地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

<   2011年 05月 ( 32 )   > この月の画像一覧

 「八計湧水」を探して、小字「八計」を意識しながら散歩することで、見えてきたことがある。それが、北沢又元標の位置だ。
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 まず意識したのが、小字「八計」を東西に通る道の東端の石碑群だ。


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 地図と見比べると、ここが小字「下八計」との境にあたることが分かる。
 「ニ郡村誌」の里程の項には、「元標を中部八計里道の傍らに建つ」とある。このことから、はじめこの「八計」の道筋の石碑と元標の位置を重ねて意識した。しかし、後で「八計」の小字に関する記述からそうではなさそうだということに気づく。小字「八計」には「東北隅に元標を建つ」とあるのだ。
 地形と地図、それに「ニ郡村誌」の小字「八計」に書かれている事を合わせて考えると、この石碑の建っている位置で「八計」の道筋を横切る細道が「中部八計里道」と想像される。その道が、「八計」と「下八計」の境を走っているということのようだ。
 その里道の「八計」の北隅と小字「八計」の北東隅に重なることが分かる。
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 このことから、この里道の小字八計の端の位置であり、小字八計の地域の北東にあたる位置が、北沢又元標が建っていたあたりと推定する。
 実際の場所がこの辺りだと思うし、奥に続く細道が「中部八計里道」の雰囲気を残しているように感じるが、元標それ自体はなさそうだ。


 ※ 最近、東京の放射線量が問題になっていて、ある党議団が独自の調査結果から都に申し入れているという情報をみつけた。その資料③は、独自調査を可視化したもののようだ
 申し入れは、東京23区の東半分で年間被ばく限度線量1mSv超える恐れがあるので、その健康被害を監視することを要望するもののようだ。
 東京都は、この1mSv/年越えに自衛策を考えるべきであり、人口密度が大きい都内に高線量ホットスポットがあっては困るとの考えがその背景にあるらしい。

 「産経(5.30)」東京版から原発関係を選んで覗いてみる。
 党議団の申し入れとかかわるのが、「都が地上1メートルでも放射線量測定開始」という報道のようだ。
 これは、東京のモニタリングポストの高さが問題になり、都が地上1メートルでも放射線量測定を始めたというニュースだ。その結果、モニタリングポストでは0.0605マイクロシーベルトに対し、地上1メートルでは、0.07マイクロシーベルトだったということだ。0.01マイクロシーベルトのずれがあり、毎日計測することにしたという。都では新たに地表での測定も開始するらしい。

 また、区独自の調査も始まったという報道もある。板橋区では、健康被害などを心配する声が相次いでいることから、学校の放射線量を計測するとのことだ。
 更に、東京都では、都のホームページで都内7カ所計測最新データを公表してきたが、健康不安の声が多いため、街頭ビジョンでも1日7~9回放映するとのこと。

 福島という地にいると、被災時に流れた道徳的なメッセージと新聞というメディアの報道の全国版によってイメージしたことが、全国的な世論だと思ってしまうところがある。
 しかし、どこかで微妙にずれているような気もするのだ。

 福島情報は、東京で判断され発信されている。その背景にある都会人意識も知っておくことが必要だと思う。
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by shingen1948 | 2011-05-31 05:06 | ◎ 水 | Comments(0)
 昨日整理した「湧水公園」の3年前のイベント情報をネットでみつけた。
 20年6月22日に、地元協議会による松川湧水公園のお披露目式が開催されたようだ。
主催は、「湧水ふれあいの会北沢又(松川湧水公園維持管理協議会)」とのことだが、連絡先等から、その会は清水支所に事務局を置き、実質的に国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所松川砂防出張所との共催イベントらしいことが想像できる。
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 清水公民館の旧地域紹介地図で、先の散策地点を確認しておく。
 「揺すり出された風景⑥~今からおもえば58」の「番匠田湧水」は、「万世大路」から「台」の地点を通り「阿保原地蔵」に向かう道筋と、病院脇を走る現栗本堰の水路の脇道とが交わる地点の南東の付近と見当をつけた。
 「成出湧水地」の目印になる「地蔵堂」は、現「愛宕様」の位置と推測する。そこから「万世大路」を横切り、「台」の地点から「阿保原地蔵」に向かう道筋と「万世大路」との交点の南西の付近と見当をつけた。

