人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

「働くことの意義」:若者が希望を持てる実態か③

  実は、非雇用労働者の現状にかかわった「この人たちが、安定した雇用と暮らしを支えるに足る賃金を保障されていないこと」に関して、私たちにとっては遠い話と思っているが、辺りを見回してみると、このことにお世話になっているかもしれないと思う。例えば、介護に係わって、或いは、障害を持っている方の社会との関わりを深める時に、賃金よりも、ボランティアの心を優先される方のご好意が頼りにされている。これら、弱い立場の人が、よって望ましい姿を現出させようとすると、これらのご好意に頼るしかないという現実があったかもしれないと思う。

しかし、そこにはご好意を優先されてくださった方が、新たな夢や希望を実現するための糧になって欲しいという願いも存在していたとも思う。
 つまり、安定した雇用と暮らしを支えるに足る賃金を保障されていないことが、固定的に捕らえるのではなく、彼や彼女の限定的な状態としていたのだと思う。そのことは、そういった方々の夢がかなった時、お世話になった方々は、祝福をして送り出しているという姿に表れていると思う。固定的に引き留めておこうという力は働かなかった。ましてや、それを利用して安定した状態にもっていこうという動きは無かったはずだ。

 先に参考にさせて頂いた「毎日新聞」(2007.11.30)の「記者の目」の「非正規労働を見直す動き加速」の記事には、非正規労働を固定化する経緯についても触れている。
  記事によると、この非正規労働の働き方は、1985年に制定された労働者派遣法を契機に生まれたという。当初、通訳など専門性の高い仕事に限定されていたのだが、使用者側のニーズによって、使い勝手の良い形へ変質していったとのことだ。
  そして、2004年には、規制が次々に緩和され、製造業も含めて原則自由化となってしまった。企業が、正社員雇用を手控える中、職を求める若者を中心に増加していったのだという。

政治的には、参議選前は、経済界を中心に派遣業種の全面解禁の更なる規制緩和を求める議論が主流だった。そういえば、労働に関する諮問機関の中心人物も派遣会社のトップが中心人物だったことを思い出す。
それが、参議院選での与野党逆転という変化もあって、労働者保護の視点で抜本改正を求める声が高まり、労組主催集会に、野党各党が、日本社会全体の問題とエールを送ったり、自民党にも抜本的な見直しを求める声が出てきたという経緯のようだ。

簡単にいえば、以前は働く者の幸福の追求は当たり前としてあって、その中で、限定的に、ボランティアの精神が足りない分を補っていたという状態だった。働く者が、自分を拘束されないという自分なりの幸福の追求の一手段としても存在したかもしれない。
  この状態を固定化してしまえば便利ではないかと思うしたたかな人々が実権を握っているというのが現状ではないかということである。
by shingen1948 | 2007-12-05 04:33 | ☆ 教育話題 | Comments(0)