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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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学習指導要領改定

学習指導要領改定で、授業増になることについて、国民の8割が賛成している。
「朝日新聞」(2008.3.4)は、学習指導要領改訂を巡り世論調査を実施し、その結果を報じていた。
 5年生から英語を教えることを盛り込まれた事については、適切が39%、遅すぎるが37%とのことだった。算数や理科の授業時間や学習内容を増やすことについては、賛成が74%とのことだった。総合的な学習の時間が減らされることについては、反対が49%、賛成が34%だった。道徳の教科化が見送られたことについては、評価するのが40%、評価しないが50%とのことだった。
 
 別の日ではあるが、この十数年で世界は学力観を変えたことも伝えている。
 「朝日新聞」(2008.3.2)は、朝日教育セミナーで「学力世界一のフィンランドに学ぼう」という福田誠治氏の講演内容を伝えた記事である。世界的な流れとしては、コミュニケーション力や思考力を大切にする学力観が変わっている。
 この観点からすれば、日本は国民の理解を得て、世界的に見れば独自の学力観に立ち向かう方向に大きく舵を切ったということになる。

 経済協力開発機構が開発した学習到達度調査(PISA)は、あらかじめ結論を覚えて解くものではなく、覚えたことを使って判断できる力を問うているとのことだ。記事は、このような学力を求めるようになった欧州の事情をも説明しているが、要は「多様な人間が共存するための共同の知」ということのようだ。
 この学力テストにおける日本の特色は、以下のことのようだ。
 一つしかない答えはよく分かる。そして、都合の悪い意見も提示され、両方の意見を付き合わせて考えさせるような問題は苦手である。更に、無答率が高い。これがということであったとのことだ。

 日本の舵きりが、この改善に合っているのかということに関して、氏は「日本の新しい指導要領で時間を増やそうとするのは、今のやり方では駄目だといわれているのに、もっとそれをやるということであり、真の学力向上は難しい」とした。そして、学力の考え方を変えることが求められているとした。

 記事によると、時代の流れを先取りしたフィンランドの教育の特色は、以下のようにまとめられる。
① 結論や正解を覚えるのではなく、考え方を教える。
② クラス平均は十数人で、教えることは教師に任せる。
③ 教師は良い授業を徹底的に研究する。
④ 補習をして、落ちこぼれをつくらない。
 日本の改革は、学習内容の充実を求め、考え方よりも結論や正解をしっかり覚える学習に変質しようとする。また、道徳などを中心に、教える内容を固定化しようとする。そして、教師力を向上させる方策は、教師の能力評価を強めて競い合わせ、出来損ないの教職員を見つけ、弾き飛ばすということのようだ。

 日本では、OECD事務総長が批判する「一斉労働に向いている応用問題まで記憶させるような東アジア形の勉強」に向かう。多くの国の労働市場からすでに消えつつある種類の仕事に適した人材育成するような学力観を強めていこうとしている。それが、地方にまで行き渡り、国民からの支持を得はじまったところのようだ。
 ただ心配なのは、この学びは、これからロボットや発展途上国に奪われてしまうので、自分の人生に関係ない点取りゲームの学びとのことだけだ。
by shingen1948 | 2008-03-05 04:27 | ☆ 教育話題 | Comments(0)