 「八計湧水地」の位置だが、「矢野目堰」より北側で、旧道の南側という位置関係を頭に置いて、「八計」の地名を参考に探したが、ここもまだ湧水は見つけられないでいる。
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 ただ、「八計」の地名を確認したことで、「ニ郡村誌」の記述の南沢又に接する崖が見えやすくなった。この崖とこの湧水は、地形的にかかわっているように思っているが、実際の観察で見つけられなかった。


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 今回、もう一度その崖に沿って確認していったら、この南沢又との境界となるこの崖も崩れていた。

「八計」の地名を確認したことで、もう一つ見えてきたことがある。それは、「ニ郡村誌」の記述との照らし合わせで、北沢又元標の位置がおぼろげながら見えたような気になっている事だ。

 ※ 福島県は、全県民被ばく調査を行うという報道を目にした。その目的は、健康管理とデータを放射線医療に役立てるとのことだ。
 地域時期毎の線量に照合して個人の線量を予測し、数値や健康への評価は本人に伝えるという。線量が高い県民には血液や尿内部被ばくの詳細検査を継続的に実施するとか。
 このことにかかわって、散歩人のような素人には分かり難い専門家の態度がある。

 指導を受ける立場に立つと、この座長兼県放射線健康リスク管理アドバイザー氏は、アドバイザーとての発言と座長としての発言に矛盾があるように感じるのだ。

 このアドバイザーの立場で、氏はずっと普通に生活していて全く問題ないとしていたはず。
 以下は、福島市政だより(4月号)で広報された二人の県放射線健康リスク管理アドバイザー山下俊一氏・村昇氏監修によるQ&Aだ。
 質問は、「地域の環境放射線が一時間当たり数マイクロシーベルトとなっている。数週間、数カ月この環境に住み続けることで、蓄積したら数ミリシーベルトを超えることもあると思われるが大丈夫か?」というものだ。
 この回答を、手を加えずにそのまま抜粋する。
 報道されている値はあくまでも屋外での空間線量です。
 それが屋内では一般的には5~10分の1くらいに減りますので、実際の被ばく線量は少なくなります。もちろん、蓄積されてどうなるか、を心配されるのはごもっともですが、現在の状況が継続すれば、健康リスクが出ると言われる100ミリシーベルトまで累積される可能性は、ありません。そして、同じ100という線量でも、1回で100受けるのと、1を100回に分けて受けるのとでは影響が全く違います。少しずつならリスクは、はるかに少ないのです。
 ※1…1ミリシーベルトは、1千マイクロシーベルト

 このことと、全県民被ばく調査を行うという事に矛盾を感じるのだ。
 100ミリシーベルトにならなければ健康リスクが出ないのなら、100ミリシーベルト/年の被ばくが想定される一部調査で済むはずだと思うのだ。

 噂では、国際放射線防護委員会(ICRP)などは低線量から発ガンは比例して増えるという考え方だと聞く。この考え方が一般的とも聞く。
 その考え方を前提に、もっと発ガンが増えるという厳しい考え方と逆に閾値あるという楽観論があると聞く。そこが不明というのなら、素人でも全県民被ばく調査の意味が分かる。
 しかし、我々福島県民は、がん発生のリスクは100ミリシーベルト以上と指導されてきた。NHK福島等の報道も、先の指導者もそう指導し続けた。それが、突然全県民被ばく調査と言いだしたという状況だ。
 素人には、これをどう把握していいのか分かりにくい。

