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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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座談会「みちのくの古代史と鉄文化」

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「古代鉄生産の技術」の一日目の最後は、 座談会「みちのくの古代史と鉄文化」ということで締めくくっていた。
 映画監督出崎哲氏が司会し、3人の講演者と座談会型式で意見を交換するのだが、なかなか意見がかみ合わないで、苦労していたようだった。しかし、そのかみ合わないことが、楽しかった。

 素人は、専門家の方々と興味が別の所にあって、話がまとまってもまとまらなくても、気にならない。専門とする方が当たり前で話題にしないことに興味牽かれるものだ。それは雑談に近い時にかいま見られたり、ちぐはぐの時にみえたりするものなのだ。そういうことが見えたとき、いいことを聞いたと思うものなのだ。

 司会者が、いじめを得意とする映画監督であることで、何とか権威とか権力とアテルイといった構図に持っていこうとするのだが、実際に発掘に携わっていらっしゃる方は、載ってこない。事実のみ、または事実の組み合わせから言ってもいいことに限定して話をする。これが専門性の態度なのだろうと思う。文献をもとにされる方は、監督に近いイメージを働かせていこうとする。これも、文献から想像を膨らませるという専門性だろう。映画監督の方はそういう気を遣わせていることに恐縮して、なかなか踏み込めないでいる。事実でも虚構でも、真実が浮かび上がるのであれはいいという専門性だろう。実は、私たちは学問の専門性と関わる態度を見させてもらっているのだと思えた。 だから、そのちくはぐさこそが楽しかった。
 司会者が、一般の質問を受け付けたのも良かった。
 「たたらは、一回一回壊すのか」とか、「新潟の製鉄遺跡の発見と現状について」等質問するのだが、参加者自体が、いろいろと別な興味を持って参加していたことが分かる。散歩人としての私は、大きくは、安達太良山麓埋葬文化を確かめるのに、あいにく古代史について分かるという実感を持てないでいるので、少しでも分かりたいという思いだ。だから、主催者が考えるように流れてもいいし、バラバラでもかまわないのだ。何を聞いてもそういうこともあるなと感心してしまっている。
 小さな疑問は蝦夷穴古墳は、どんな道具で掘ったのかという疑問があったが、これは簡単にその頃は鉄器を使う技術はあったということで簡単に解決している。
 ともかく楽しかった。
by shingen1948 | 2008-01-31 05:48 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)