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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「劔岳 点の記」視聴記録

劔岳 点の記
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 現地撮影にこだわったという事前の宣伝番組をみた。キャスト、スタッフも実写にこだわり、200日以上もの過酷な撮影にこだわったということだった。
 できばえよりも、本物の映像にこだわったものが、どう自分に伝わってくるのかが楽しみだった。

 福島フォーラムで11時30分から上映された「劔岳 点の記」を観るが、確かに伝わる。お見事というしかない。

 立山連峰の自然の素晴らしさ、そして厳しさが、スクリーンを通じて伝わってくる。
 それだけでなく、厳しい自然の中、測量調査と登頂が愚直に展開されるのだが、それを映像としてかなり厳しい条件の中でとらえているのが分かる。それは、とらえられた映像の奥に深い本物の自然があることが実感できるのだが、その延長線上の自然の中でとらえていることが実感できるのでよりリアリティーを感じるのだ。

 物語の展開も、愚直だ。
 元々命令でとりかかった仕事のはずなのに、柴崎は三角点の整備を第一にこつこつ仕事を進める。陸軍の意向は剱岳初登頂なのだが、測量部が登る目的は、地図作りの為の測量や三角点の設置と記録であって、登頂自体が目的ではない。
 上層部の面子で「先に登頂せよ」という圧力をかけられ、ジレンマに陥り、焦りも感じながらも、登頂を優先させるという安易な妥協もせず、本来の目的に沿った仕事を淡々とこなしていく。
 剱岳登頂自体も、あくまでも目的は4等三角点設置である。その行為の結果としてついてくるのが、剱岳登頂という展開だ。

 剱岳は当時前人未到で、登頂不可能と言われた山だったというだけでない。ここは盛んだった立山信仰登山の世界で、死の山として忌避され続けた魔の山である。そこに立ち向かう過程を通して、若さゆえの急ぎの姿勢から、自然に成長させられていく生田信、趣味を超えてゆく小島烏水。冷静に状況を判断し歩を進める柴崎芳太郎。山を熟知し自然を愛し畏怖する宇治長次郎。
 リアリティーを求める中、地元の山案内人宇治長次郎は「香川照之」の演技になるのだろうが、それを感じさせない自然さだった。

 山の上の物語の展開が、人間ドラマとなり、登場する人々の生き方が見えてくる。
 そして、エンディングに、景色の中に「仲間たち」の表示のもと、関係スタッフの名が流れる。

 フォーラム作品解説
 陸軍の威信をかけた、「日本地図最後の空白地点を埋めよ」の最難関の命令を受け、前人未到の山・剣岳山頂に命懸けで挑んだ、男たちの真実の物語。測量器具を担ぎ、粗末な装備で挑むには絶望的な状況で、彼らは無事に到着し、任務を遂行できるのか?これは、真実を追求した奇跡の映画である。

「劔岳 点の記」の映画詳細、映画館情報はこちら >>







 エキサイトシネマ作品解説

 作品のあらすじと解説
 日本地図完成のために、命を賭けて登頂に挑んだ男たちのドラマ

 明治40年、地図の測量手として、実績を上げていた柴崎芳太郎は、突然、陸軍参謀本部から呼び出される。「日本地図最後の空白地点、劔岳の頂点を目指せ」―当時、ほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されてきたが、未だに登頂されていないのは劔岳だけだった。柴崎らは山の案内人、宇治長次郎や助手の生田信らと頂への登り口を探す。その頃、創立間もない日本山岳会の会員も剱岳の登頂を計画していた。
 測量に携わる人たちの情熱と尊厳を描いた、新田次郎の同名小説が原作。『八甲田山』『火宅の人』などの撮影を手掛けた日本映画界を代表する名カメラマン・木村大作が、50年の映画人生全てをかけて監督・撮影に取り組んだ。日本地図を完成させるために、未踏峰の劔岳山頂を目指す測量手と山の案内人をそれぞれ浅野忠信と香川照之が演じるほか、松田龍平、仲村トオル、役所広司など名だたる俳優たちが集結。CGに頼らない本物の大自然を撮影することにこだわり、危険を冒しながら圧巻の雪山シーンにも挑んだ。出演者が異口同音に「今までで一番つらい撮影だった」と語る妥協を許さない過酷な撮影を想像しながら、その映像美に酔いしれたい
 キャスト&スタッフ
 監督・撮影:木村大作
 原作:新田次郎
 出演:浅野忠信/香川照之/宮崎あおい/小澤征悦/井川比佐志/國村隼/夏八木勲/松田龍平/仲村トオル/役所広司
 ジャンル : 邦画  | ドラマ
 製作年 : 2009年

by shingen1948 | 2009-07-03 05:35 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)