 座長という考えでは、恐らく「年間20ミリシーベルトを限度に、だらだらと連続的に浴び続けた場合」という限定での研究なのだろうと想像する。その研究対象を全県民ということで、精度の高い学問研究にしようという意気込みなのだろう。
 この記事は、福島県民が学術研究モルモットになったことを意味していると思う。
 県という地域の単位であっても、専門家という立場になると、微妙に視点をずらしながら上手に次の段階に進めるという姿勢は変わらないらしいことが分かる。
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by shingen1948 | 2011-05-30 06:35 | ◎ 水 | Comments(0)
 「揺すり出された風景」をもとに、その地形を想像しながら散歩している途中だが、これが北沢又村の確認になっていることに気づく。
 その北沢又村の村社は、獄駒稲荷神社でよいのだろうか。気になるのが「信達ニ郡村史」の北沢又村の「清泉」の項の後半に「村社地内より一泉湧出す」とあることだ。
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 清水公民館前の地域紹介の地図に、このこととかかわった位置らしきものがプロットされていた事を思い出した。戻ってみたら、案内板が新しくなっていてその確認ができなかった。
 とりあえず獄駒稲荷神社まで散歩する。

 家に戻ってから、古い清水公民館前の地域紹介地図の写真を見つけ、この日の散歩とかかわる部分を照らし合わせる。
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 これは、狐塚から獄駒稲荷神社へ向かう途中に何となく撮った井戸らしきものだ。地図と照らし合わせてみると、ここが古屋敷あたりらしい。湧水は見つかっていないが、水の里らしい風景と出会ったということかとも思う。


 この日も、「村社地内より一泉湧出す」ところと獄駒稲荷神社付近の湧水の確認はできなかった。
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 通りかかった地元の方にお聞きしたら、教えてくださったのは井戸を保有する店だった。今回の震災での給水協力情報を欲しがっていると勘違いしたらしい。
 そうではなく、地域案内地図にあった湧水を探しているという話をしたら、湧水公園を案内してくださった。
 とりあえずご紹介いただいた井戸保有の駐車場のある大きなお店が、ここだと思う。


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 もう一つご紹介頂いたところと思われるお店は、それらしきところはあったが、工事中とのご紹介とは合わなかった。
 これは、紹介はされなかったが、偶然みつけた給水協力のお店。赤ちゃんのいらっしゃる方優先の表示。


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 そして、湧水の風景としてご紹介いただいた「湧水公園」が、ここ。


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 更に、こんな水の里らしい風景を清水辺りで偶然見つけた。

 ご紹介頂きたかったのは、大清水跡と馬除湧水地あたりだ。当方におおよそのイメージが頭に入っていなかったので、紹介頂けるチャンスを逃したのだと思う。
 しかし、記憶が曖昧だったおかげで、思っていなかった風景と巡り合えたともいえる。今回の散歩はそんな風に位置付けて、今度はしっかりと地域紹介地図を頭に入れてからの散歩をしてみる。

 ※ 文部科学省は20mSv/年の暫定基準は変えないものの、子供の生活環境としての学校を1mSv/年を目標とすると旨県教委に伝えたとの報道を目にする。
 ならば、学校の屋外目標許容線量も、3.8μSv/hの1/20で0.19μSv/h以下となるのだろうが、とりあえず1μSv/h以上の校庭の表土を削る事を追認するという事のようだ。
 この原動力は、郡山の表土除去作業を実施し、他の市町村と連携したことが大きく影響したのではないかと思う。
 判断は東京で行われているので、地元福島の世論はその判断に左程影響しない。原発にかかわる東京の世論の動向で判断は動いているように思う。その世論には、郡山のフライング気味の取り組みが大きく貢献したのではないかと勝手に思っている。

