地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「働くことの意義」:若者が希望を持てる実態か⑦

<キャリア教育考②>
知り合いの若者が、地方のわりと大手のマスメディア関係の採用試験を受験した。その若者が言うには、この面接の試験官の態度が、一般の方とも思えないほど横柄だったというのだ。具体的なことについては差し控えるが、話をする姿勢も尋常ではなかったし、話し言葉も、罵倒するような語調だったという。
  大手で立派な会社のあり方を問題にしたいのではない。問題にしたいのは、この若者のこの会社の評価である。彼がいうには、この会社は潰れるというのだ。

  この会社、若者の期待とは違って、実績を伸ばしている。そして、これからも伸びていくと思われるのだ。ひとを人とも思わない文化を持つ会社であることと、会社が行き詰まるということには相関関係がないことをこの若者は知らないのだ。

  会社が生き延びるためには、合理化という働くものを切り捨てる手段を使うのは、ポピュラーなことである。働くものの尊厳を考えている会社が、かえって立ちいかなることがあることも知らなければならない。社員の人権と効率とが天秤にかけられれば、躊躇することなく、切り捨てられる現実をしっかり教えられていないことに気づく。

 今のキャリア教育は、きれい事で処理されている。働こうとするものが、理想に燃えればうまくいくという錯覚を与えている。逆にいえば、うまくいかないのは、自分にしっかりとた勤労観や職業観が身についていないからだと卑下している。
 働く者が、しっかりとした勤労観・職業観を身につければ、社会人職業人として自立できるということしか教わらないことが問題なのだと思う。

  実績の上がっている会社が、倫理的な文化や人権を大切にした会社で、働くものの育ちをしっかりと見取っているとは限らない。実績が上がっている会社は、利潤の追求が上手であるということだけである。そのためには、社員を切り捨てることも一つの選択肢だ。
働く立場になる者は、不条理な要求を受けても、しっかりと生き残れることが大切だ。短気を起こしたりしないで冷静になれる力も必要だし、切り捨てられそうになったときに生き残る工夫をすることも大切だ。
それは、どんな力と態度と考えなのかをしっかりと考察し、身につけさせるキャリア教育が大切な時代になってきた。
by shingen1948 | 2007-12-09 05:05 | ☆ 教育話題 | Comments(0)