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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「靖国」の上映問題について② 新たな視点得る

靖国の上映について問題が広がる中、「福島民報」に福島フォーラムでは、7月上旬に上映方針であることが、報じられていた。

 今回注目したのは、政治家の働きかけが、動機になっている事であった。
 政治家が権力を強め介入したことを問題点として考えてきたが、「朝日新聞」の文化欄寺脇研元文化庁文化部長の「中立追求は本末転倒」で、新たな観点を得た。
 主張を要約させていただく。忠実に読み取ったつもりだ。
 この問題を、芸術文化に公費で助成を行うことの難しさの観点から述べている。
芸術文化は多様であり独創性が不可欠だ。しかし、公費助成を行うと作品の評価を行わざるを得なくなる点だ。限られた予算の中で配分を決めるには、何らかの選別が必要だからだ。
作品の優劣、斬新さ、将来性等々勘案されるが、これに、政治的な中立性が加えられれば、題材や描写が限定される結果となる。政策が表現の自由を制約してしまうという本末転倒が起きる。
だから、「政治的、宗教的宣伝意図を有するもの」を除外するにとどめているということのようだ。

 そのことを具体的に述べている。特定の宗教の協会や寺院を舞台にしても、特定郵便局を舞台にしてもそのことを問題にするのではなく、その宣伝の意図のあるものを問題にするだけだという。
 どうしても政治的中立性を求めるなら、直接助成は廃止して、今回のような理由や興行面での採算不安から上映してくれる映画館が見つからない作品のために、公費で上映施設を用意してもいいだろうとした。

今回の事件、政治家の暴走が問題だとは思っていたが、求めていた内容が政治的な中立性で、それ自体がいびつであることの指摘は新たな観点だが納得ができる。
 文化庁の助成が適切かどうかを批評したければ、政治的な中立性を問題にして考えるのではなく、作品の優劣、斬新さ、将来性等々でなければならない主張を受け入れたい。

 今回の問題に関して、役人の立場からの意見を取り上げた事にも注目したい。役人がしたたかな悪で、政治家がそれを正す正義であるという作られている世論の中で、元という冠はつくが、そちらの現状認識にふれることができたことがいい。

 
by shingen1948 | 2008-04-11 04:17 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)