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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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想定外のことにも対応した原発施設であってほしい

 東京電力柏崎刈羽原発トラブルは、想定外の出来事が重なっているようだ。しかし、原発は、他の施設とは違って、その想定外のことにも対応した施設でなければならないはずである。
その観点から、注目すべき意見が、「朝日新聞」(2007.7.26)にあった。
  「新指針の不備の見直しを」と題して、神戸大都市安全研究センター教授 石橋克彦が、提言していた。
今回の新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発のトラブルで大丈夫かという思いを持ったが、それに応えるタイミングで報道された概要は以下のようだった。

地震活動期は今後40年以上続くということを指針の前提にすることの大切さを指摘している。原発と地震に関する日本の実情を根本的に改革して、原発震災を防ぎたいとしての提案である。

 具体的には、以下の提案と見る。
○ 新指針の基準振動下限を、M7.3程度までの直下地震に耐えられるようにする。
○ 既存の全原発を精査し、補強が困難なものは閉鎖する。
○ 原子力安全保安員の運用体制を整える。以下の観点から、原子力安全委員会の権限強化する。
  ・ 活断層の過小評価の責任
  ・ 指針の見直しはしないという越権行為(指針は、原子力安全委員会の所掌自校)

  この提言は、絶対安全であるべき施設の観点から説得力がある。しかし、氏が訴える「新指針の不備の見直し」は厳しい状況にあるらしい。

  「毎日新聞」(2007.7.28)「発信箱」で、「議論を蒸しかえす」と題した青野由利氏は、上記の論説者の経緯らしきことを記事にしている。

  昨年9月に改定された原発耐震指針の議論で、終盤で「議論の蒸し返し」という言葉が繰り返された。きっかけは、島根原発の近くで見つかった活断層だった。再度、指針案を見直さないと揺れを過小評価する恐れがあると主張する委員とそれまでの議論で十分と主張する委員の間で意見が割れた。結局、見直しを主張した地震の専門家が辞任する事態にいたった。

その辞任した専門家が上記論説者の意見らしいのだ。

今回東京電力柏崎刈羽原発トラブルを引き起こした震源の実態が、報じられはじめられている。
<中越沖地震>震源は巨大断層帯の一部か 原発の北数キロ [ 07月28日] 「毎日新聞」
<中越沖地震>震源の深さ10キロ前後 当初発表より浅く [ 07月29日 ] 「毎日新聞」
その実態からも、新指針の不備の見直しをしていくことが必要と思われる。青野氏も、今こそ議論を蒸し返すべきだと結んでいる。

電気エネルギーに頼り切っている私たちの生活構造に多大なダメージを与えることは覚悟して、温暖化対策の原発温頼みも一度棚上げして、安全優先にした上で、次のステップを考えてほしい、「美しい星」をめざすならば……。



中越沖地震>震源は巨大断層帯の一部か 原発の北数キロ [ 07月28日] 「毎日新聞」記事内容
  新潟県中越沖地震の震源断層が、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の北側数キロの地下で、原発北東側の内陸部にある鳥越断層とつながっている可能性があることが、東京大地震研究所の佐藤比呂志教授(構造地質学)らの研究で分かった。  当初の想定より、断層が原発近くを通っている可能性があることを示す結果で、佐藤教授は「原発への影響を含め、地下構造を詳しく調べる必要がある」と指摘している。

 鳥越断層は、海岸線とほぼ並行に延び、断層面は海側に下がるように傾斜している。佐藤教授が周辺の地質構造を分析したところ、傾斜は地下深部で緩やかになり、今回の震源と推定される断層と連続している可能性があることが分かった。

 鳥越断層は、マグニチュード(M)8クラスの地震が起こる可能性が指摘されている長岡平野西縁断層帯(新潟市沖―小千谷市)の一部。南側には、同断層帯に属する片貝断層もあるが、佐藤教授は「片貝断層が地下でどこまで延びているかは不明で、調査が必要だ」と話している。【須田桃子、西川拓】

<中越沖地震>震源の深さ10キロ前後 当初発表より浅く [ 07月29日]「毎日新聞」記事内容
  新潟県中越沖地震の震源の深さは、気象庁が当初に発表した17キロより浅い10キロ前後とみられることが、同庁など複数の機関の解析で分かった。東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)も、当初の推定より震源に近かった可能性が高い。地質構造の複雑さなどが食い違いの原因で、震源断層を巡っても複数の説が出ている。この地域の地震の評価や想定の難しさが浮かび、同原発の耐震想定見直しや検証の課題になりそうだ。

 気象庁によると、震源は、地震波の速度や、各地の地震計でとらえた地震波の大きさや到達時刻から位置を決める。同庁はその際、全国の平均的な地震波の速度を使い、深さを17キロと発表した。

 ところが、地震波の速度は地質の硬さによって異なる。その後、過去の地震のデータから、震源周辺の三次元的な地震波の速度の変化を求めて解析し直したところ、震源の深さは約9キロとの結果が出たという。

by shingen1948 | 2007-07-29 06:04 | ☆ 環境話題 | Comments(0)