 先に、「今からおもえば32数値は躍っても⑳」で、郡山市が実施した表土除去作業について、報道された各組織の反応部分を抜き書きしておいた。
 その中で、県放射線健康リスク管理アドバイザー(神谷研二広島大原爆放射線医科学研究所長)は、「除去土処分について詰めてから取り掛かるべきだったのではないか」とし、国・県の方針を待たずに実施したことは疑問だとしていた。そして、「除去土の線量がどうなるかは、測らないと分からない。凝固剤は放射線を防ぐものではない」とのコメントも。
 福島民報の論説も、「【学校表土処理】国は早急に対応せよ(5月4日)」で「国は早急に対応せよ」とするものの、郡山の取り組みについては、アドバイザー氏の意見を尊重して構成されていた。
 論説内容のほとんどは賛意を持って読めるものの、そのへんに情報発信者や専門家と散歩人のような素人との感覚のずれが確認できる。
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by shingen1948 | 2011-05-29 06:14 | ◎ 水 | Comments(0)
 八計から続く高台を手持ちの古い地図で確認すると、ここも水田の記号が入っている。確かにこの高台を、豊かな現栗本堰の用水が流れている。
 矢野目堰が走るのはこの崖の中腹であり、いかに現栗本堰の恩恵を受けていたかということが分かる。

 この高台から坂道をなだらかに降りた先が整理した「番匠田」で、松川と高台の高低差の中間位の高さだが、この平地になった縁が崖と接する辺りを現栗本堰の用水路が流れる。
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 その平地は今も田園風景が広がる。
 今回の震災による市水道のトラブルに給水協力したという前田簡易水道の痕跡はこの辺りではないかと想像しながら散歩する。
 この写真の右手に見える「狐塚」との位置関係から、ここは北沢又小字名「大和田」が、地図上は「前田」になっている付近だと思っている。


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ここに来る途中で、壊れた塀の外水道の蛇口が2つついているのを見つける。この隣の民家も同じように外蛇口が二つだ。確かめたわけではないが。これが簡易水道とかかわるのではないかと勝手に想像する。今のところ、水源も見つけられていない。

 ここから、地形を確認しながら、狐塚をめざす。


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 「信達ニ郡村史」の北沢村の「清泉」の項に、「西部狐塚に地勢隆くして坂の如き所有り。其の下より湧出す……」とある。「村社地内より一泉湧出す」ともある。
 恐らくこの辺りなのだろうと想像する。
 確かに、豊かな水が水路から流れ落ちてはいるが、大谷地渠とのかかわりとも見える。


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 坂の上も確認してみたが、ここも清泉とのかかわりは確認できなかった。
 この付近は、先に散策して整理した笹谷村の大谷地渠(現栗本堰)とのかかわりある地点でもある。
 二郡村誌に、「大谷地渠が南綱島取水で、大谷地経由狐塚に至る」と記載される地点だ。


 ※ ネットで「福島で窓を開けた時の放射線量の変化」を確認している情報を見つけたのが16日だ。
 福島では、一時的に暑くなっていた。
 家族で話し合い、この情報を元に風のない日は、一日に一度は窓を開け、換気扇で空気を入れ替えようということにした。
 確認していくと、比較的高い放射線量を示した小学校でも、5月16日に各教室の窓を閉めた状態と30分間開放後の放射線量を比較し、直ちに放射線量が上昇することはないことを確認したという情報がみつかった。
 この小学校でも、扇風機の活用等で室温を調整できない場合は,風の強さや向き,ホコリの飛散状況をみて,窓を短時間開放したいとしていた。
 中通りの村では、5月20日付け文書から、実際に窓開放時の放射線量を確認して、教室の必要な換気を行うというお知らせをしているというのもあった
 そして、5月19日には福島県が、窓開閉時の放射線量の測定値を公表した
 ただ、この測定値は、あまりにも誤差がなさすぎる。
 他からとんでくる放射線量や遮蔽関係を考慮すると、素人には余りにも誤差が小さ過ぎるようにも思える。恐らく、放射性物質は地上との想定があって、結論ありきの行政的な科学もどき数値だとは思う。結論ありきの行政的測定らしい。

