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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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上岡遺跡土偶①

 福島の子規は、もうちょっと整理しておきたいが、その前に「上岡遺跡土偶」を整理しておく。

 最近、国宝土偶展が東京国立博物館で開かれていて、2月21日に閉幕とのニュースを見る。目玉は、国宝土偶3点が初めてそろう展覧会ということのようだ。しかし、この展覧会は、文化庁海外展、大英博物館帰国展でもあるようだ。
 広報には出てこないが、情報をつないでいくと、ここには福島県からは3点出品されているのだろうと想像している。

 昨年8月に、各紙が9月から始まった大英博物館展に、福島県から出品される3点の遺物出発の様子を伝えていた。
 それ等によると、荒小路遺跡の「ハート形土偶」は白河発だが、上岡遺跡の土偶と和台遺跡の人体文土器は福島市資料展示室発だ。
 そのうちの和台遺跡は歩いていたが、上岡遺跡はこの時点で歩いていなかった。それで、これも昨年末に歩いてみたのだ。
 まずは遺物について確認しておく。
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 これは、留守中の福島の歴史博物館に展示されている上岡遺跡の土偶レプリカ。
 出品中のため模造品を展示していることを表示している。ただ、飯野町との合併記念の展覧会でも同じレプリカだったとは思う。
 この上岡遺跡の土偶は、縄文時代後期中~晩期後半の立てひざで座り右腕を左腕で挟んで、左手で頬杖をつく女性像だ。このような形をした土偶は他にも何点か知られている事から、何か特別な姿勢だったことも想像されているらしい。
 乳房が大きくて腹部が膨らんでいることから、妊婦であるとされている。
 縄文人がこれを何故つくったのか、また、それが何を意味するのかは分かってはいないようだが、縄文人の精神世界や信仰を思わせる神秘的なものではある。


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 これは、飯野町と合併記念に開かれた展覧会の少し後に展示されていた和台遺跡の人体文土器のレプリカ。記憶が正しければ、展覧会でもレプリカだったと思う。
 縄文時代中期末の深鉢形の土器で、外面に両腕を垂らしまたを開いて直立する人体文様が貼り付けられていて、祭礼と関わると想像されているものらしい。

 和台遺跡は、合併前の飯野町の遺跡で、実物はそちらにあるのだろうと思っていた。ニュースでは、歴史博物館出発になっていたが、実際は飯野町が出発地でなかったのかなと勝手に思っている。
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 これは、展覧会かその後かぐらいに展示されていた福島の土偶たち

 福島ウェブでは、「宮畑縄文人のおまつりの道具 土偶」が紹介される。





 福島土偶の発送を伝える報道
 県内の土偶、大英博物館へ出発

 9月10日から11月22日までイギリスの大英博物館で開催される「土偶展」に展示される県内の土偶の梱包(こんぽう)・発送作業が6日行われた。
 このうち白河市の県文化財センター白河館(まほろん)では、縄文後期前半の荒小路遺跡(郡山市田村町)から出土したハート形土偶の梱包作業が行われた。
文化庁と県文化財課の担当者が作業を見守った。
 このほか福島市資料展示室では上岡遺跡(福島市飯坂町)の土偶、和台遺跡(同市飯野町)の人体文土器の梱包作業も行われた。
 土偶展は文化庁、東京国立博物館、大英博物館の主催で国内の64土偶が展示される。
12月15日から来年2月21日まで東京国立博物館で企画展が開かれる。(2009年08月07日配信)

by shingen1948 | 2010-01-13 06:56 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)