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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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月の輪の渡し②

 芭蕉は、「月の輪の渡しを越えて、瀬の上という宿に出る」のだが、その芭蕉が渡ったであろう「月の輪の渡し」は、月の輪大橋の北東部に位置する。
月の輪の渡し②_a0087378_5373344.jpg
 ここに、月の輪の渡し碑が建つが、民家で景色が確認できない。


月の輪の渡し②_a0087378_5445314.jpg
 碑の角から南側の景色を眺める。この月の輪の渡しを越えて右に進み、瀬上をめざしたということだろうか。


月の輪の渡し碑

月の輪の渡し碑建立記
 元禄2年5月、松尾芭蕉は、弟子曾良と信夫文知摺を経て、月の輪の渡しを越えている。山麓の河原跡に古川、船前という地名あり、当時を偲ばせる。
 また藤原兼実公の「月の輪御所」や「御所清水」の史実も伝えられている。ここに本碑を建て、「月の輪の渡し」を明らかにするものである。

 平成8年11月吉日
 月の輪の里にて
 梅宮幸次郎
月の輪の渡し②_a0087378_557222.jpg
月の輪の
わたしを越えて
瀬の上と云
宿に出づ

  おくのほそ道より

副文
 碑建立者、梅宮幸次郎氏は大正11年生まれ、大手金融機関の管理職から帰郷するや、株式会社ツタヤ百貨店他、数社の代表取締役社長に就任。また、商工会議所監事やユネスコ活動にも情熱を燃やす。著書に「雲海を越えて」「句集 草のかほり」等があり、実績を重ねている。本碑建立に併せ、副文をもって江湖に伝えるものである。
 前福島県文化財保護審議会委員
 柚翁 梅宮 茂識




by shingen1948 | 2009-03-07 05:58 | ◎ 芭蕉の足跡 | Comments(0)