 福島市では、25日、最高気温が26.3度と7月上旬並み(福島地方気象台調べ)を記録した。その暑くなった日が過ぎた26日、文部科学省が、窓の開閉によって校舎内の放射線量に大きな変動は確認されず、ほとんど影響しないと発表したとか。この確認調査は、19日とか。
 一時的に暑くなった時期を逃しての間抜けな発表で心配したが、現場では先に実施していたようで、問題はないようだ。
 東京発信福島情報の国の発表は、現在では田舎者が実施したことに御墨付きを与えるという殿様の役割のようなので、実害はないようだ。

 「毎日新聞(2011年5月27日)」東京向け情報 
 東日本大震災:福島第1原発事故 校舎内線量、窓開閉では大きな差なし--文科省調査
 文部科学省は26日、福島県内の学校や幼稚園10カ所で、窓の開閉によって校舎内の放射線量がどう変化するかを調べた結果、「大きな変動は確認されず、ほとんど影響しない」と発表した。調査は19日で、天候は晴れ。窓を閉めたまま教室の窓際と中央部で放射線量を計測し、続いて窓を開けて、時間を空けずに再度計測して比較した結果、大きな差はなかった。【西川拓】

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by shingen1948 | 2011-05-28 05:04 | ◎ 水 | Comments(0)
 湧水を確認しながら散歩した時に、清水公民館前の地域案内地図をもとに、松川を挟んだ対岸の湧水を確認しようとした。
 その一つが、成出の湧水だが、これは確認できなかった。
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 地域案内の地図では、八計から続く高台のこの病院あたりにプロットされていた。確認しようとした時期には、旧病棟跡地が更地になった状態だった。


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 あえてその痕跡らしきものを探すと、この残された井戸らしきものだろうか。定かではない。
 この病院の脇道は、八計から続くと思われる。そこには、集会所や消防の詰所・旧家など、集落の痕跡は留めるが、湧水そのものの痕跡は見つけられなかった。

 この道の先は、なだらかにこの高台から降りる坂道になっていて、先に整理した「番匠田」に続く。
 実際の風景を目にすることはできなかったが、「樋越」・「八計」・「成出」・「番匠田」の水脈が想像できたようにも思う。
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 病院の高台から周りの様子を確認していたら、直ぐ下に見える幼稚園庭の隅に池が見えた。 その脇に井戸のポンプがあることから、地下水の利用を想像する。湧水かもしれないと勝手に思うのは、そういう目で見ているせいで、確認はしていない。
 水の里の風景なのかもしれないと勝手に思う。

 ※ 福島県は、昨日から県内沿岸の海水のモニタリング調査を独自にはじめたとの報道があった。東電や国は105か所で放射線のモニタリング調査を行なっているが、それに沿岸の64か所の調査地点を加えるということのようだ。いわき市や相馬市などの漁港や漁場のほか、相馬や四倉などの沖合いでは海底の土壌を調査するとのこと。
 福島県のこういった調査点を増やして継続的に調査していく行動や姿勢は、当初から変わらない。この調査で得られた数値は、直ぐにネット上に公開されている。これも目立たないが、ずっと続いている。
 公開された数値は、マニアの方の手によって、我々素人にも分かり易い形に可視化されて、それがまた公開される。意識することはないが、市民の方の活動もこういうサイクルの恩恵を受けているのではないかと思う。
 メディア報道では、SPEEDIの情報が遅れたことを理由に公開しなかったことをもって、福島県は公開に消極的との報じ方をされる。しかし、素人目には地道で目立たないところで公開の姿勢を貫いているようにみえる。
 なお、SPEEDIの情報は、公開されたかどうかというより住民の避難とヨウ素剤投入の判断の資料として使われたかどうかが大切なのではないかと勝手に思っている。そういう視点からすれば、報じられるような非難すべき出来事とも思えない。
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by shingen1948 | 2011-05-27 05:19 | ◎ 水 | Comments(0)
 飯坂街道の高低については、それほど意識的に見ていなかった。
 それが、今回の震災による飯坂街道の亀裂と元々の地形とがかかわっているかも知れないと思ったことで、それを意識することになった。

