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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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もう一人の被災地訪問批判

Excite エキサイト : 政治ニュース<赤城農相更迭>「便せんは…」 官邸で辞表したため [ 08月02日] (毎日新聞)
 安倍首相の中越沖地震被災地入り批判は、行動の素早さがタイミングと合わないという批判であったようだ。
トップだからこういった行動が批判されるものの、第二以下のリーダーだったら素晴らしいと賞賛されたかもしれない。

 もっと速く行動すべきだったと批判されている方もいた。
 最初に訪れてもよかったのにとされているのは、もう一人の被災地訪問者である防衛省のトップの方だ。首相が地震発生直後の16日に訪れ、防衛大臣が18日というのは逆でないかという意見だ。しかも、格上げされた防衛省のトップが、ヘルメットもせずにヘリから降りてくるのは軍隊のトップとして危機管理意識が問われないかというものだ。

 昔、建設大臣の女性の方が、作業服にファッションセンスがないのを重視した方がいらっしゃったが、今度は防衛服とヘルメットにファッションセンスが求められるのだろうか。男女共同参画社会はなかなか難しいらしいという側面がある。
 もう一つの側面は、第一リーダーとのタイミング比較がある。もともと第一リーダーには、思ってしまったら、行動してしまわないと気がすまないという癖のようなものがあるのかもしれない。この速さについていかれなかったというのは、第一リーダーとの出会いの不幸というしかないかもしれない。

 第一リーダーに今起きている農水大臣の更迭問題についての批判も、自分の責任のとり方と行動のタイミングに向けられているようだ。
 タイミングについては、「農水大臣のポストも含めて、内閣改造を行なう」と表明しながら、その前に農相更迭に踏み切ることへの批判があるようだ。
 責任のとり方とらせ方についても、自分への甘さは別にして、責任のとらせ方としては第二以下のリーダーだったら温情と賞賛されたかもしれないのに……。




<赤城農相更迭>「便せんは…」 官邸で辞表したため [ 08月02日] (毎日新聞)記事内容
 「便せんはありませんか」。官邸で安倍晋三首相と向き合っていた農相・赤城徳彦は、かたわらの首相秘書官・井上義行に尋ねた。渡された便せんに、赤城はその場で辞表を書いた。1日午前11時をすぎていた。

 その少し前、農水省大臣執務室にいた赤城に井上から電話が入る。「すぐに(赤城を)呼んで」という安倍の指示を受けたものだった。「官邸に来てください」

 官邸に駆けつけた赤城に、安倍は「あなたはまだ若い。事務所の問題を立て直し、一から出直してほしい」と言った。52歳の安倍から48歳の赤城への引導だった。

 赤城はこの日午前10時20分ごろ、赤坂宿舎を出て農水省に向かった。朝刊各紙は「赤城は留任させない」という安倍の意向を報じていた。

 赤城への風当たりは、参院選の惨敗で一層強まった。地元・茨城の県議会幹部は30日、赤城に電話で「辞表を出したらどうか、って声も県にはあるよ」と伝えた。

 31日の自民党総務会では、深谷隆司元通産相が「中川さん(秀直自民党幹事長)、青木さん(幹雄同党参院議員会長)の前に辞めるべき人がいるんじゃないか。赤城さんだ」と発言した。

 選挙の4日前には、ひそかに「赤城降ろし」工作があった。自民党執行部の一人は語る。

 「幹事長サイドが、いよいよ情勢がまずいので辞めさせろと迫った。だが、投票日までもうギリギリだから、と官邸が残留させたらしい」

 その安倍も、惨敗後も自身の責任に「ノーコメント」を通す赤城に、怒りを見せ始めた。

 1日午前、赤城の事務所費問題にからむ新たな疑惑を、共同通信が報じた。「また新しいのが出た。細かい話だが続きすぎる」(首相周辺)。安倍は腹を固めた。

 辞表を書いたあとの記者会見で、赤城はこう説明した。「ゆうべ一人で静かに考え、辞職でけじめをつけるべきだと思い至った」。辞令交付など1日に役所で予定していた公務を終えたら、安倍に会って辞意を伝えるつもりだった、とも。

 だが、官邸から呼び出しを受けた赤城のふところに、辞表は入っていなかった。「それまで(自分から)辞める気配はなかった。事実上の更迭、というのが正しい」。首相周辺は言った。

 ◇「民主党だって大変だわね」

 「赤城の山も今宵限りだ、とようやくなったなあ」(与党幹部)

 農相・赤城徳彦の辞任に、与党は冷ややかな視線を向けている。公明党副代表の東順治は「ニワトリは夜中に鳴いたって、役目は果たせない。朝に鳴いて初めて役に立つ」と、遅すぎた辞意の表明を皮肉った。

 自民党も同じだ。幹事長の中川秀直は「正直言って、もう少し早いタイミングで決断すべきだった、との意見は相当多くある」と語った。

 赤城を更迭した直後の1日昼。首相の安倍晋三は官邸で、都道府県議会議長との懇談会に出席した。会場からは「首相は立派だ。あれだけ国家像を掲げて首相になった人はいない」など、安倍を励ます発言も。

 だが、安倍はしばしばほおづえをついたり、下を向いたり。沈んだ様子の安倍を見て、ある出席者は「本当は首相に『政策を変えないとだめだ』と言いたかったけど、かわいそうだから言わなかった」と話した。

 「赤」がいなくなった同じ日、「青」も表舞台から姿を消した。

 1日正午、国会内参院自民党会議室。73歳、豊かな白髪がトレードマークの参院自民党議員会長・青木幹雄は、いつも通り紺のスーツ、白いワイシャツ、グレーのネクタイ姿で、同僚議員とNHKニュースを見ながら箱弁当をつついた。

 その後、参院執行部会で「かつてない大敗の一番の責任は、議員会長である私にある」と正式に辞意を表明した。

 青木は「これからは気楽になる。おでん屋でも誘ってください」と記者団の笑いを誘ったが、後任会長が決まるまでの間は、暫定的に会長職にとどまる。参院民主党の実力者、輿石東議員会長とは党派を超えた盟友。野党主導の国会運営でも、一定の発言力は保持するとみられている。

 青木は最後に言った。「民主党だって大変だわね。何でもかんでも反対では、国民世論が『反対ばかりしていいのか』となる。まあ、やってみなきゃわからんよ」(敬称略)

by shingen1948 | 2007-08-03 05:08 | ☆ その他の話題 | Comments(0)