地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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上岡遺跡土偶④

 「福島の歴史」は、多分一般向けの福島の歴史を紹介する本の中では、新しい方だと思う。これで、この上岡遺跡土偶の最近の捉え方を確かめる。

 上岡遺跡土偶は、縄文時代の信仰を紹介する話題の中に登場する。
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 まず、祈りと祭りの例として、死にまつわる祭り、食とかかわる豊かな自然への感謝の祈りをささげる祭りなど、分かりやすい祭りを先に紹介される。(これは、ふれあい歴史館で、福島市と飯野町が合併した時の展示会があったころに、外の掲示板に掲げられた埋甕の写真)
 そして、そういった祭りが行われた跡とか、道具や食したものの廃棄された状態から、失われたものへの魂の祭りにふれる。
 そういった祭りの道具の一つとして土偶が紹介され、この上岡遺跡土偶も、その土偶の一つとして紹介される。確かに中心的な土偶として紹介されるが、発掘されたその他の福島の土偶や遺物の質も数も豊かになっているらしい事を感じることができる。

 福島で最も有名な上岡遺跡土偶は、3000年前で、県の重要文化財であることを紹介される。
 その他に、福島最古の土偶は、5500年前宇輪台遺跡だとか、4700年前の音坊遺跡(山田)からは多量の土偶が発掘されたとか、4500年前月崎遺跡飯坂では、幅が20センチ土偶とか、表情豊かに個性ある土偶が発掘されているとか等々が紹介される。
 その他の祭りの道具として、石棒、石刀などや土面などがあることを紹介する。

 この時の幻の昭和27年東湯野教育委員会の調査は、囲み記事として紹介される。
 先に整理したようなこの土偶の発掘が行われた経緯や意義を具体的に解説する。
 その中に、調査報告書のあとがきが引用されている。ということは、この幻の発掘調査は、報告書の形で現存しているらしいということをうかがい知ることができる。
 
by shingen1948 | 2010-01-16 17:09 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)