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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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飯坂東線⑥~長岡分岐点

 飯坂東線についての整理に一応のけりをつけた積もりだったが、長岡分岐点について確認していないことは落ち着きが悪い。
 そういうことで、奥州街道沿いの飯坂東線を思い浮かべながら、伊達町にやってきた。
飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5243994.jpg
 落ち着きが悪いのは、この長岡分岐点が飯坂東線の形式的な目的である「飯坂遊覧」と本来の目的である地域間交通をつなぐ要の地点だからだ。この地点は、あちこちに整理された情報があるのだが、自分の体感を通していないということが気になるのだ。
 個人的な持ち合わせを確かめると、チンチン電車に乗った時に「長岡分岐点」という停留所名があったことを覚えていて、その中に憧憬に近いものを感じていたということだ。


飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5253243.jpg
 田町薬師堂のあたりまで来て、奥州街道と電車道の重なり具合が不安になった。
 通りがかりの方に声を掛けて確かめた。
 初めのうちは、怪訝な顔で相手をしてくださっていたのだが、「長岡分岐点」という言葉を出した途端、明快に解説して下さった。
 表情からは、不審者では無く散策者として歓迎されていることが分かる。そんな感じだった。
 別れ際に、「信用金庫があるから見逃さないように」と、何度か念を押された。
 地域の方の心の中には、この長岡分岐点はまだ生きているということが分かった。それだけでも、声をかけてよかった。
飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_527139.jpg
 電車道は、先に散策した奥州街道で、天王通りの繁華街でもあるということだ。


飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5282259.jpg
 その道を進むと、教えていただいた信用金庫前に出た。
 ここから、形式上の目的である伊達車庫前を経由して湯野駅に向かうには、このまま真っ直ぐ進んで、次の信号を左折するという。
 地域間交通機関として保原へ向かうには、ここから右に曲がって進んでいくらしい。


飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5303477.jpg
 反対の北側からこの地を福島方面に眺めてみる。真っ直ぐ進むと福島方面へ向かう。ここを矢印にそって左の方向に進むのが保原方面への道となるようだ。


 ここは天王様が2社あることは先に整理した通りだが、
飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5333420.jpg
ここを西に少し入っていくと、


飯坂東線⑥~長岡分岐点_a0087378_5353471.jpg
 直ぐに八雲神社の天王様だった。
 後で確認して分かったのだが、電車道に沿って保原方面に進むと、熱田神社の天王様が現れる。その隣が金秀寺だ。


 ここは、電車の要であるだけでなく、この街の要の位置でもあることが実感できる。
 もし、先にこの長岡分岐点を意識して散歩すれば、道に迷うこともなく、明確な位置関係で認知できただろうなと思う。長岡分岐点は、今もこの街の要であることを実感する。
by shingen1948 | 2009-07-27 05:40 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)