 この街道の松川付近で一番高い地点が松川橋だ。
 福島方面から飯坂街道(万世大路)を飯坂方面へ向かうと、西道路あたりからこの橋にかけて上り坂になる。このことと、最近清水地域の散策の中で、橋の近くの小学校辺りが縄文遺跡とのアドバイスを受けたことが結びつく。縄文遺跡ということと川沿いの高台というイメージが結びつくと、その上り坂に納得できる。

 この松川橋を渡ると、そこから先が下り坂になる。こちらは元々低地で、地形に合わせてなだらかに降りて行くように土盛りしたのだろうと想像する。
 そこから暫くは水平が保たれるが、また、先に整理した北側の崖を登るようになる。
 位置的には、住宅地に入る信号のある交差点あたりから万世大路と飯坂街道の分岐点までにかけての上り坂だ。
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 今回の震災で崩れたのは、その北側の崖を登る区間だ。最近、調査のためにその亀裂に白いラインが入って見えやすくなった。


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 この崩れ始めが、用水路が飯坂街道を横切る付近で、ここが元々の地形では最低地だと思われる。


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 そこから、マンホールが揺すり出された道と交差する辺りが極端に崩れている。縦横にその亀裂が走る。


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 そこからの上り坂になって、万世大路と飯坂街道の分岐点するあたりも亀裂が激しい。
 この道の高まった所が、八景から成出にかけての崖の縁にあたる地点だ。先に整理したように、今回の震災でここが崖崩れを起こしている。
 この道のでき方にその崖とかかわっていることが、この亀裂ができたのではないかというのが、散歩人の勝手な想像だ。

 この道をつくる時に、北側の崖を削ったのだろうと思う。そして、その削った土で低地を土盛りしてなだらかな坂道に仕上げたのではないかと想像するのだ。
 今回のこの道の亀裂は、その土盛りで整地した部分を揺すり出しだったのではないかと想像する。
 そうすると、マンホールが揺すり出された道と田園風景を重ねてイメージしたこととつながりある風景に思えてくる。
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 そして、飯坂線とその線路沿いの民家の境目の部分も今回の震災で崩れたのだが、そのことと地形的に結びつくようにも感じるというのが、散歩人の勝手な想像だ。


 ※ 24日の「朝日新聞(福島版)」で、「福島市がヒマワリで放射線量減、検証」の記事を見た。行政専門の方にとっては、チエノブイリ事故処理を見習うつもりかなとも思う。しかし、これも過去を越えるべきことではないかと勝手に思う。

 福島市の場合は、現時点ではまだ放射性物質は地表近くのはずなのではないかと思うのが素人の発想。
 まず早急にやるべきことは薄く削り取ったり、深く沈まないように固定したりするといった地道な作業なのではないかと思うのだ。その上でなら、地中深く食い込んでしまった放射物質を想定した取り組みも意味を持つと思う。

 しかし、現実には福島市はその取り組みには遅れを取っている。その現状の中で、この取り組みのニュースは素人には分かりにくい。
 失礼かも知れないが、ニュース性の高い方法にこだわる行政姿勢が福島市の特色なのかも知れないとも思うし、思考停止とも見える。
 評判を気にせずに、地味な事をしっかりと淡々とやる。これが田舎者の集団だ。このことを誇りに思えるような行政姿勢であってほしいと思うのも、田舎の年寄りの感覚なのかもしれない。
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by shingen1948 | 2011-05-26 05:04 | ◎ 水 | Comments(0)
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 ここが飯坂街道の崩れ始まる地点だ。ここから南側にかけてやや下り坂になるが、この辺りの飯坂街道が今回の震災で歪んでいる。
 この歪みと元々の地形がかかわっているような気がしている。

 この地点から北側の部分は東側に「八景」の地名の通り、河岸段丘の崖と思われる地形に沿って道が走っている。
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 万世大道を挟んだ西側は、道路工事に伴って改良されて見えにくくなっているが、その崖が続いている。

