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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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教育学者が、教育再生会議から外されたことは恥ずべきことか

 自省する「戦後教育学」と題して、「朝日新聞」2007.5.12教育学者のいない教育再生会議を例に、戦後教育学者を批判した。

 確かに、教育学が政治的に弱い立場である責任はあると思うが、再生会議に加わらなかったのは、教育学者のせいだけなのか疑問に思った。

 最近の有識者会議は、どの場合をみても、今までの経緯や反省は必要がないのだ。全否定の上に、新たに再生するという論法が重要なのだ。その延長線上に、教育の問題もある。だから、今までの教育学者を呼ぶ必要はないのだ。否定するだけに専門家はいらない。更には、自分の論を権威付けるための会議であり、有識者の意見を持ってリーダーの意見が変わることはないとのことだ。

 就任直後の所信表明演説は、戦後レジームからの脱却だった。これは、サンフランシスコ講和条約以降の戦後体制の全否定を意味した。これは、国際的には、米国を中心とした現在の国際社会への挑戦と受け取られる側面があるという。その危うさについては、2007.5.12「朝日新聞」の「読み解く政治」で、上杉隆(ジャーナリスト)が、「火種残した安倍発言」と題して、日米首脳会談でのアメリカの距離の置き方を論評していた。

その中で、同盟国の首相の初訪米であるにもかかわらず、国賓待遇から外されることが決まっていたのは、従軍慰安婦問題での強制は無かった発言もあったとした。
この従軍慰安婦発言については、2007.5.14「朝日新聞」の「月曜コラム」は、「問われる<「改憲の品格>~安倍政権の空気」と題して、早野徹(朝日新聞コラムニスト)が以下のように批評している。

 従軍慰安婦が中学校の教科書に載ることに反対してつくられた「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」での発言そのままで、こそくな手法で靖国神社に5万円の真榊をそなえ、その延長線上に新憲法があると論じた。

  日本の教育を徳目重視に立て直し「占領の屈辱」を晴らして「軍」を持つようにする憲法改正は、中曽根氏の夢であり、祖父岸信介譲りの安倍氏の夢である。
  中曽根氏は新憲法制定議員連盟の会長として最後のご奉公に躍り出した。
  彼等がめざすのは若干の手直しの憲法改正ではなく、まるごとの新憲法である。
今の憲法は「戦争の反省」からつくられた。その「憲法改正」ではなく、「戦争」は博物館に入れ、国家運営から「戦争の記憶」を消し去ることであり、米国と肩を並べて「戦争のできる国」になる第一歩と観る。

  従って、今までの教育学者が有識者会議呼ばれないのは、教育学の問題ではなく、首相の都合だと思うのだが、‥‥‥。しかし、専門家が言うのだからと思い直し、何を反省し、足を引っ張り合っているかを羅列しておくことにする。

 ○ 戦後教育学の敗北 苅谷剛彦東京大学教授(教育社会学)
社会科学・人文科学の一分野として考えると、教育学は閉鎖的で、その水準もはなはだ心寒い。 

 ○ 教育学の混迷(思想) 広田照る幸日本大学教授(教育社会学)
・ 子どもの発達など教育固有の価値
・ 革新側の運動と結びついた。
政治や経済が教育に及ぼす影響についての分析自体に消極的だったと批判した。
現在、実用的表層的なところばかりを追って、教育学の足場を見失うと批判的。

80年代管理教育批判→思想的にも学校や教師の権力性が批判された。
かつて親や子の側に立って国家権力と対決すると考えられた教師が、権力側にたつと観る。

 ○ 主流教育法学は「日教組御用法学」と批判  西原博史早稲田大教授(憲法学)
by shingen1948 | 2007-06-14 21:33 | ☆ 教育話題 | Comments(0)