地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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日教組の教研集会拒否問題2

この問題を純粋に社会的に捉えるのはなかなか難しい。そんな中で「朝日新聞」(2008.1.14)の[教研集会拒否「村社会文化の横行を映す」]という東京工業大学(社会学)橋爪大三郎氏の評論に出会えたことは幸せだった。そのことを「日教組の教研集会拒否問題を考える 」として書いた。

 「朝日新聞」(2008.2.27)に「プリンスホテルのトップら会見」という記事があった。記事としては小さな扱いだったので、今の世相では話題性はないと思っていたのだが、関心を持っている人が少なからずいた事を知った。

 記事によると、「客の安全」を繰り返し、日教組への謝罪はなかったということのようだった。   後藤社長は、「憲法論議をするつもりはない。ホテル業としての安心安全を考えることも道義的責任と考える」と説明したとのことだ。
 憲法問題との言は、政治的な問題にしてほしくないとの歯止めの意味だろうと思う。ホテル業として正しい判断だったとの主張のようだ。
 
 しかし、その主張に正当性は感じない。
 ホテル業としての安心安全の範疇には、客の安心安全も含まれなければならないはずだ。
 日教組も契約をした客である。日教組という客の安全のため、外敵にホテルの威信にかけて守るべき立場であったはずだ。

 経営陣の頭にちらついたのは、ホテル業としてのプライドではなく、経費ではなかったかと思うのだ。安泰に集会を開くためのホテル側の防衛のための支出を計算し、その支出を抑えると、他の客からの苦情が怖い。そこに損益がでるとの判断だったのではないかと感じる。

 新聞社も、コメント者として準備したのは、リスクコンサルタントという立場の浦嶋繁樹氏だ。
 「ブランド価値さらに損なう」という観点から、司法の判断に従わなかったことについて謝罪すべきだったとしている。その上で、ホテル業としての判断について以下のようにコメントした。
 社会を無視する企業ということで、彼等が第1に考えたというお客様から、信頼を失うことになるのではないか。トップがそうした振る舞いをするのでは、個々の社員のモラルも疑われるだろう。ブランド価値をさらに大きく損なったと思う。

 意見全体としては、正当性を感じるが、リスクコンサルタントの立場である事に違和感がある。
 その意見の前提には、経済的利益がある。長い目で見ると損益ですよというアドバイスでしかない。例え損益だったとしても、客としての日教組の安全を守るべきだったと踏み込んで欲しかった。
 青臭くても、ホテル業の理念として説いてほしかった。

日教組のホテル使用拒否を了承 社長会見「宿泊客の安全のため」Excite エキサイト : 社会ニュース



 日教組のホテル使用拒否を了承 社長会見「宿泊客の安全のため」共同通信 [ 02月26日 ] 記事内容
 グランドプリンスホテル新高輪(東京)が日教組の全国集会の会場使用などを拒否した問題で、親会社の西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長は26日、記者会見し「宿泊客らの安全安心を守ることを第一に考えた」と従来の主張を繰り返した。また、会場使用拒否の報告を最終的に了承していたことも明らかにした。集会や言論の自由を阻害したとの批判に対しては「憲法論議をするつもりはない」と説明を避けた。
by shingen1948 | 2008-02-28 04:22 | ☆ その他の話題 | Comments(0)