地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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新聞の切抜きを整理して

 年末の休日、そろそろ部屋を整理しようと思った。まず、新聞の切抜きに目を通しながら整理していた。「毎日新聞」(2007.5.28)の「おやじの居場所」というコラムに見入ってしまった。何故この切抜きをしたかは忘れた。ぴんとくるものがあれば、切り抜いてしまうので、新聞の切抜きは目的的ではないのだ。

  内容は、「映画館の青春」という題で、ある大企業の管理職が、50歳を過ぎてから毎週ロードショーを見続けるようになったという話だ。
管理職氏の映画に関する経緯と、映画鑑賞を再開した切っ掛けが書いてあった。要約すると以下のようだった。
 氏は、高校時代から映画鑑賞を趣味にしたり、大学では映画研究会に所属したり、自主制作の映画を撮っていたりしていたという。しかし、大企業に入ってからは、仕事、子育てに追われて映画鑑賞からは遠ざかっていた。それは、甘い青春時代との決別という思いもあったという。
 それが、サラリーマン人生の先行きがある程度まで読めたとき、気がついたのは「会社の色に染め上げられた自分の姿」だったという。自分を取り戻すために映画館に通い続けるようになったというのだ。
 その頃、高校の同級生がメーリングリストをインターネット上に開設して近況報告をするようになったのだが、氏は、映画を観るたびに感想を書き、お薦めの映画を紹介した。すると、それに呼応するように元同級生の何人かは映画館に出掛けるようになったという。
  そんな内容の話だった。

  最近、自分も映画を観ることが多くなった。拙いことは承知しながら観た映画の感想を書く。知人からは、書くために観ているのではないのかと言われたことがあるが、そうではない。しかし、何故と聞かれて明確な応えを持っていなかった。

  映画についての思い出を思い返してみる。
 小さい頃に、近所の祭りでは、必ず野外で映画をやっていた。直ぐに思い出すのは、鞍馬天狗。傷んだフイルムで、画面は、雨が降っているように線が入る。ぷつん、ざらざらといった音、長いフイルム交換の暗闇、それなりの雰囲気があった。
  親父と街に出ると、必ずといっていい程映画館に寄った。立ち見の時もあったが、入れ替え制ではないので、エンディングの頃には、立ち上がる客を見定めて、席をとる。そんな風景を思い出す。帰りは必ずラーメン屋に立ち寄った。
学生時代は、演劇鑑賞や自主映画上映の応援を頼まれるとチケットを売るのを手伝ったりもした。でも、それほどのめり込んだという思いはない。
 管理職氏と同じなのは、ここだ。「サラリーマン人生の先行きがある程度まで読めたとき、気がついたのは[会社の色に染め上げられた自分の姿]だった」というところだ。そして、そこから脱皮したかったということも同じだ。

 さて、この管理職氏は、60歳を目前にして、シネコン近くの狭いマンションに引っ越して、平日に割安の前売り券を買い週末に夫婦で映画を観ている。これからはシナリオの執筆に挑むとの事だ。
  これを読んでいて、自分にはそこまでのめりこんではいなかったし、これからもそれほど徹底することはできないかもしれない。しかし、知人からの問いには、何となく応えられると思えた気がした。
by shingen1948 | 2007-12-25 05:45 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)