 位置的には、万世大路と飯坂街道の分岐点付近。この崖も今回の震災で崩れかけたようで、工事が始まっている。


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 この高台の地名は成出で、現在は病院の駐車場になっている。その南側の崖の縁全体が崩れかけているようだ。
 今回の歪みを追うことで、この高台か万世大道と飯坂街道を挟んだ八景の崖とのつながっていることを意識した。
 そして、この高台が昨日の揺すられて歪んだ地形の道筋の左手の高台という位置関係だ。

 万世大路と飯坂街道は、低地からこの高台を滑らかに登るように工事をしたはずだと思う。
 この街道が崩れている部分は、その道路がつくられる前の地形を揺すり出しているように感じている。

 多分、松川橋を挟んだ南側の高さに合わせて松川橋がかけられ、その高さからなだらかに下るように土盛りされたと思う。その道が再び北側の崖を登るようになるが、こちらは崖を削って、その削り取られた土で土盛りしてなだらかな坂にしたのではないかと想像する。

 ※ 昨夜、政府の若い国の原子力担当という権威ある立場の方が、20ミリシーベルト/年設定について語っていた。
 子供にもその基準を当てはめたことに関して、「若い方にも分かるように説明する必要があった事」を述べた箇所があった。
 福島の田舎に生活する立場でみていると、見当違いの発言だ。その心配は無用だと思う。
 福島の田舎の若者や学校幼稚園の保護者にも、放射線関係の仕事の方もその分野の学問をおさめられた方も日常的に普通の生活していらっしゃる。福島の田舎者の保護者は、その立場や権威を越えて情報を集める能力に長ける。 (多分、女の方の特性で、それは福島に限らないと思う。)日常的にそういう方の知恵を柔軟に取り入れているはずなのだ。
 まだお若いのに、権威のない者が無知で、権力を持つ自分達が上という思い上がった姿勢は、事の本質を見失わせるのではないかととても心配になる。
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by shingen1948 | 2011-05-25 05:46 | ◎ 水 | Comments(0)
 清水公民館前にあつた地域案内地図にあった湧水の名称は「番匠田湧水」だ。
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 地名としては病院の敷地内だ。しかし、地図にプロットされていたのは道路を挟んでその東側。その辺りは、現在は住宅地になっている。この辺りの地名は下番匠田になるようだ。


 先にその辺りを探してみたのだが、湧水自体は見つからなかった。そこを走る水路、北側の高台や周りとの高低差などから風景をイメージしてみたがよく分からなかったのだ。
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 その時に散策した辺りをもう一度訪ねてみると、浮き上がったマンホールが現れる。



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 そして、その近くの道が震災の揺れでへこんで、歪んだ地形が現れていた。
 写真では分かりにくいが、道の右側がかなりへこんでいて、民家の塀も道路側に傾いている。

 その道のへこみは、東側の道なりに延びて行くように思える。単に下水道とのかかわりというだけでなく、元々の地形とかかわるのではないかと勝手に思う。
 この辺りを、手持ちの明治の地図で確認すると田園風景だ。田の脇を流れていたであろう小川の風景を想像し、消えた湧水を想像する。
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 この道の左手は成出の高台で、その下を整備された用水路は流れて行く。この崖から上が、成出の地名だが、清水公民館前にあつた地域案内地図には、この地名のある湧水もプロットされている。

 なお、この高台は、線路を挟んだ「八景」の地名とつながる高台だ。この地名からは、河岸段丘の絶壁を想像しているところだ。

 この歪んだ道と昨日の揺すられて歪んだ地形の道筋とが、つながるのかつながらないのかは分からないが、漠然と田園風景の中を小川が流れていたというふうなイメージは浮かぶ。
 今のところその確認がとれているわけではない。

