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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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白山遺跡を訪ねる

 縄文住居の炉が複式炉であることについては自然に受け入れている。しかし、「ふくしまの歴史」によると、1957年(昭和32年)に飯野町白山遺跡でこの炉を持つ住居跡が発掘されたのが最初のようである。
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 この発掘調査で、直径6~7mの円形の竪穴住居跡1軒が検出され、床面からはそれまで見たことのない石を組んだ大きな不思議な炉跡が発見されたという。石組みの炉に接して土器を埋め込んだ「火つぼ」が2つあり、調査者の梅宮茂氏が「複式炉」と命名したとのことだ。
 1962年には、梅宮氏が複式炉は縄文時代中期の後半頃を特徴づけることを提唱したが、やがて福島県を中心にした特有の文化の所産であることがわかり、分布域を複式炉文化圏と呼ぶようになったという。


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 この遺跡は、飯野町から木幡に抜ける最近まで拡幅工事をしていた街道の直ぐそばにある。復元家屋と案内板があるので、分かってしまえば目立つ遺跡だ。
 この復元家屋は、最近葺き替えられたらしく真新しかったが、この家屋の復元もこの遺跡が、全国で初めての試みだったようだ。


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 案内板説明内容

福島県指定史跡
飯野白山住居跡
昭和35年3月29日指定
所在地 飯野町大字飯野字白山 ・字北稲神
管理者 飯野町教育委員会
大内○○ほか

阿武隈川に注ぐ小川をのぞむ台地にあるこの住居跡は、縄文時代中期末から、後期はじめにかけての住居跡で、昭和32年4月に発見された。内径約5㍍の円形の竪穴住居に6個の柱穴と川原石で囲んだ2個の土器が並んでいる。この土器は、火つぼとして利用していたと考えられる。土器が石囲みの炉と並んでいるものは複式炉 と呼ばれ、多くの例が見られ るが、2個以上の土器が並び、柱穴・周壁が発見された例はあまり多くない。
 この住居跡は、昭和33年に国の文化財専門審議会委員故後藤守一博士の指導で復原家屋が完成した。
 福島県教育委員会
by shingen1948 | 2008-03-25 04:20 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)