命」に続く14弾:「第五福竜丸」上映ということだったようだ。
 その福島フォーラムパンフレットでは、この「第五福竜丸」の作品を以下のように紹介する。
 昭和29年3月、南太平洋ビキニ環礁付近でマグロ漁船、第五福竜丸の乗組員たちは核実験による死の灰を浴びる。真っ黒な顔になって静岡に寄港して間もなく彼らの体は変調をきたし始め……。被爆の痛ましさと人々の善良さを対比させた、社会派映画の傑作
 監 督 : 新藤兼人
 出 演 : 宇野重吉/乙羽信子/小沢栄太郎
 1959年日本映画1h50

 その内容を、昨日整理したように、「事実の通りに撮るのだけれど、記録映画で撮れるわけじゃないから、シナリオを事実の通りに書いて、それを俳優でやるというドキュメンタリーに対する一つの試み」としてみると、監督の思いの表出を感じるのは、機関長の葬儀の場面で合唱がちらりと入る部分だけで、他は淡々と事実を記録する手法だ。この事で、かえって思いの重みを感じさせているように思う。
 それから、この作品では、久しぶり懐かしい俳優の顔がみれたことも心に残る。特に、乙羽信子が若若しいのが印象的。家人などは、「愛妻記」を再読し始めた。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-25 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)
 この映画の上映の主旨はいろいろあるようだが、今回みたいと思ったのは、5月29日に100歳の映画監督で脚本家、文化勲章受章者の新藤兼人監督が亡くなったというニュースをみたこととのかかわりだ。
 氏の「自分の撮りたい映画を作るために独立プロダクションを立ち上げ、幾多の困難を乗り越えながら徹底したリアリズムで戦争と核、人間の生や性、家族、老いなどを描き、晩年まで新たなテーマや表現の可能性に挑戦し続けた生涯(NHKウェーブ特集)」の断片のいくつかを見聞きしていた。
 この「第五福竜丸」が絡む経歴を、「新藤兼人 百年の軌跡」の経歴紹介のページから拾うと、以下の部分だろうか。
 50年(昭和25)、松竹を退社し、吉村公三郎、殿山泰司たちと独立プロ「近代映画協会」を設立。
 51年(昭和26)『愛妻物語』で監督デビュー。以降、『原爆の子』、『第五福竜丸』など近代映画協会を拠点に旺盛な創作活動を開始する。
 60年(昭和35)、全編セリフを排した『裸の島』がモスクワ国際映画祭のグランプリに輝く。

 ここに、「映画人九条の会4・14映画と講演の集い」のページから、氏の発言を重ね合わせてみる。
 『原爆の子』は、劇映画として作ったけれども、今度はそれをやめて、第五福竜丸が被った被曝の状況などを、全部事実の通りにやってみたい、と思ったんです。事実の通りに。
だけど記録映画で撮れるわけじゃないから、シナリオを事実の通りに書いて、それを俳優でやる、ということですね。一つの試みだと思いましたよ。ドキュメンタリーに対する一つの試み。全部俳優がやるんだけれども、事実通りにシナリオを書いて、そのままやってみるということなんです。これが、僕が長年映画をやっていて、いつか試みてみたいと思ったやり方なんです。
 なぜそれをやるかというと、それで一つ映画のリアリズムに近づくことが出来るんではないか、ということなんです。それでぜひ実験的にやろうと。
 この映画がまたあまり受けないんです(笑い)。「えっ、原爆?原爆ですか」っていうような感じですね。関心がないんです。観る人は観てくださったんですが、受けない。

 それでいよいよ解散かと思って、解散の準備をして、記念作品に「裸の島」という映画を一つ作って、これを最後に解散しよう、ということになったんです。これが最低の予算で、最低の銭で作ったんだけれど、どういうわけかモスクワ映画祭でグランプリを獲って、世界中に売れたんですよ。
 今回も、「観る人は観てくださる」観客は、おっさんとおばさんでまばらだった。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-24 05:26 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)
 この回の物語は、平家の財力と武力を借りて権力を拡大していった信西とその信西の引き立てによって出世を重ねた清盛と平家一族との関係性が中心だろうか。
 その中の信西の行政手腕をうかがえる逸話とその意義については、大河を楽しむヒントを頂いている坂の上のサイドボード「平清盛 第24話「清盛の大一番」」が参考になる。
 この事が重要だと思うのは、次の歴史の展開の中で、行政を担うべき階層には、その行政手腕とビジョンがなかったことが、権力移行へつながる一つの要因であったろうと思われるからだ。

