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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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06年度体力運動能力調査考

Excite エキサイト : 社会ニュース

  06年度の文科省・子どもの体力調査結果を「毎日新聞」が報じている。
  50メートル走能力下げ止まりの見出しで、50メートル走とボール投げなどが下げ止まったことを報じた。しかし、持久走持久走や立ち幅跳びは依然として低下傾向をしめしているという。
  調査した内藤久士順天堂大学准教授は、下げ止まりを「運動をしない子ども達のライフスタイルが定着したことと体力向上の施策の効果」と見ている。そして、「体育の授業で補うべきだ」と指摘する。

  同じ毎日新聞に発信箱というコラム欄がある。ここで玉木研二氏が「力の限りか」という題で子どもの体力調査結果を使って論を展開している。この考察に説得力を感じた。

 簡単に言うと、みんな力を出し切っているのかというなげかけだ。本気で、がむしゃらに走り、力の限り投げたのかと疑問符をつける。そして、本気でやることを恥ずかしがったり、人が頑張るのを笑ったりする風潮と絡ませて批判する。それを、「力の限りか」と訴えている。
 
  「力の限りか」との訴えに納得してしまうこちら側の理由がもう一つある。
  普段は、本気と思っていても、本当には力を出し切っておらず、本能的に能力の余力を残しているのではないか。能力を全部出し切れるというのは、鍛えられる中で開発される一つの能力ではないかという思いだ。
  簡単に、全力を出し切るというが、本当は、これは肉体的な苦痛との戦いだ。そして、意識するかどうかは別にして、運動の場合は、その苦痛はひょっとすると生命的な危険にまでは及ぶかもしれないという不安との戦いでもある。大丈夫ということの限界は、何度か全力を出し切った経験則として獲得するものだと思う。
 この乗り切った感覚は、忘れているが、大人はみんな経験していると思う。

しかし、子どもにその経験をさせることには、社会的な躊躇がある。
  大人側がもっとも恐れるのは、万が一の事故である。限界までというのは、安全の許容量をあなたは、どこまで減らす熱意がありますかという問いかけなのだ。責任問題がある。訴訟である。そういった環境の中で、全力を出し切らせるのには、勇気がいる。

 恐れることはない。環境が整っている。だから、「体育の授業で補うべき」だというふうに、理由をつけて考察していただけると説得力が増すように思う。



<体力調査>子供の50m走やボール投げで下げ止まり傾向 (毎日新聞)記事内容
 低下傾向が続いていた子どもたちの体力のうち、五十メートル走やボール投げが下げ止まりの傾向にあることが、文部科学省の06年度体力・運動能力調査で分かった。しかし、持久走や立ち幅とびは依然として低下傾向で、男子16歳の持久走などでは過去最低を更新した。調査した順天堂大の内藤久士准教授(運動生理学)は「体育の授業で補うべきだ」と指摘している。

 調査は06年5~10月、計7万4194人を対象に実施、7万1200人から結果を得た(回収率は96%)。87年度から10年間とその後の10年間を比較したところ、男女ともに五十メートル走やボール投げは87~96年度が低下傾向にあるのに対し、97~06年度は低水準のままほぼ横ばいだった。日本人の総体的な体力のピークは86年度とされている。

 内藤准教授は「運動をしない子どもたちのライフスタイルが定着したことと体力向上の施策の成果が出てきて、一部の種目での体力は行き着くところ(下限)まで行き、ほぼ落ち着いたのではないか」と分析している。

 一方、立ち幅とびと持久走は87~96年度、97~06年度のいずれも、一貫して低下傾向を示している。過去最低だった男子16歳の千五百メートル持久走は384秒97で、96年度の男子13歳よりも遅かった。また、小中高校生では男子6歳の▽五十メートル走(11秒68)▽立ち幅とび(113.47センチ)▽ボール投げ(9.15メートル)、女子6歳の五十メートル走(12秒01)が過去最低だった。

 これに対して、男女10歳、11歳の反復横とびは過去最高となった。成年(20~64歳)は男子の握力、男女の反復横とびで計8区分で過去最高を記録した。【高山純二】

by shingen1948 | 2007-10-12 05:07 | ☆ 教育話題 | Comments(0)