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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「旧石器時代の捏造」と散歩人の興味

 神の手といわれた藤村氏の旧石器時代の捏造問題、そして、放射年代測定法と、発掘の積み上げてきた考古学の手法との著しいずれが明らかになった問題から、一気に考古学的な興味を失った者が多かった。
 捏造問題は、それ自体が怪しげな事だが、放射年代測定法と考古学の手法のずれについては、互いの正当性を主張するのみで、歩み寄りの姿勢がなかったことが、若者の純粋な探求欲求を失わせたと思う。

 尤も、若者は「300年もずれているんだ」というのだが、散歩人にとっては、たった300年しかずれないのかという思いではある。また、捏造問題それ自体にも興味があり、どこだったのかを確認したいとも思う。ミーハー的な興味に近い。
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 面白いと思うのは、旧石器時代の捏造に、地質学的な手法を取り入れて証明しようとした形跡を感じたことだ。
 化石などの古生物、放射年代測定の手法なのか、堆積の過程を流体力学の手法で確認したかったのか、それらの手法を駆使した地層の重なりの確認なのか。原瀬笠張遺跡報告文には、地質図を使って層との関連を説明している。
 この図、学問的には使えないだろうが、散歩人にとっては関心がある。近隣の地質と伴に火山活動との関連も考慮されていて精密だ。地下の様子を想像するのには素晴らしい資料となる。

 もともと考古学には、純粋な探求欲求を失わせるところがある。学会が古代史を明らかに出来ないという限界を抱えているという。
 前方後円墳の上位20位のうち、4基以外は陵墓と陵墓参考地占めているという現実だ。宮内庁が、聖域として不可侵を主張しているので、この門が開かない限り、日本の歴史の根幹はあきらかにならない。
 「毎日新聞」(2008.3.7)によると、古墳の正確な被葬者が認定されていないものもあるとのこと。陵墓の実際の被葬者と宮内庁が認定する天皇皇族とは食い違うという批判も根強い。象徴的なのが6世紀の継体天皇が、宮内庁は太田茶臼山古墳とするのに対して、学会は、この古墳は5世紀の築造だとして、高槻市今城塚古墳だとする。世界最大級の仁徳天皇陵も在位時期に比べて新しすぎるといわれている。

 そんな中で、2月22日に、奈良市の神功皇后の陵に立ち入って、学会側が主導した初の陵墓調査が行なわれたというニュースを聞く。散歩人にとっては、ねつ造も興味があるが、陵墓の動きについても興味引かれるものがある。
by shingen1948 | 2008-03-11 04:25 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)