地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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映画視聴記録「トゥヤーの結婚」

トゥヤーの結婚 | ウーマンエキサイトシネマ
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フォーラムで上映された「トゥヤーの結婚」を観た。
  生きるという生活の実感を基盤にした中で、互いに愛する故のギリギリの選択をする物語が展開する。現れる場面も、展開される物語も、初めて体験する状況設定だ。

草木もわずかな荒涼とした大地に、羊の群れを追うラクダに乗った女の姿が現れる。主人公のトゥヤーだ。ラクダを自由に操り、水を運び、羊を追う姿はたくましい。
この草原に生活するということは、日々の生活を支えることに加え、砂漠化に挑戦し、井戸を堀り、水を運ぶ戦いが付け加わるという過酷なものだ。それをトゥヤー一人で夫と子供の生活を支える。夫は、元々、村一番のたくましい男だったのだが、砂漠化に対抗するための井戸掘り事故で、下半身付随になってしまっているのだ。

羊の群れを、離れた遠い場所で放牧し、遠く離れた場所へ水を汲みに行き、家畜の世話をするのが、毎日の日課だ。猛暑だろうと厳しい冬であろうと、トゥヤーは一年中ラクダを引いて水を汲みに行かねばならない。この過酷な労働が彼女を蝕んでいくという状況だ。

 妻の苦難を見て、もはや限界と感じた夫は、離婚し、自分が姉と暮らす事で、負担を軽くしようと決断する。トゥヤーも、仕方なく裁判所へ行く。
そして、家族への愛からひとつの決断をする。それは、新しく見つける夫は障害を負った夫も一緒に生活してくれる人に限るということだ。

結末は、結婚式の中で、総てが整いハッピーエンドのはずなのに、どこか切ない結末であることを象徴するできごとが起きる。
  生きていくためにも、夫や家族への愛のためにも、理解し合い、総ての条件が整ったはずで、これ以上どうしようもないのだが、善良で家族の強い愛情の絆で結ばれているが故に、みなが苦しむ。
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フォーラム映画解説内容

「トゥヤーの結婚」
 トゥヤー=光 という名を持つヒロイン。世界を魅了した驚くべき映像美
 2006年/中国/1h36
 監督・脚本:ワン・チュアンアン 脚本:ルー・ウェイ
 出演:ユー・ナン/バータル/センゲー

 モンゴル草原に暮らすトゥヤーは、事故で下半身付随になってしまった夫と子供を抱えている。砂漠化する草原、過酷な労働が彼女を触んでいく。家族への愛。そして生きるための彼女が選んだ1つの決断。皆に祝福されるその日、彼女は初めて涙を見せた・・・


エキサイトシネマ映画解説内容
作品のあらすじと解説
  内モンゴル自治区の草原に、トゥヤーの一家が住んでいる。トゥヤーは、ダイナマイト事故で下半身不随になった夫のバータルと二人の子どもを養う生活に疲れ果てていた。妻の苦難を見たバータルは、生きていくためにトゥヤーに離婚をうながす。やがてトゥヤーを気に入っていたボロルが現れ、バータルが住める施設とトゥヤーと子どもたちが町で住めるように手配してくれた。しかしバータルは孤独と家族への想いから自殺を図る。
中国国内にある内モンゴル自治区では、草原の乾燥化が進んでおり、現在では多くの地域で遊牧が不可能になっている。本作のヒロイン、トゥヤーはそうした環境の変化による苦労だけではなく、夫の面倒まで見なければならない重労働の生活に疲れ果てている。しかし愛する家族を守るため、他の男と結婚する道を選ぶ彼女の苦悩。周りの男たちはみな頼りにならない中、奮闘する彼女の姿にエールを送りたくなるだろう。本作は2007年のベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞。ヒロインのトゥヤーを演じたユー・ナンは国際的にも注目され、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟の新作『スピード・レーサー』への出演も決まっている。
キャスト&スタッフ監督:ワン・チュアンアン・
脚本:ルー・ウェイ・
出演:ユー・ナン/バータル/センゲー
作品情報
ジャンル : 洋画  | ドラマ
製作年 : 2006年
製作国 : 中国
上映時間 : 96分

by shingen1948 | 2008-06-02 04:54 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)