月の輪の渡し②
2009年 03月 07日
ここに、月の輪の渡し碑が建つが、民家で景色が確認できない。
碑の角から南側の景色を眺める。この月の輪の渡しを越えて右に進み、瀬上をめざしたということだろうか。
月の輪の渡し碑
月の輪の渡し碑建立記
元禄2年5月、松尾芭蕉は、弟子曾良と信夫文知摺を経て、月の輪の渡しを越えている。山麓の河原跡に古川、船前という地名あり、当時を偲ばせる。
また藤原兼実公の「月の輪御所」や「御所清水」の史実も伝えられている。ここに本碑を建て、「月の輪の渡し」を明らかにするものである。
平成8年11月吉日
月の輪の里にて
梅宮幸次郎
月の輪の
わたしを越えて
瀬の上と云
宿に出づ
おくのほそ道より
副文
碑建立者、梅宮幸次郎氏は大正11年生まれ、大手金融機関の管理職から帰郷するや、株式会社ツタヤ百貨店他、数社の代表取締役社長に就任。また、商工会議所監事やユネスコ活動にも情熱を燃やす。著書に「雲海を越えて」「句集 草のかほり」等があり、実績を重ねている。本碑建立に併せ、副文をもって江湖に伝えるものである。
前福島県文化財保護審議会委員
柚翁 梅宮 茂識