人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

渡利地区の阿武隈川沿いの風景②

a0087378_420754.jpg
 旧国道114号線は、明治18年竣工とのことだが、弁天橋近くに起点のポールが建つ。この道は、阿武隈川沿いの見慣れた景色だ。


a0087378_4232749.jpg
 国道を進むと、渡利地区のもう一つの水に関わる代表的な風景である「旧浄水場」がある。
  福島の水道は、明治11年(1878)に、泉村からの箱樋による簡易水道が最初だが、この浄水場は、大正14年(1925)3月に完成し、5月6日に松齢橋と共に完成式が行われたとのことだ。当時の施設は取水塔→ポンプ井→沈殿池×2→緩速濾過池×3→高揚ポンプ→配水池×2 とのことだ。
 その後、各地の水源ポンプ所新設とともに、濾過池、取水及び送水ポンプ増設。急速ろ過設備の設置、沈澱池、緩速濾過池の改良等々、この浄水場自体の改善を加えながら、長年市内に水を供給し続けていた。
 それが、平成19年(2007)3月28日に、福島地方水道用水供給企業団からの供給に切り替えることになって、浄水場としての役割を終えた。
 しかし、風景としては現在もそのまま残っている。
 若いころ、初めてこの地の水を飲んだのが、かび臭い異臭騒ぎの頃だ。それで、その後改善されたにもかかわらず、ここを見るとどうしてもそのことを思い出してしまう。

 その貯水池のところに、ナウマン象臼歯発掘の説明案内板が建つ。中学校の社会科の資料集には、福島県内のナウマン象化石発掘地、郡山市熱海町と共に福島市小倉寺として紹介されている。
 ただ、写真で見たこともなく、その保管場所を記載されたものも見たことはない。自分にとっては、弁天山の古墳同様、伝説に近い。
 ふるさとの良さを見つけよう
 <史跡> ナウマン象化石出土地
 大正14年(1925)ここ福島市浄水槽の工事中に、土中から偶然発見されたものにナウマン象の化石(臼歯)がある。これ福島県内数か所のうちに数えられる貴重な資料である。
 ナウマン象は新生代後期の洪積世(百万年余以前)とよばれる地質時代に地球上の各地に住んでいた哺乳動物で我が国では二万年前まで生存していたことが確認されている。このナウマン象は、もとアジアなどの大陸に住んでいたもので、それがやがて日本に移ってきたものであろうから、日本列島がアジア大陸と陸続きであったことを示す貴重なものである。
 ディスカバー・マイカントリー
 福島信夫ライオンズクラブ



a0087378_4265425.jpg
 その向い側に、「水道記念碑」が建つ。
 泉村からの箱樋による簡易水道だったものを、明治22年4月に陶管に変える工事が完成したことを記念して、翌年の明治23年3月に福島稲荷神社境内に建立されたものとのことだ。
 これを福島市の浄水場が整備されたことに伴って移築したものと思われる。
 この浄水場は、平成19年(2007)3月28日に役割を終えたのだが、記念碑はそのまま残されている。いつか忘れ去られる運命なのかもしれない。


 ふるさとの良さを見つけよう
 <歴史> 水道記念碑
 この碑は、明治23年3月に福島稲荷神社境内に建立されたものを移築したもので、これまで木管だった水道を陶管に換える大工事完成の記念碑です。明治22年4月、曽根田村と腰の浜村の一部を合併して新発足した福島町は、早速、当面する課題に取り組みました。その一つが泉村(清水)から引いた水道の整備で、当時の金で陶管費1218円余・待箱費709円余などの巨費を計上して着手しました。
 碑文には、「町民欣喜せざる莫く慶賀。是に於て数百年の困乏変じて万世の洋溢る」と讃え、
 すゑ(陶)もの 樋をもち水を通はする
            いさをそ長く世に残りなむ
 ほか2首の歌を刻んでいます。
 撰文は欧遷田島寛、書は淡湖内池(三十郎)、歌は従五位穂積重嶺です。

 ディスカバー・マイカントリー
 福島信夫ライオンズクラブ



a0087378_4292859.jpg
 阿武隈川を渡って、南側に通水するのだろう水道橋がかかっている。
 ここが、浄水場への取水口でもあったらしい。


a0087378_4394572.jpg 
 この水が、弁天山の配水池に揚げられて、市内に送られる。
 浄水場から弁天山の配水池に向かうこの石段が、弁天山へ登る時にいつも使っていた懐かしい道だ。
by shingen1948 | 2009-10-21 05:06 | ◎ 水 | Comments(0)