 前話あたりから、ドラマと「新・平家物語(吉川英治氏)」の展開を読み比べているが、「叔父を斬(き)る」の回に相当するのが、「新・平家物語『2』」の「窮鳥」の項辺りから「夜の親」の項あたり。
 「窮鳥」で、叔父忠正が清盛の前に出現し、それを捉えた清盛がその処置に迷って、信西に相談するのが「黒業白心」の項だが、「新・平家物語」では、その決断は清盛が下す。そして、「いかずち雲」の項で清盛は、叔父忠正とその子どもたちを処刑する。これが源氏側に先行することで、義朝を追い詰めるという展開だ。「保元物語」に、「清盛は自分が忠正を斬れば、義朝も為義たちを斬らざるを得なくなることを見越して、すすんで叔父の処刑に踏み切ったと記されている。」とのことだ。
 ドラマでは、源平同時進行で描くが、「新・平家物語」では、この回も含めて、この「保元物語」を土台に展開にしているのだろううと想像する。「坂の上のサイドボード」によれば、実際には為義たちの処刑は忠正たちの処刑の2日後らしい。
 「新・平家物語」では、その後の世間の風当たりの強さを描く。

 ドラマでは、脇の話として、1156(保元元)年7月讃岐へ流罪となった崇徳上皇がひっそりと京を離れる様子を描く。そして、その姿を、かつて崇徳上皇と親交のあった西行がそっと見送るという展開になる。
 これを、西行の視点で物語を展開する「西行花伝(辻邦生)」では、それまで崇徳上皇を気遣う行動をとっていた西行が、この時突然姿を消しているという展開になる。いずれにしても、ドラマでは、視聴者が西行と崇徳上皇との交流をイメージしているという前提ですすめているように思える。

 ドラマでは、清盛と同じく戦の始末で肉親を斬った源義朝が、左馬頭という低い官職にとどまったままであり、恩賞をもらうべく信西を訪ねたり、藤原師光に冷たくあしらわれたりすることを描き、清盛と義朝の宿命の対決の伏線にしているように見える。しかし、本郷氏によれば、通説としてはそう描かれることが多いのだが、実際には、都を中心に展開していた平氏とそうでない源氏の扱いとの差は妥当なものであるという。もし、ドラマの展開に従うとすれば、道理としては、藤原師光や信西の扱いが妥当ということになるらしい。

第23話「清盛の大一番」の要点を「エキサイトドラマ特集『大河ドラマ平清盛』」からお借りする。
 「清盛の大一番」
 大学生・信西(阿部サダヲ)がとりしきる、後白河帝(松田翔太)の政が始まった。信西は手始めに内裏を修復し、宮中行事としての相撲節会(すまいのせちえ)を復活させるなど、精力的に政を行う。相撲節会の資金集めもあり、税収入の徹底を始めた信西は、清盛を鎮西に送り、税を納めない太宰小弐・原田種直(蟹江一平)から税をとりたてることを命じる。一方、清盛の長男・重盛(窪田正孝)は、叔父殺しを命じた信西につき従う父のやりかたに納得がいかず、父に進められた成親(吉沢悠)の妹・経子(高橋愛)との縁談にもいまひとつ乗り気にならない。鎮西で原田を制圧した清盛(松山ケンイチ)は、そこで手に入れた茶器を使って、相撲節会で自分の名を高めるための一計を案じる。それは、清盛が太宰大弐となり、更なる出世を約束される計略となるものであった。

 なお、継続性にこだわって視聴率を記録すれば、第24回は12.1%とか。
[PR]
by shingen1948 | 2012-06-23 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)
 枝葉の事だとは思うが、この映画がデジタル映像だった事が気になったので付け加えて整理しておく。
 「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」は、実録とは謳わないが、ニュース映像と物語の展開を重ねる手法は、観る者には、その実録の雰囲気を醸し出す効果が伴う。同時に、そこには、違和感の危険性もはらんでいるはずだと思うのだ。
 今回それは感じなかったが、表現者としての監督は、デジタル映像化をどう思っているかということを知りたいなぁと思った。

 たまたま、NHKクローズアップ現代で「フイルム映画の灯を守りたい」という番組を見た
 映画のデジタル化の波の中、その課題を取り扱った内容だったが、その解説者の話の中に、表現の多様化の話があったことを思い出している。そこでは、表現上のフィルムのよさの特徴を、次のようなものとしていた。
 このことと今回の作品とのかかわりが気になったということだ。
 フィルムっていうのはすごく包容力があるというか、カットバックしてても、色味が多少違っても、なじませてくれるというか、すごくあいまいないいところがあるんです。

