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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「エコ燃料」が環境を破壊する。私たちの日常がそれを加速させている

 自然環境に優しいというイメージのエコ燃料が、森林破壊しているという題の新聞に寄稿された記事を読んだ。驚かされるが、読んでみるとなるほどと思わせるのは、実体験にもとづく話だからだろうか。
  2007.5.30「福島民報」に寄稿されたNGO「熱帯森林保護団体」代表南研子氏の「森林破壊する《エコ燃料》~ アマゾンとつながる日常」と題する記事である。
主張の概略を以下のように受けとった。

  ここ数年の世界的なバイオエタノールの需要を受けて、ブラジルでは、毎年四国の面積の1.5倍に相当する森を焼いて、サトウキビ畑や大豆畑にしているという。
  バイオエタノールは、二酸化炭素がカウントされないエコ燃料として扱うが、ブラジルでは、その影響で森を焼いて大量の二酸化炭素を排出しているという。
  アマゾンの自然保護に携わる立場から、日本などの先進国が、豊で便利な暮らしを享受するのを支えるために、森と先住民、貴重な生命の命が犠牲になると訴えている。

  この主張で大切なことは、豊で便利な暮らしを享受する今の私たちの生活を変えないで、代替えのエネルギーを探してみても、回り回ってどこかにひずみがくるということだろうか。
  日本の食文化を支える大豆の国内産が3㌫という現実、日本の外食産業をささえるブラジル産の鶏肉は、大豆の殻を原料としているという。

 主張は、ブラジルの環境破壊の原因が、日本の日常生活だということだが、真剣に考えれば、もっと奥が深い。私たちの当たり前とする生活感覚の変換を訴えられているのだ。
自動車を使う生活が当たり前としているそのこと自体について、日本の食文化を支えている食生活のあり方それ自体について見直してほしいとしていることだ。そうしなければ何の解決にもならないと訴えているということである。今までの必要なエネルギーを「変える」視点と違う視点の必要性を訴えている。

  この主張を読んで、自分に新たな視点が加わった。
  養老孟司氏が「不都合な真実」について、明確な主張と「いわなかったこと」との間とのテーマで、米国の文明の本質は石油であることだと知らせていた。だから、アメリカ文明の帰結が温暖化問題だということにゴアが気づいているのかと訊ねてみせた。これを読んだ時に感じた切れのよさと同じものを感じる。
by shingen1948 | 2007-06-01 04:57 | ☆ 環境話題 | Comments(0)