本陣「まちなか広場」はイベント開催中
2007年 08月 06日
町中の探索は、行き当たりばったりで探索しても、何かが発見できるということは少ない。変化が激しく、連続的に昔のものが残っていることは少ない。より断片的な事柄をつなぎ合わせて想像を膨らますことが必要になる。
そのためには、「地の人」が探索して積み上げた実績をお借りすることが必要だ。
市政100年ということで、資料はいくつか出ているようだが、半沢氏のフィールドワーク地図をもとにして探索することにした。
駅で地図をコピーし、準備する。まずは、書かれていることを確認していくという探索にする。

福島駅に降り立つと、いつもと違って活気が肌に感じる。この賑わいは、夏祭りだと直ぐに分かる。
探索の目的を、奥州街道を中心とした福島の町中と心の中で決める。スタート地点も欲張らずに大町界隈とした。そこから福島の町中に入って、その町中を抜けてみることにした。
信夫橋を渡った奥州街道は、城郭の西を通り北進する。そして、本陣に突き当たったところで、右折して城郭の北を東進するようになる。城郭の中央の通りに出たところが、福島城下の高札場跡であり、「札の辻」である。また、福島市の道路元標だ。この地点は先に飯坂古道を探索したときの地点と重なる。 その通りを北進するが、直ぐにまた左に折れて東進する。城郭から外れたところで、北進して町中を抜けて、仙台をめざすことになる。

この日のお祭イベントは、本陣跡である「まちなか広場」で開催中だった。配られたうちであおぎながら、地図を片手に街道を歩く。