 ※ 過去に見習うことは必要だが、そこを越えるべきことも見習ってはいけないこともあるはず。
 見習ってはいけないことの一つが、風評被害を恐れて事実を隠したり、自らの健康被害にかかわることを隠したりすることだと思う。公的報道は、外部に漏れた場合の読み手を意識し、本当に情報を必要とするものを読み手としていない傾向がある。
 土着の者に必要な情報は外に漏れると誤解を生む可能性はあるが、それでも共有すべきだと思う。
 昨日は、散策地点の放射線量を可視化した地図で示してみた。
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by shingen1948 | 2011-05-24 05:09 | ◎ 水 | Comments(0)
 給水所で並んでいる会話の中で、上松川駅付近の団地へ入る道がひどく下がって、下水菅が浮き上がったという話は聞いていた。
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 震災後、飯坂街道を通るとがたんと一段下がる所があった。この区間、線路側の歩道よりも車道が2~3㎝位段下がっている。線路を挟んだ向こうの民家の塀も崩れた。


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 その一段下がった交差点から新興住宅の団地に入ってみると、直ぐにこんな景色になる。
 これが、あの時に聞いた所だということで、会話と実際の場所が結びついたが、実際に目にすると、想像していたよりもかなり大きな破壊だった。


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 昨日整理した箇所は、一つの浄化槽が浮き上がっただけだった。
 それに比べると、こちらはマンホールと云う事での違いはあるが、その範囲がかなり広い。このマンホールが浮いた風景がずっと続いている。


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 その時に感じた感覚と同じものはあるのだが、現実の景色がこれでもかと続くと、納得せざるを得ないという感覚がそれを上回る。


 この場所、もう一つ気になっているのが、震災前に清水公民館前にあつた地域案内地図にあった湧水の道筋を想像して散歩したことと重なるような気がするのだ。
 地域案内地図にプロットされた位置と地形とのかかわりで、この辺りではないかと想像したのは、診療所の前あたりだ。勝手な想像なのだが、そことのつながりのようなものを感じたので、手元にある明治時代辺りの地図でこの辺りの様子を確認してみた。しかし、今のところ全体的に田圃であったらしいということしか分からない。
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※本日から確認する場所の放射線量の状態は、福島県がネットで公表する放射線量を可視化した地図によるとおおよそこんな感じらしい。
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by shingen1948 | 2011-05-23 05:33 | ◎ 水 | Comments(0)
 屋根に青いビニールシートがかかっているという風景は今も変わらない。最初は強烈なイメージだったが、今ではその感覚がマヒして日常の風景と感じるようになってきている。
 これは、自己防衛の感覚なのかもしれないとも思う。
 異常な風景と感じ続けていては、自分の感覚がやられてしまうというふうに防御する感覚とも思える。ただ、そう思えるのは、強い揺れによる破壊に伴う風景で、これはこれで受け入れざるを得ないということで納得できる風景であるということでもある。

 しかし、今回の地震後は、どうしても納得できない風景にも出会う。納得しようにも、実感を持ってそのメカニズムが理解できない風景だ。
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 ここも、その一つ。
 周りの土地が下がったという形跡もない。多分、この浄化槽に何らかの力が加わって浮き上がってきたのだろうとは思う。
 それでも、この景色を前にすると、その事に実感を持って納得できない。あり得ないと思っているのに、現実にはその風景が存在しているという感じだ。

 最近納得しようと働いている感覚は、破壊されたのは近代的風景としてオブラートに包まれた方なのではないかということだ。今回の強い揺れで原風景が揺すり出されたのではないかというふうに思うようにしているところがある。
 これも、自己防衛の感覚なのかもしれないとも思う。
 異常な状況が2カ月も続き、これからも続く。その中で日常の生活と感覚を取り戻さないと気分的に参ってしまうと自分を納得させようとする力の一つが働いたとも思える。

 職人さんが足りなくて、修理はいつになるか分からないという状況の中で、破壊された風景の確認には躊躇する気分もある。しかし、その気分を大切にしながらも、自己防衛の感覚にも素直に従ってみる。
 揺すり出された原風景の方を視点に、少し散歩してみることにした。
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by shingen1948 | 2011-05-22 05:08 | ◎ 水 | Comments(0)