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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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映画「アテルイ」

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 「ふくしま発信古代鉄生産の技術」の会合の中で上映された「アテルイ」を見たことを整理しておく。
 この会の主題は、福島県浜通り地方の古代製鉄遺跡群の20余年に渡って製鉄遺跡を調査してきた研究成果を紹介することだ。この製鉄所は、全国屈指で、8~9世紀に中央政権が、東北経営のために設けた一大製鉄基地だったと考えられている。その背景理解のためにこの映画は上映された。
 そして、福島県考古学会の鈴木啓氏が、「アテルイの時代と福島」と題して、史実としてのアテルイの活動について講演をして、史実とアテルイのイメージを重ねて具体化した。
 その時代背景の後を受けて、実際にこの遺跡を発掘するのに携わった能登谷宣康氏が、「ふくしまの製鉄遺跡とその背景」と題して講演をしていくというプログラムだ。

 映画「アテルイ」は、約1200年前に大和朝廷の蝦夷征伐の大軍を打ち破った蝦夷の族長アテルイの勇士を描いたものだ。朝廷軍の侵略に、アテルイ率いる蝦夷たちは、みな豊かな郷土への誇りと未来への勇気をもって闘ったということだ。製鉄の歴史は、侵略者である大和側からの歴史であるが、映画アテルイは、38年戦争を、侵略される被害者アテルイの側から描いている。

 この会合で、出崎哲監督は、3人の考古学者との座談会に出演している。その中で、この映画作成の動機のひとつに、神社の縁起に政略者である大和が正当化され、悪者を懲らしめるために中央からやってきたとしているのを見たことに触れた。権力者の論理が正当化されて伝えられる縁起への抵抗という側面を語って見せた。いじめ問題を多く取り扱ってきた方らしいのが印象的だった。
 そういえば、この映画も、いじめが原因で東京から岩手に転校してきた子が、タイムスリップして、アテルイに出会うという設定になっていた。
 
 エキサイトシネマ詳細で、出演者が東北出身ということを紹介されていたが、この監督も福島県相馬市出身と講師紹介にあった。
「アテルイ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>



エキサイトシネマ詳細
 イントロダクション
 8世紀後半から9世紀はじめにかけて、岩手県胆沢地方に実在した人物アテルイの物語を描くファンタジー・アニメ。大友康平をはじめとする、東北出身の著名人が声優で出演。
 ストーリー
 小学校でのいじめが原因で東京から岩手に転校してきた飛人。初登校の日、飛人は学校に行かずに逃げ出した際、足をすべらせ北上川に転落し意識を失ってしまう。やがて、目覚めた彼は、1200年前の世界にタイムスリップしていた!
 キャスト&スタッフ
 [監][脚][プ]出崎哲[脚]鈴木良武 小出一巳 市川卓ほか
 [声]大友康平 長岡輝子 桑島法子 日下ちひろ 平野正人 ザ・グレート・サスケ
 制作:2002シネマとうほく 上映時間:93分
by shingen1948 | 2008-01-29 04:19 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)