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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「ゆとり教育見直す」その前に⑤

 ゆとり教育を見直す天下の宝刀に、「教育は百年の計」だからというのがあったが、百年の計は「ゆとり教育」の方で、見直しは対処療法ではないかという基本的な思いがある。

 教育話題について口を出しはじめたところだが、今年も残り少なくなった。新聞記事の切抜きを整理している中で、つい読んでしまっている中に、全国学力調査の話題があった。この話題で今年の教育分野の区切りとしたい。

 「朝日新聞」(2007.12.18)「もっと知りたい」は、「全国学力調査日本一 秋田の秘密」と題してその秘密をさぐっていた。
 結論から言うと、その秘密とは、「普通のことをまじめにやり続けている。」ということのようだった。これは、秋田県内でも最も数値が高かった地域の校長の言だ。 
 大館市出身の元国連事務次長明石康氏は、日本一という結果を「それほど意外ではない。」と受け止めるとのことだ。「都会ほど塾もないし、子どもの興味を引くものも少ない。学校で学んだことを家で復讐するのが習慣になっている。それをきちんとやればいいということではないか。舞い上がらずに、地味に着実にやってほしい」と論評していた。

 ここまでで話は終わりだが、具体的策を確かめてみる。
① 秋田県の具体策は、01年から少人数学習を推進し、大半の学校でTTを出来るようにしたという。
 しかし、これは今ではほとんどの県が取り入れていて秋田だけが特別ではないという。
② 教員の質の問題では、教員採用試験の倍率が高いという特徴があるとのこと。そこに県教委は、具体策をとる。算数数学学力向上班という4人組が居て、各学年の単元毎の問題を作成し、ネットで配信する。各校は、結果を入力すると直ぐに県の平均との比較が打ち返されるとのことだ。要は、本気で教員になろうという人が、日常の授業を大切にし、単元のテストごとに結果を吟味することにしたということだ。また、昨年から、授業の進め方を助言する「教育専門監」が配置されたという。
 しかし、これも各教育委員会には、名前こそ違え、指導者がいて、各学校で指導をしているので、大きな特徴とはいえないと思われる。
③ 生活習慣についての具体策は、多くの学校で「家庭学習ノート」と呼ばれる制度を取り入れているという。家で問題を解いたり、作文を書いたりして提出すると、担任が頑張ったね等と書いて戻すという。
 しかし、これも普通にみられる学校の風景を、「家庭学習ノート」という形にしているだけだ。   秋田市のもっと成績が高かった地域は、遅刻や朝食抜きの子がいない。遊ぶところもないから家族みんなが規則正しい生活をしているという。早寝早起き朝ご飯は今でも当たり前とのことだ。

 どの手だてを見ても、普通の学校で普通にやられていることを確実にやっていくために方策をとるという姿勢だ。そこには今までのやり方を総て否定し、派手さやアピールすべきものを求めるという中央の動きとは違っている。
 日本一の学力の秘密は、地道にこつこつとやるべきことを着実に実践を積み重ねているだけだったということのようだというのが嬉しい。
 自己アピールの得意な人方より、こういった地道な考察と方策が考えつく方に国の教育を考える立場になってほしいと思う。
by shingen1948 | 2007-12-29 05:29 | ☆ 教育話題 | Comments(0)