8月の忘れ物
2007年 08月 21日

一つは、地区の祭りだ。新興地で歴史があるわけではなく、公民館が主催する近代的なお祭りである。それでも、個人的に楽しみにしていることがある。花火大会だ。それは、小さな花火大会で、30分もすると終了してしまう小さな花火大会だ。

自分にとって楽しみなのは、自分の好きな位置に座って大きな花火が見れると言うことだ。大きな花火を真下から眺め、大きな音と振動をはらわたで感じる事が大切なのだ。
大きな花火大会では、豪華さにおいては素晴らしいのだが、好きな位置に座って、近い位置から体感するという点では、町内会の花火にはかなわない。
今年は、風向きの都合で、火花や煙が向かってくるようなダイナミックさは体感できなかったが、それでも、それなりに堪能した。

この日は、盆踊りの櫓も建ち、夜店も出る。
自分たちの年代は、若い頃に、地域の小さな祭りを大切にしてこなかったなという思いがある。故郷を大切にしてこなかった負い目みたいなものがあって、その解消にビールを買ったり、盆踊りを眺めたりしている。新興地の盆踊りでも、櫓から響かせる太鼓の音に、振動の重厚さを感じると共に郷愁に似た思いに浸ることもできる。

もう一つあった。
先日、山村の神社のお神楽の一部を鑑賞する機会があった。このことも付け加えておこう。