地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」

 福島フォーラムで14時25分から上映された「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」を観た。ビートルズ・反戦運動・ベトナム戦争・ヒッピーという若い頃の時代背景を整理して捉えてみたいという思いがあった。大げさな言い方をすると、自分が生きてきた足跡を確かめてみたかったということだ。観客は、同じような年代の人々が多かった。同じような思いだろうか。

  当時、彼等の「ベッド・イン」というパフォーマンスは、新聞報道でみて知ったが、その奇抜な坑道と小野洋子氏の印象の強さ、そして、それに影響されたジョン・レノン氏というイメージでしかなかった。この映画で、このパフォーマンスは、新婚旅行で訪れたアムステルダムで行われたもので、それなりの考えに基づくものだったことを知った。

映画は、アメリカで圧倒的な人気を得ながらも、「危険人物」としてFBIからマークされ、ついには国外退去命令を受けるまでになったジョンの闘いとその当時の状況を、証言と実際の映像を組み合わせたドキュメンタリーとして描き出す。
ベトナム戦争反対を声高に訴えるジョンを脅威と感じた当時のニクソン政権は、監視と盗聴を開始し、国外退去命令まで発することになる。これは、ブラック・パンサー党のボビー・シール、アメリカ共産党のアンジェラ・デイヴィス等との親しい交流がジョン・レノンは危険だという決定的なイメージをFBIに与えたらしいとのことだ。

  証言者は、ヨーコをはじめ、詩人のジョン・シンクレア、活動家のボビー・シール、そして、敵対していたニクソン政権の政府高官や、元FBI捜査官といったさまざまな立場の生き証人たちから語られる。記録資料の映像は、ニュース映像だけでなく、ジョンの活動家としての姿や、アメリカ永住許可証を勝ち取ったときのインタビュー映像など、実際の生々しいものだった。

映画を見終わっても、耳には彼の音楽が残っている。聞きなれた曲も、この映画を見るまでは、メッセージ性を充分捉えていなかったのではないかと思う。今回、改めて彼等の思いを知り、もう一度彼の音楽を聴いてみようという思いになった。
最終的に浮かび上がるのは心から平和を愛したジョンの魂である。今も戦争や暴力が絶えることはない。差し迫った問題であり続けている。平和でありたいというのは、単純だが普遍性のあるメッセージなのだと思う。

家に戻って、年代と彼等の年齢、そして自分の年齢を照らし合わせて自分の心の足跡を確認してみる。
1940レノン誕生 
 1957バンド結成
 1962デビューする。レノン22歳
 1966小野洋子(33)と出会う。レノン26歳
 1969小野洋子(36)と結婚する。レノン29歳
 1976リンゴに一曲提供する。小野洋子(43)レノン36歳
 1980銃弾に倒れる。小野洋子(47)レノン40歳

1969年は、ヒッピー文化の全盛期で、ジョンも長髪にひげを伸ばしたヒッピー・スタイルで、泥沼化するベトナム戦争への反対運動にいそしんでいた。
日本でも、左翼学生運動と絡ませて大規模な反戦運動が行なわれていた。当時の佐藤首相は、軍事地の提供補給基地としてアメリカを一貫して支え、後日見返りに、小笠原諸島と沖縄県の返還を実現するのだが、1970年に安保条約を自動延長させた。
学生運動真っ最中の学校の中で、好むと好まざるとにかかわらず社会のあるべき姿を考えさせられた。ベトナム戦争の生々しい戦闘シーンや戦争の悲惨さがが連日テレビや新聞で報道されていたことも思い出す。
アメリカは、最盛期には50万人の地上軍を投入し、村や森に紛れた北ベトナム兵を探し出し、農村部の無差別攻撃や、アメリカ軍による村民への暴力行動を引き起こすことも報道されていた。強烈だったのは、南ベトナムの仏教徒による抗議行動、特に、アメリカ大使館前での焼身自殺の姿だ。
 
 あの時代は何だったのだろうかと改めて思う。

「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」の映画詳細、映画館情報はこちら >>





エキサイトシネマ作品詳細内容
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イントロダクション  
 平和活動にも熱心だった、故ジョン・レノン。その影響力を危惧して圧力をかけた米政府との攻防の全貌に、関係者らの証言などを通して迫るドキュメンタリー。
ストーリー
 ビートルズ解散後、NYで暮らしていたジョン・レノンは平和活動に傾倒。ベトナム戦争反対を声高に訴える彼を脅威と感じた当時のニクソン政権は、監視と盗聴を開始し、国外退去命令まで発する。
キャスト&スタッフ
[監][製][脚]デビッド・リーフ ジョン・シャインフェルド
[出]オノ・ヨーコ ジョン・ウィーナー ロン・コービック アンジェラ・デービス

福島フォーラム作品紹介
 監督・製作・脚本:デヴッド・リーフ/ジョン・シャインフェルド 監修・出演/オノ・ヨーコ
出演:ジョン・ウィーナー/ロン・コーヴィック/アンジェラ・デイヴィス/ジョン・シンクレア
 戦争や暴力を憎み、心から平和を愛したミュージシャン、ジョン・レノン。世界中で圧倒的な人気を得ながら、なぜ彼がアメリカという巨大な敵と闘わなければならなかったのか?平和主義者としてのジョンの人物像に迫る全く新しい映画が誕生した。
by shingen1948 | 2007-12-11 18:54 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)