地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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前山1号墳の構築について読み取る

「前山1号墳発掘調査報告書から、その位置、周辺の古墳の概要と位置、そして、位置的な特徴を読み取って実際に出掛けてみたりしたが、かんじんの本編をまだ確認していなかった。 
 この古墳についての報告の特徴は写真を多用し、計測図も詳細に丁寧に記録されている。発掘調査後消滅することを想定したからだろうか。本編を楽しみながら読んで、前山1号墳の構築について確認した。

 読み取った「前山古墳」の特徴をメモしておく。
 
 墳丘は、円墳で、石室は、 開口部が南東の方向に向いていて、石室は前庭部から羨道そして玄室となり、羨道から玄室の奥壁までは、4.4㍍である。 材質は、花崗岩の割石と緑色片石岩である。
 玄室は奥壁から1㍍ほどの所より急激にすぼまる胴張型であり、底面部は、10から20㎝ほどの小振りな緑色片石岩の板石を用い、玄室内に引き詰められているということのように思う。

 墳丘と石室の構築の工程がわかるという。
 まず、周溝部の堀削と墳丘の基礎となる墳丘基盤の整形をする。
 次に、石室設置予定に一回り大きい堀形を方形状に掘り下げる。そして、石室の正面となる部分に、人頭大の緑色片石岩を弧状に並べる。この部分が、盛り土部分と墳丘基盤との境目にもなる。
 更に、奥壁、玄室・羨道部側壁の基底石をやや内傾気味に置き、その内外に詰め土をする。同時に、石室底面を盛り土で整形する。
 そして、盛り土を基底石の上面付近まで水平になるように積む。これを繰り返して整形する。
 最後に、玄室と羨道の天井石を載せ、盛り土をして、形を整える。盛り土は、周溝の掘り下げや墳丘基盤の成型時に出た廃土を利用している。
by shingen1948 | 2008-01-15 04:09 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)