人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

箱崎愛宕神社

 箱崎愛宕社の前は、伊達氏の高子館を訪ねた時にも通り、三匹獅子舞の案内板の説明を読んでいる。
 今回の伊達町の散歩でも、伊達橋を渡って、箱崎地域を散歩する途中に立ち寄った。しかし、通行禁止の表示を見てそのままになっていた。
 しかし、半沢氏のメモに「世直し一揆の大鐘」というのをみつけたこともあり、日を改めて今まで散歩したところを再確認しながら、ここに立ち寄ることにした。
 後で整理したいが、この神社の入口の橋が跨いでいる溝は、東根堰の阿武隈川揚水路跡である。
 
 この神社の正面からの参道は通行禁止になっていて登れない。上り口は、この東側になる。少し登ると、小さな祠があり、ここからは急な坂道になるので、ママチャリはここに置く。
a0087378_559042.jpg
 そこから少し登ると、古峰神社入り口の案内表示があるが、とりあえず本道を登ってみる。車で登れる道の広さだが、急な坂道で息がはずむ。


a0087378_6029.jpg
 案内板を見てほっとする。ここから神社が見える。


a0087378_613488.jpg
 ここが本殿だが、奥の院に先に出会うのは、感覚的にはなじめないが、車でおいでになる方には便利なのだろうなと思う。


 ここにも、箱崎の獅子舞の説明が掲げられている。
 福島県指定重要無形文化財
 箱崎の獅子舞
a0087378_684416.jpg
 天文7年(1538)頃より当地に伝わる勇壮華麗な箱崎の獅子舞は、伝習がしっかりして古風な様式を残しており、地域の人々が信仰深く積極的に継承保存に取り組んでおり、獅子舞が奉舞される春の愛宕神社の祭りも、神社と寺が協力して執り行う神仏混こう時代の名残をとどめているため、昭和57年3月、福島県重要無形文化財に指定された。
 この獅子舞は、白地の行衣に竜のうろこをかたどる袴にに小太鼓をつけた「先獅子」「中獅子」「牝獅子」の3匹獅子と、丸山の背紋ある緋の陣羽織に大太鼓をつけた翁面の「半兵衛」が舞全体を統括し、ひょっとこ面の「ささら」は鳴海絞りの単衣に赤の丸い帯をしめ、舞の指導的役割を演じ、若さとユーモアがある。また、この他に、笛方、弓と輪を持った者、氏子、警固等がいる。
 今日所伝の獅子舞には、道行、六拍子、弓、前ざし、しめ、うたぎり、輪、そぞろき、鍋のつる、きりうた、やま、かぞえ歌、掛け合いの13種類が伝承されている。
 毎年4月24日の愛宕神社例大祭、翌25日の村回りには。精進潔斎した獅子講中の人々が各部落の集会場や新築した家々を廻り、鎮災防火と家内安全を祈願し獅子舞を奉舞する。
桃の花咲く好時節、獅子舞の行列が風流な笛の音にのって進む光景は今も昔も変りなく、郷土に残る温かいぬくもりは、人々の心に安らぎを感じさせてくれる。
 福島県教育委員会
 伊達町教育委員会
 伊達町文化財保護審議会

 写真は、ライオンズクラブの案内板にあったものだ。例大祭の日時が、ライオンズクラブの案内板では29日30日になっている。何らかの理由で動いているのだろう。


a0087378_6103555.jpg
 案内板の写真から、この広場で獅子舞が行われるのだろうことが分かる。


a0087378_6115164.jpg
 案内板はないが、これが「世直し一揆の大鐘」だろうか。


a0087378_612529.jpg
 展望台に登ると、箱崎地域だけでなく、伊達町、保原町あたりが一望できる。


a0087378_613559.jpg
 帰りは傾斜のきつい長い石段を降りてみる。


a0087378_6145584.jpg
 古峰神社に辿り着いて、この石段を通ってはいけなかったようだと分かる。言いわけではないが、降り口には通行禁止の表示はなかった。


a0087378_6161099.jpg
 それはともかく、この古峰神社の右側が、通行禁止の本来の登り口のようだ。


a0087378_6172478.jpg
 本来の道を辿れば、この古峰神社から石段は右に折れて進み、


a0087378_6181761.jpg

 やがて林の中神社が見えてくるということになるようだ。

 車道を通って神社にたどり着くのとは全く違う感じであることが分かる。神社へは、不便で危険な道を、はあはあ言いながらやっとたどり着く方が感慨が深く、こちらが贅沢なことなのだろうなと思う。

 「教育福島70号」に、この獅子舞が詳しく紹介されているのを見つけた。






 「教育福島70号」紹介記事
 この獅子舞は、箱崎地区の守護神、愛宕神社の例大祭四月二十四・五日の両日、獅子講中の人たちによって奉納される。前日は愛宕神社の境内と、別当寺であった福厳寺の庭で舞い、翌日は氏子の家々をまわる。一ただし、昭和四十七年以後は代表者の家のみとなった一神仏混淆時代の名残りがなお濃く、獅子頭も菊桐の紋のついた、天明八年(一七八八)の紀年のある獅子櫃に収めて、福厳寺に大切に保存されており、祭りも神社、寺の両者協力して執り行っている。
 愛宕神社及び福厳寺の草創は、天文七年(一五三八)と言われているが、この獅子が、いつ、どこから伝えられたかは明らかでない。宅社伝によれば、野獣横行して農作物の被害も大きく人々困惑していた折、御託宣により悪獣退散祈願にこの舞を奉納するに至ったという。今は鎮災、防火、五穀豊穣、家内安全、商売繁昌等を祈って舞われる。古くから獅子講中が組織されており、今は小学五一六年で加入、退会の年齢には制限はない。
 獅子は先獅子、中獅子、牝獅子の三頭、それに翁面をつけた「半平」とひょっとこ面の「ささら」とが出る。また、花笠が二基、これは人が冠らずに、正面左右に置く。それぞれにささら花及び梵天がさしてある。獅子は周辺のものと異なり、太鼓を腰につけるが、「半平」もやや大きい太鼓をつけ、「ささら」は摺りざさらを持つ。「半平」も「ささら」も古老の役である。外に笛方数人、弓と輪を持つ者、警固等。今日所伝の曲は、次の十三種である。
 道行、六拍子、弓一先獅子)、前さし、しめ一先獅子・中獅子)うたぎり、輪一中獅子一、そぞろき、鍋のつる、掛合、きりうた、やま一牝獅子一、かぞえ歌一頭、二頭、三頭、それぞれの舞がある。うたぎり、きりうた、掛合等にはもと歌が入ったが、歌詞は残っているものの、今は歌われていない。獅子の基本動作に踏張り、天突き、開き仰ぎ等二十一の名称があり、また「掛合」の曲には、団子道、啀合い、花廻り、小噛合い等十一の名称が残っているものも珍しい。これは、伝習がしっかり行われてきた証拠でもある。
 福島県に獅子舞は多いが、古風な様式を残していること、信仰深く、地区ぐるみで継承保存に力を致していること等により県北の代表として、価値が高い。

by shingen1948 | 2009-06-13 06:43 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)