地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「敗者からみた正史」と通じるものを感じて

Excite エキサイト : 社会ニュース<ノーベル物理学賞>「南部さん受賞は当然」小柴さんも祝福
 地域を探りながら歴史をみていると、正史から外れた方々からの歴史が見えてきて、そこにドラマを感じることがある。
 そんな視点で、共同通信が伝える「日本人3氏にノーベル物理学賞 素粒子論の小林、益川、南部氏」というニュースを見てしまう。

 このノーベル物理学賞について、小柴さんは、「南部さんはとっくの昔に受賞して当然だ」と、先輩の栄誉をたたえたと毎日新聞が報じている。
 その小柴さんは、ノーベル賞受賞目前とされお弟子さんを今年の7月亡くされている。戸塚洋二氏という方で、仕事の内容はよく分からないが、素粒子ニュートリノに質量があることを示した研究などで評価されていたという。
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 戸塚氏は、few more months の名で、ブログを立ち上げていたが、そのブログ名が、「落ちこぼれ研究者の年金生活」だ。
 現在戸塚氏のこのブログは、「ある大腸ガンの報告--終--」として、家族の方が書かれた締めくくりの記事をもって閉じられている。この写真は、家族の方が、そのブログを閉じるのに掲載されたものだ。

 このブログを見た時、彼は十分認められており、健康上の理由から、仕事を離れた無念さは分かるものの、落ちこぼれとの卑下が理解できなかった。

 
 先の小柴さんのニュースでは、電話での会話の様子も報じている。

 82歳の南部さんと直接電話で、「生きているうちに受賞できて良かったね」と祝福したとのことだ。それに、南部さんはうれしそうな声で「そうだね」と答えたという。
 
 二人の脳裏には、戸塚洋二氏の無念さがあるのだろうと想像する。

 このニュースに接して、ゴール寸前にして崩れ落ちた戸塚洋二氏の卑下したくなるほどの無念さが分かる気がしてきている。

 氏の仕事は、素人の自分には分かりにくいが、無念さが分かったものとしてそれなりに理解しておくことにする。

 氏は、宇宙線が地球の大気とぶつかってできるニュートリノを観測し、物理学の標準理論では質量がないとされてきたこの粒子に質量があることを示したという。
 そのニュートリノの重さは、それぞれ違いがあって、しかも飛んでいる間に入れ替わりが起きることが理論的に予言されているのを、氏らのチームがこの「ニュートリノ振動」と呼ばれる現象を捕らえたとのことだ。



 戸塚氏の無念さを想像するための資料

 戸塚洋二氏「落ちこぼれ研究者の年金生活」の最終ページ記事

 ある大腸ガンの報告 -- 終--
 few more monthsの家族のものです。
 皆さんすでにご存じのとおり、父は7/10に亡くなりました。
 最後まで見守った家族としては、その壮絶な経過を記したいところですが、
 本人はきっと嫌がるでしょう。
 ただ、がんと正面から向き合い最後まで戦い抜いたということは言って良いと思います。
 07年8月から始まったこのブログは、結局forth-three monthsで閉じることとなりました。
 これまで皆さんに読んでいただき(時として更新することがプレッシャーともなっていたようですが・・・)、少しでも皆さんのお役に立てたのであれば、本人も喜んでいるものと思います。
これまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
 本人に代わりここで御礼申し上げます。
 ※ブログのコメント・トラックバックは勝手ながら、閉鎖させていただきました

 戸塚洋二氏「落ちこぼれ研究者の年金生活」の最初のページ記事

 新規開設
 本日から覚え書き程度に記録をつけたいと思います。A Few More Monthsとは妙なタイトルですが、病弱な身での願望を表します。

 病気のため、年金生活者にならざるを得なかったのはなかなか辛いものがあります。
 今日8月4日のの朝日新聞朝刊に東大の小宮山総長の活躍ぶりが出ていました。比較するのは恐れ多く僭越ですが、同世代の代表として、大学改革の成功を祈りたいと思います。
 退職直後は、同世代代表者の記事は見ないようにしていましたが、1年たつと、彼らに素直にエールを送れる心境になりました。

 私も、幸い、週1,2回出かける仕事を頼まれ、今のところ病気との両立を図ることができ、よい生きがいになっています。

 2008年10月7日 毎日

 <ノーベル物理学賞>「南部さん受賞は当然」小柴さんも祝福

 02年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東大特別栄誉教授(82)は7日夜、東京都内の自宅で報道陣に「南部さんはとっくの昔に受賞していて当然の人だ」と語り、先輩の栄誉をたたえた。また午後11時過ぎ南部さんと直接電話で話し「生きているうちに受賞できて良かったね」と祝福。南部さんはうれしそうな声で「そうだね」と答えたという。

 小柴さんは20代に、当時大阪市立大教授だった南部さんの研究室で寝る研究生活を約1カ月間送った。自宅に食事に招かれたこともあり「いろんな人に親切な人だった」と振り返った。その後97年に小柴さんが文化勲章を受賞した時、南部さんからチンパンジーの絵が描かれたファクスが送られてきた。小柴さんは「出来が悪くていつも頭を抱えていた私がチンパンジーのようにみえたのだろう」と笑った。【江畑佳明】

 2008年10月7日 共同通信

 日本人3氏にノーベル物理学賞 素粒子論の小林、益川、南部氏
 【ストックホルム7日共同】
 スウェーデンの王立科学アカデミーは7日、08年ノーベル物理学賞を、素粒子論で重要な業績を挙げた小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授と益川敏英・京都産業大教授、南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(東京生まれ、米国籍)の3人に授与すると発表。日本人のノーベル賞受賞は、02年の小柴昌俊東京大特別栄誉教授(物理学賞)と田中耕一島津製作所フェロー(化学賞)以来で計15人。
by shingen1948 | 2008-10-12 06:10 | ☆ その他の話題 | Comments(0)