 なお、今回の「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」の作品では、ニュース映像と物語の展開を重ねる手法はその途中までで、最後の場面では、取り巻く環境の状況は、音声と状況に反応する演技での表現だった。

 「フォーラム福島」のホームページには、映画の「フィルムからデジタルへ」の流れを以下のような態度で受けとめるとあった。
 デジタルシネマ導入
 このたび、フォーラム福島では6つのシアターすべてにデジタルシネマプロジェクターを設置いたしました。どのシアターでもデジタルならではの美しい映像と色彩をお楽しみいただけます。また、音響も最新のスピーカー、音響システムもドルビーサラウンド7.1を導入いたしました。臨場感あふれるサウンドをお楽しみ下さい。
 ※ロードショー作品は、現状ではフィルムでの上映とデジタルでの上映に分かれておりますが、徐々にデジタルでの上映に統一されます。

[PR]
by shingen1948 | 2012-06-22 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)
a0087378_423174.jpg 映画は、浅沼稲次郎社会党委員長を刺殺したテロリスト・大学解体、反権力を叫んで安田講堂に立て籠った全共闘・人質をとって籠城し、差別への怒りをぶちまけた金嬉老等を、若者たちの憂国の純真さとオーバーラップさせて展開する。
 観客としての自分は、ここに実体験が重なる。

 浅沼稲次郎社会党委員長を刺殺事件は、学校の作法室のテレビでリアルタイム、或いはそれに近い実時間の中でその映像を見ている。休み時間だったかどうか定かではない。宿直の時に泊まりにいくほど好きだった先生が、陰で泣いているのを見たことを思い出す。今だから言えるが、子供心に言ってはいけないことという大人の判断をずっとし続けていたことを思い出す。

 大学解体・反権力を叫んで安田講堂に立て籠った全共闘と三島の対話集を読んだのは、最近、家人が古い本棚から取り出してみていたのを見て思い出した。
 あの事件の頃、三島由紀夫はブームだったが、自分が読んでいたのは能楽の物語を小説にした作品群だったというちょっと斜めから見ていた感じ等々……。
 自分としては、そんな実体験の中で楯の会にかかわるニュースを目にしていたという実時間の中で映画をみていたが、実時間の体験のない家人にとっては、展開がやや速いという印象だったらしい。

 フォーラム福島作品紹介
 人気の絶頂にありながら1970年11月25日に衝撃の自決を遂げた三島由紀夫。美学に殉じたその人生を再現するのではなく、若松孝二監督が描き出そうとするのは三島と「楯の会」の若者たちが心の奥底から向ける眼差しそのものだ。「おまえら聞けぇ、聞けぇ!」あの日の命がけの叫びが聞こえてくる。

 エキサイト映画情報
 11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
 鬼才・若松孝二監督が描く三島由紀夫
 メッセージ性の強い社会派作品を撮ってきた若松孝二監督が、三島由紀夫が自決にいたるまでの日々とその心中の葛藤を描き出す。前作『キャタピラー』にも出演した、演技派俳優ARATAが三島由紀夫に、そして寺島しのぶがその妻をそれぞれ熱演した。また、三島を信奉していた政治活動家・森田必勝を演じた満島ひかりの弟・満島真之介にも期待。
 2012年06月02日より公開
 ストーリー
 『仮面の告白』や『金閣寺』など次々と話題作を発表し、文壇の寵児となった三島は、文筆活動のほかに左翼革命勢力への対抗を目的とする“楯の会“を結成し、決起の時を待っていた。しかしなかなかその時が訪れず苛立ちを募らせ、遂に自ら行動をおこすことに。
 スタッフ・キャスト
 監督・製作・脚本若松孝二 :製作尾崎宗子:脚本掛川正幸:撮影辻智彦、満若勇咲:音楽板橋文夫:
 出演
 井浦新、満島真之介、タモト清嵐、岩間天嗣、永岡佑、鈴之助、水上竜士、渋川清彦、地曵豪、大西信満、中泉英雄、橋本一郎、よこやまよしひろ、増田俊樹、中沢青六、長谷川公彦、韓英恵、小林三四郎、岡部尚、安部智凛、藤井由紀、小倉一郎、篠原勝之、吉澤健、寺島しのぶ

[PR]
by shingen1948 | 2012-06-21 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)