人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」

a0087378_5194065.jpg
  「ふくしま発信古代鉄生産の技術」の二日目に行けなかったのは、別の会合に行かなければならなかったからだ。その会合で、「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」の著者による講演を聴いていた。原作の青木和雄氏と執筆協力の吉富多美氏の二人だ。その時は知らなかったのだが、映画化された「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」の監督は出崎哲氏であった。偶然、「アテルイ」に続いて2日間にわたって、出崎作品と関わっていたことになる。

 原作の青木和雄氏は、教育カウンセラーで、この原作が生まれるもとになった具体的なカウンセルの事例を話された。
 まず、一般的な話として、相談に訪れる子について話をした後、この物語を書くきっかけになった具体的な事例を話された。その中で、子どもたちは、居場所をほしがっていること、そして、愛されたいと思っていて自分を認められたいと思っていること、そして、そのことを分かって欲しいと思っていることを訴えた。
 「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」のもとになったお話は、実話では5歳の女の子だったそうだ。物語のように、 「生まなきゃよかった」との親の一言で、女の子の心は深く傷つき声を出せなくなったそうだ。映画では、登校拒否の問題が絡んで、祖母の愛で立ち直るそうだが、実話では母親が愛し方をつかんだということのようだ。
 母親の相談は、相性が合わない、愛情が持てないとの訴えだったようだ。話を聞いていくうちに、実は、母親自身も同じように、愛情をかけてもらえなかったという経験の持ち主だったということのようだ。人を信じることができずにいたし、愛情のかけ方も分からないということのようだ。
 ある日、この親子が引越すことになり、相談に通えなくなる。母親はその子と接触する自信が無いままだ。それで、一日一回抱きしめてくださいとだけアドバイスしたという。
 しばらくして、母親から手紙が来て、毎日抱きしめていたら、いとおしくなったと書いてあって、これで大丈夫だと思ったとのことだ。

 大人と子どもが、コミュニケーションが成立しにくいのは、大人のスタンスと、子どものスタンスのずれとのことだ。大人はよく聴く姿勢を持たなければならないと訴える。頑張ったねという言葉かけや、生き方の道しるべを示すことを大切にしたいと締めくくる。

 2人で90分のお話であったが、相談を受けた子どもの立場から実話に基ずく訴えで、説得力はあった。ただ、世の中が総てゆがんでいるわけではなく、正常に機能している部分もあると思う。大切なのは多様な見方を受容することであり、その訴えだったということだと思う。一つの見方として受け取らせていただいた。

「ハッピーバースデー 」の映画解説のページを見つけた。



 「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」解説内容
【解説】

家庭崩壊、学級崩壊が語られる現代 。映画はその現代に生きる少女の、悲しみから希望への再生の物語です。
 母親からの精神的虐待によって心と身体に傷を負った主人公あすかは、祖父母の人間的な励ましによって癒され、人間への信頼と自らの生きる力を育んでいきます。同時に、重度の障害をもつ少女とのふれあいを通して、一人ひとりの人間の命の尊さをも感じとっていきます。横浜市教育委員会で親と子の相談にあたり、カウンセラーとして活躍している青木和雄の原作本は出版以来大きな反響を呼び、ベストセラーとなりました。企画・製作は「五等になりたい。」「地球が動いた日」で子供たちの悲しみと希望を描いて全国的に話題を提供したゴーゴービジュアル企画の桂壮三郎。監督は「白旗の少女・琉子」「蒼い記憶」で平和と人権の重いテーマをわかりやすく描くなど、独特な映像で人間の喜びを表現 して高い評価を得ている出崎哲が担当しています。アニメーション制作は、四分一節子をはじめ高い技術人をようし、映画・テレビ・ビデオなどでアニメーション業界に実績をもつマジックバスです。

【物語】
 母の静江は、兄の直人に希望を託して可愛がり、あすかには冷たくあたっていました。
12歳の誕生日、あすかは期待に胸ふくらませていましたが、母は夜遅く帰宅したうえ、「あすかなんか生まなきゃよかった」といいます。その一言で、あすかの心は深く傷つき声を出せなくなってしまいます。それが原因で不登校に陥ったあすかは、直人のすすめで福島の母の実家で過ごすことになりました。やがてあすかは、農村の自然と祖父母の深い愛情に癒され、声をとり戻します。生きる力を回復したあすかは、学校へ戻ると今までは見て見ぬふりをしていたクラスのいじめにも立ち向かうようになります。そしてクラスメートや先生とともにいじめをなくす運動が始まります。また、あすかは重度の障害をもつ少女めぐみと出会い、いのちの尊さと生きることの素晴らしさを学んでいきます。しかし、めぐみは短い命を閉じてしまいます。茫然とするあすかでしたが、悲しみを乗り越え、めぐみの分も強く生きようと心に誓います。そのなかで、周りの状況も少しずつ変化していくのです…。

【スタッフ・キャスト】
 監督 出崎哲
 企画 桂壮三郎
 プロデューサー 桂壮三郎・出崎哲・原作 青木和雄(金の星社刊)
 執筆協力 吉富多美(有)オフィス・アオキ
 脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン 四分一節子
 文芸 小出一巳
 アニメーション演出 棚橋一徳
 作画監督 小林ゆかり
 音楽監督 中島優貴
 美術監督 脇威志
 音響監督 清水勝則
 編集 神谷信武
 宣伝プロデューサー 木上清敏
 企画協力 株式会社教育家庭新聞社・株式会社ビューズ・アニメーション制作・株式会社マジック・バス
by shingen1948 | 2008-02-02 05:28 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)