人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

二本松城址⑨~水

 山城ということで、水の確保について関心を持つところだが、この城は、豊かな水を感じる。
 この城の古い井戸は、権現丸の「とっくり井戸」だろうか。
 「日影の井戸」も、建設は畠山氏築城の頃で、応永年間(1400年頃)といわれているとのことだ。この位置に、岩盤があって、これを深さ約16m、北に14mえぐって、湧水を溜めているという。
a0087378_5204390.jpg
 この城には、平城の部分ではあるが庭園内に大きな池がある。山城としては不思議な景色だ。 
 これは、平城部が重要度を増す江戸時代の話だが、城内に用水を引き込んでいるとのことだ。


a0087378_455814.jpg
城内に引き込んだ水を、洗心滝を経由し、布袋滝より流れ落として水を溜めて池にしているとのことだ。


a0087378_4571290.jpg
この二合田用水は、城防備を目的に安達太良山麓から延々18㎞もの距離を引いてきたもので、幕府には内密だったということだ。
 その用水路を岳ダムとかかわって改修工事し、平成2年に完成したことを記念する碑がその脇に建っている。


豊かな水の恵
 二合田用水は、元禄13年本邦屈指の数学者磯村文蔵吉徳が二本松藩の招請に応え作業奉行として陣頭指揮の下に開削、安達太良山腹の大清水より延々蛇行すること18km灌漑用水に、城下の防備に、住民の環境衛生に防火用水に、滾々の流れを齊すること290年
 近年水路の疲弊老化漸く顕われ決壊崩落頻発受益者挙って金剛不壊の改修を希求すること急○に福島県二本松市二本松市土地改良区が相計り関係当局に懇請再々、熱意当局を動かし昭和46年岳ダム建設着工、昭和52年是に呼応して水路の全線改修に着手し、平成2年13年の歳月を要し、改修工事の一切を完了、354haに豊かな水の恵が見事に甦る。北清水の水利権について二本松市安達町受益者間の調整に困難を極め乍らも、関係者の努力が実り昭和35年これが円満解決を見たことを付記し、滋に慶びと感謝の意を表し誌す。
平成3年9月
 二本松市長 大河内 鷹 撰



a0087378_545436.jpg
  この用水を使って、昭和9年に城内の自然地形を利用して作った滝がある。公募によって「相生の滝」と名付けたという。


a0087378_554953.jpg
 滝の水の出口を確かめる。高い位置から勢いよく落下する。


a0087378_5172413.jpg
城内に引き込んだ水を、洗心滝から東流させてきた二合田用水とこの滝の接点を確かめる。改めて、余裕をもって平城部をカバーする高さであることに感心する。
 江戸期の大土木工事の隠れた水系の一つが実感できる。
by shingen1948 | 2008-08-12 05:34 | Comments(0)