地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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岡山鹿島神社②~水かけ祭り

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 この鹿島神社は、信夫国造が地方開拓の守護として勧請したとされており、ここの水かけ祭りは、9月29日に7組順まわりの頭前で御神酒一石の濁酒(どぶろく)を氏子の杜氏により仕込まれ、ヤド(宿)といわれる頭前の家につき水かけ祭を行っていたという。
 現在は、宿に御輿が渡御して神事と御神酒開きがあり、再び神社に還り、水祝いが行われるようになっているとのことだ。この水かけ祭りは福島県指定重要無形民俗文化財に指定されている。

 「福島県回廊~水かけ祭りを追う」で紹介されている県内で水かけ祭りは五地区だ。http://www.pref.fukushima.jp/bunka/kairou/ken/ken07.html
 鹿島御子神社の火伏せ祭り(南相馬市・旧鹿島町) ・ 火防祈祷祭「裸参り」(浪江町) ・ 沼ノ内の水祝儀(いわき市) ・ 西方の水かけ祭り(三春町)そして、この岡山の水かけ祭り(福島市)だ。

 先日、NHKのラジオで、東南アジアでの水かけ祭りの話をしているのを聞いた。
 その話によると、東南アジアの水かけ祭りは、その地域の新年の行事という。
 カンボジアで、五月なのは、カンボジア暦の5月が新年だからだそうで、ラオス、ビルマ、タイでは、西暦の暦の4月13日~15日ごろが新年になるらしい。ヒンズー暦では、正月は春分の日とのことだ。
 なぜ正月にこだわるのかは、水かけ祭りの歴史が古いので起源についてはよく分からないということのようだった。その視点からこの5つの水かけ祭りをみると、岡山鹿島神社の水かけ祭り以外は、正月に実施することにこだわっているようだ。
 特に、西方の水かけ祭りは、元旦にこだわり、他は小正月にこだわっているようだ。

 「福島県回廊」では、初婿に水を浴びせて祝う行事と無火災と無病息災を祈願する行事という観点から分類している。
 その視点からは、西方の水かけ祭り(三春町)と岡山の水かけ祭り(福島市)は、無火災と無病息災を祈願するのが中心に分類し、他は初婿に水を浴びせて祝うのが中心だとしている。

 神社の入口案内板では、この岡山の鹿島神社の水かけ祭りの作法が説明されている。

  福島県指定重要無形民俗文化財
 岡山の水かけ祭
 昭和57年3月30日指定
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 鹿島神社で秋の祭礼として10月の第4日曜日に行われるこの祭りは、頭前(祭礼の主宰者)を7組の氏子から順回りに選出する頭屋制をよく守り伝え、古来800年余の伝統を有している。
祭礼当日には、社殿で祭式を執り行って御神体を神興に移し、頭前の家まで渡御する。頭前の家では祭式に続いて神楽を二座舞い、再び神社に戻り水祝いを行う。水屋には氏子総代。中老・世話人が着座し、謡曲「高砂」を謡い、神酒2献が回ると水かけになる。
 境内では、若者が大桶と小桶に水を入れて待つ。氏子総代と若者の「水だー」の掛け声で一斉に水かけが始まり、水屋からも応戦する。世話人が切り餅をまき、水がなくなると頭前や杜氏新婿などが藁と一緒に大桶に入れられ、万歳三唱をし水祝いは終了する。
 水祝いが終わると、水屋で新旧の両頭前が、三三九度の盃を交わし、御神体を引き継ぐ。新頭前は御神体を自宅の神棚に安置して、これから1年間、供物を供えて奉仕する。
この祭りは、東北地方に少ない頭屋制が継承され、若者の組織も維持されているところに高い価値がある。

 福島市教育委員会
 岡山鹿島神社水かけまつり保存会
  岡山鹿島神社の水かけ祭を紹介する動画があった。
  福島市教育データ「福島の祭りと民族芸能」で祭りの様子が見える。
 実際にこの祭りをみてみたいものだと思う。
by shingen1948 | 2009-06-27 09:17 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)