地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「殯(もがり)の森」鑑賞③~「33」という数

  「殯(もがり)の森」公式ホームページの「物語」には、亡くなった妻とのかかわりについて以下のように説明されている。
 しげき(うだしげき)は、33年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

  そして、映画の中では、お坊さんが、亡くなって33年という意味を説明する。簡単にいうと、「あの世にいって、もうこの世には戻らなくなる」ということのようだ。33というのはそういう深い意味があるのかと感心する。
 もう少し深読みしたかったので、日本人の持っているべき霊魂観を確認した。

 人の一生は、この世とあの世が一体となっているそうだ。人の一生は、この世では誕生から死へ向かう過程があり、ピークは結婚とのことだ。あの世でのピークが「弔い上げ」、三十三回忌とのことだ。
  この世のうち、誕生から結婚するまでが成人化過程で、結婚して死までを成人期と呼ぶという。あの世は、死んでから「弔い上げ」までは、祖霊化過程と呼び、「弔い上げ」る三十三回忌から生まれ変って誕生までを祖霊期と考えるとのことだ。

  あの世だが、人がなくなるとその魂は、不安定な「死霊」となって家の付近を彷徨い、それを、追善供養を仏教で慰めるのが普通う一般のやり方だ。供養された死霊は、年月とともに安定し、やがてなごやかな家の祖霊となって行くそうだ。三十年ほどすると、祖霊は血縁の家を離れ、個性を持たない霊になり、祖霊は、同じ地域の神様の仲間に入るので「神霊」とよばれて、村の「氏神様」になるという過程なそうだ。

 「殯(もがり)の森」の出来事は、妻が祖霊となる時の出来事であるということだ。

 「 33」に拘ったのは、地域の探索をしていて、気になった数だったのだ。気になりだしたのは、梁川の八幡様に行ったときだ。隣の別当寺が信夫33観音の満願寺だった。そういえば、33観音であり、修学旅行で訪れた33間堂というのもある。家族には、どういう意味だろうと話していたが、恥ずかしいことだが、よく分かっていなかった。
 映画を観ながら、33年忌と「弔い上げ」の意味を重ねて、完了、満願の意味へ転化させたと、自分なりに納得していた。

 殯(もがり)の意味の確かめについては、[「殯(もがり)の森」鑑賞②~殯(もがり)とは]に書く。
by shingen1948 | 2007-10-16 05:16 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)