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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「おくりびと」映画視聴記録

おくりびと

 福島フォーラムで11時40分から上映された「おくりびと」を観た。久しぶりの満席であった。
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 形式美を極めれば、それは道であり、形式美は本質を極めたものに感じるものである。
 葬式の映画はいろいろあったが、さまざまな死に向き合い、死者の人格に迫り、そこに息づく愛の姿に迫る描き方は、それ自体で十分斬新であり、それが、本質を究めていく納棺師を描いていくことになっているといのが、人を感動させるのだろうか。
 確かに、誰もが、いつかは送り人になり、送られ人になるのに、現代は、それに真摯に向き合う機会がなくなっている。
 真剣に考えないで、しきたりに基づいて誤魔化しているのではないか、本当はきちんと考えなければならないことなのではないかと、自分に迫る。

 チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散で、妻と故郷の山形へ帰る。
 職探しを始めた大悟は、「旅のお手伝い」という求人広告で応募。しかし、その会社の仕事は、「旅立ちのお手伝い」をする納棺師だった。

 社長の佐々木に強引に採用されてしまった大悟は、世間の目も気になり、妻にも言い出せないまま働き始めてしまう。
 さまざまな境遇のお別れがあるが、主人公の思い入れは、お宅を離れる時に身内の感謝の言葉となってかえってくる。
 周囲は嫌悪感をあらわにするが、主人公大悟は、納棺の仕事にやりがいを感じ始める。

 友人の母でもあり、自分にも身近な銭湯の友人と婦人のエピソードとその死の物語に、納棺師として、その儀式に立ち会う。そして、友人は火葬場で焼かれる前、常連の「人の死は門だ」との言葉に、身近な人の死を受け入れる。

 さまざまな死に向き合うことで、そこに息づく愛の姿を見つめていく総仕上げは、自分の父親の納棺だ。
 大悟の長年行方不明だった父親が遺体で見つかり、納棺の儀式を行ううちに、自分の父親を発見してゆく。父親が、握っていた小石を渡すことで、その心持を妻に表現する。

 きれいごとではなく、一人暮らしの老人の孤独死の現場、首吊り自殺の処理等も乗り越えたうえでの美であることを、本木雅弘が静かに熱演する。
 最後に、伝統舞踊のような形式美を極めた納棺の形式美が、映し出されエンディングとなる。

「おくりびと」の映画詳細、映画館情報はこちら >>



福島フォーラム映画案内内容

 おくりびと
 2008年/日本/2h10
 監:滝田洋二郎 音:久石譲
 出:本木雅弘/広末涼子/笹野高史/山崎努

 遺体を棺に納める“納棺師”。一見地味で触れ難いイメージの職業をテーマにしながらも、ユーモアを絶妙に散りばめて、愛すること生きることを紡ぎだした異色の感動作。あなたは大切な人をどう“おくり”ますか?そしてどう“おくられたい”ですか?

エキサイト映画解説内容

作品のあらすじと解説
 人はおくりおくられ旅立ってゆく
 所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。
 納棺師とはなんと素敵な仕事だろう。主演の本木雅弘と山崎努のスムーズな手の動きに思わず見とれてしまう。それは美しく厳かな旅立ちの儀式にふさわしい所作なのだ。かつて旅先で遭遇した納棺の儀式に感銘を受けた本木の発案だというユニークな題材を持つ本作。『病院へ行こう』『バッテリー』などユーモアを交えつつ感動を生む人間ドラマが得意な滝田洋二郎監督がメガホンをとり、放送作家・小山薫堂が初めての映画脚本を手がけている。誰もがいつかは迎える死と、その日が来るまで笑って泣いて生きる人々の姿を、夢や仕事への誇り、あるいは親子、夫婦の絆を浮かび上がらせて描いた本作は誰の心にも深く残るに違いない。
 キャスト&スタッフ
 監督:滝田洋二郎
 脚本:小山薫堂
 音楽:久石譲
 出演:本木雅弘/広末涼子/余貴美子/吉行和子/笹野高史/山崎努
 2008年9月13日より 全国にて公開
 (C)2008 映画「おくりびと」製作委員会
 配給 : 松竹
 ジャンル : 邦画  | ドラマ
 製作年 : 2008年
 製作国 : ドラマ
 上映時間 : 130分
by shingen1948 | 2008-09-16 04:51 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)