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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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酪農家の果敢なチャレンジ

a0087378_526683.jpg 草を食む牛たちのこの写真は、今年春を感じるものとして撮って、そのままになっていたものだ。其の後、何となく今年は、この草を食む風景に出会うことが多いなと思っていた。でも、それ以上は考えていなかった。

15日、NHK福島制作と思われる「クローズアップ福島」という番組を観た。「輸入飼料 自給への道を探れ」というテーマだった。番組の趣旨は以下のようなことだ。(NHK福島のサイトより)
  バイオ燃料ブームを背景に、トウモロコシ飼料が高騰。輸入飼料に大きく依存してきた畜産農家は次々と経営の見直しが迫られています。
  そんな中、飼料を”自給”して確保できないかと新たな取り組みが始められています。
  輸入への依存から自給への道を探り始めた畜産関係者たち。番組ではその変化を捉え、自給飼料の増産をはじめようとする国内の畜産業界の将来性を探ります。


  トウモロコシ飼料が高騰による経営悪化を防ぐため、輸入飼料のトウモロコシ依存から脱却する方法を探る。まず、番組は、牧草を刈与えることで、経費を抑える取り組みが紹介される。   次に、その牧草を刈り与える労力を省力化するため、草地に放牧する取り組みが紹介された。
最後に水田農家と畜産農家が、村全体として、構造的にチャレンジする取り組みが紹介された。概略的には、水田農家が飼料用の稲を育て、畜産農家がそれを飼料とするという取り組みだ。
  水田農家は、生産という観点からは屈辱的な減反政策があり、それに、今回のバイオマスエネルギー政策による構造的な飼料高騰が覆い被さってきたのだが、それを、両者が手を結ぶことによって新しい道を開こうということのようだ。
  これは、うまくいけば、単に農家の経営として、改善の道が開けるというに留まらないと思う。酪農的にすれば自給飼料の増産であり、水田農家からすれば、減反から食料生産への移行の意味を付加することである。
  減反という政策は、日本の食料自給率を下げる方向性だ。これが飼料用の稲作ということになれば、肉という食料供給への源になる。自給率の安定という方向性になる。
  現時点では、葉も含めて飼料とするために、窒素分の補給経費が採算に影響しているとのことだ。しかし、それは素人考えでも何とか乗り越えられそうな気がする。例えば、牛糞などを考えたリサイクルを試行すればいい。食糧事情が明るくなってきそうだと感じたのは甘いだろうか。

  バイオ燃料は、食糧問題を引き起こしていることは知っていた。しかも、これからもその問題はとまらないことも知っていた。しかし、自分の感覚は、それでも食料自給率を下げようとする国の考えに、共感できないという程度だった。
酪農家が、食糧問題を引き起こしていることに果敢にチャレンジするこの姿は、頼もしく思う。酪農家の経営の改善に留まらない。食料自給のあり方の方向性を示す素晴らしさだ。

  昨年の景色との変化から、自分は新たな問題とその挑戦を感じ取れなかった。牛が放牧される姿を見ることが多くなったことと関連して捉えられなかった自分の観察眼の甘さを感じる。
by shingen1948 | 2007-07-17 05:35 | ☆ 環境話題 | Comments(0)