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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「夕凪の街 桜の国」と「ヒロシマナガサキ」

夕凪の街 桜の国 | ウーマンエキサイトシネマ
福島フォーラムで11時から上映された「夕凪の街 桜の国」を観た。自分の中では、先週に映画「ヒロシマナガサキ」を観てから、原爆についてのテーマが続いている。観客は少なかった。
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 物語は2部構成で、第1部が「夕凪の街」で、広島への原爆投下後13年経過した昭和33年であり、生き残った被爆者の生活と悲劇が描かれている。第2部が「桜の国」で、平成19年の現在だが、家族のルーツをたどっていくと、その悲劇から抜け出すことはできない。向き合うべき強いメッセージが発せられる。

 「はだしのゲン」が、原爆直後の生々しい原爆体験を描いているのに対して、社会的には復興していく中で、生き残った被爆者が原爆体験を背負い生きていく姿を描いているのが前編だ。後編で、現代の中では、原爆病かどうかは分からないが、明らかに影響が疑われる症状を呈して亡くなった家族と、ルーツ探しという手法で原爆問題がつながっていくという描き方をする。一見不自然さの感じる場面がないわけではないが、それは、作品のせいではなく、忘れてはいけない問題ときちんと向き合おうとする時の壁のようなものと感じる。

フォーラムでは以下のようにこの作品を紹介していた。
この作品で描かれるのは、二人の違う女性の人生。一人は、原爆投下から13年後の広島で暮らし、平穏な生活や思いを寄せる男性の存在に幸せを感じる一方被曝した心の傷や生き残った罪悪感に苦しむ平野皆実の物語。もう一人は現代で東京に暮らし伯母皆実の残した思いや家族のルーツを見つめなおしていく石川七海の物語。 広島---ふたつの時代に生きるふたりの女性を通して、今、生きる喜びを痛感する。

 2部構成にする手法によって、希薄になっていく原爆体験の問題が、現代にも流れているということを自然な形で表現できたと思う。物語の概略は、次のような内容だ。

第一部「夕凪の街」
母親と2人でこの町に住む皆実は、打越から愛の告白を受けるが、原爆で死んだ妹や父親のことが頭から離れない。自分が生きていることに負い目を感じで幸せに飛び込めない。それでも優しく受け止める打越。突然皆実は身体に異変が起きる。

 第二部「桜の国」
東京から、七波が、父親旭が広島で立ち寄る先や、会う人を遠目に見ているうちに、祖母や伯母の皆実への思いをめぐらせ、第一部の人たちとのつながりを実感していく。また、弟が被爆者の末裔であることで結婚に反対されていることなどを通して、自分のルーツと向き合うことになる。
「夕凪の街 桜の国」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
「夕凪の街 桜の国」公式サイト




エキサイトシネマ作品詳細紹介

イントロダクション
  「出口のない海」の佐々部清監督が、こうの史代の同名漫画を映画化。麻生久美子演じる被爆女性と、田中麗奈演じるその姪のドラマを並行して描き、愛と平和を訴える感動作。

ストーリー
原爆投下から13年後の広島。母親と暮らす皆実は、被爆による心の傷を抱えながら懸命に生きていた。そして現代の東京。家族に隠れて外出した父のあとを追った七波は広島に辿り着き、自身自身のルーツに思いを馳せる。

キャスト&スタッフ
[監][脚]佐々部清 [原]こうの史代 [脚]国井桂 [音]村松崇継
[出]田中麗奈 麻生久美子 吉沢悠 中越典子 伊崎充則 金井勇太 藤村志保 堺正章 田山涼成 粟田麗
by shingen1948 | 2007-08-14 05:40 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)