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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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温石古墳を訪ねる

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 ついでにということで、村の方ならだいたいご存知という古墳を案内してもらった。温石古墳という横穴式石室が1基露呈した状態で残る古墳があるという。そこに行ってみることにした。
福島方面から来ると桝記念病院を過 ぎて、次の角を左折して山道に入る。すると、大きな寺があり、その脇道を行くと、左手に溜池があって、その前面の開墾された畑の真ん中に、こんもりと削り残された部分が見える。


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  ここが温石古墳のようだ。墳丘は開墾時に削り取られてしまったのだろう。それでも、石室を保存するように守りながら農作業をしていることが分る。

 詳しい方は、これで概要がつかめるのだが、知識の無いものにとっては、ここから確かめておくことが必要になる。
 まずは、横穴式石室って何だということで、あちこち調べて、以下のような概要が分る。
 横穴式石室を持つ古墳というのは、主に古墳時代後期から終末期古墳に造られるようになったといわれる。この横穴式石室も、造られた時代や地域、そして被葬者の身分などによって違いがある。
 このことを、温石古墳と一般的な造りの概要を比較してみることで、把握しようと思う。
  一般的な出口については、普通は、塊石や板石などで閉じられていて、開けることが容易なので追葬が可能となるというのが特徴のようだ。


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 しかし、この古墳ではその部分は削り取られている。残っているのは、石棺が安置されている主室の部分だ。ここは、知っている人たちは「玄室」と呼んでいるとのことだが、この部分だけが比較できることのようだ。
 玄室の基本形状は、一般的には直方体で、奥壁、側壁、天井、玄門、そして床から構成されるとのことだが、そのことは、天井を除いて確認ができるということのようだ。
  なお、袖部の両側に立てた石を袖石、玄門部の床面に置かれた石材を梱石(きしみいし)、鴨居のように渡した石材を楣石(まぐさいし)と呼ぶとのことも確かめておく。
  この古墳が、墳丘の他に削り取られて失ったものを確かめる。それは「玄室」と外部を結ぶ「羨道」と呼ぶ通路、「玄室」と「羨道」との接続部の「袖部」を確かめることが出来ないというこのようだ。また「玄室」と「羨道」の境は「玄門」と呼び、「羨道」の入り口は「羨門」と呼ぶとのことだが、当然、そこも失ったものである。
  袖部の構造には、左右に広がる「両袖型」、一方へ広がる「片袖型」、羨道と玄室がつながる「無袖型」と3種類あるとのことだが、これも確認できないことというこのようだ。
by shingen1948 | 2008-01-07 04:42 | ◎ 埋蔵文化(古墳・それ以前) | Comments(0)