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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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良心的な結論~「親学」提言見送り

Excite エキサイト :<教育再生会議>「親学」提言見送り 「押し付け」反発で [ 05月11日 12時50分 ] 政治ニュース
 先に、「一元的な価値押しつけの道徳は、道徳教育を空洞化させるという主張」に賛成という意見を書いた。それは、最近の国の動きが、劇画風で、二者択一の価値観論議で、いっけん分かりやすく感じさせるマジックで勧善懲悪を押し付ける明治時代の小説に似ている怖さからだった。
それが道徳的であったり、奉仕を主張されたりすると、素人には否定しにくいから始末が悪いのだ。
正解として矮小化した価値観をもっともらしく押し付けることがいけないのは、疑問や葛藤という経験を通して、考えを見極めていくことの大切さを失うことだからだ。
この主張が大切なのだと思う。アピール性はない。それでも、そこが変だと常に自分の感覚で説明できるようにすることが大切なのではないかと思っている。

直接親学の話題に触れたのは次の日だ。成り行きを観察したかったので、一律に考えられない子どもの指導のための親が学ぶ概念と、今回提示された親学とやらを並列的に並べてみた。意見は言わなかった。

今回の先送り記事は、真摯な反省に基づくものではなく、政治的な都合であろうと思う。
今までの教育再生会議をはじめとする首相がかかわる会議の進めかたのパターンは分かりやすい。

まず、対象となる機関や対象のマイナスの情報を最大漏らさず流す。そこで、国民の批判が熟成した所で、改革の必要性を煽る。
そこに、政府の立ち上げた会議からセンセーショナルに改革案とやらをアピールする。国民は、そうかなと思い、対象となる現場や対象者は、マイナス情報を最大限に流され、弱い立場を自覚する。
更には、公的に命令系統を使って、改革案という政治的なアピール道具を押し通す。

今回の親学とやらも、同様な手法が用いられた。基本的に納得できるような「早寝早起き朝ごはん運動」を展開しようとしたのは、数年前のことであった。
  ここに、政治家としての手法を導入されたのは最近である。もっとも、あるカリスマ教師が、上記運動は、最近自分が考えたとテレビで訴えているのを聞いて唖然とした。自己アピールの仕方のうまさには感服したが……。
 
  親学のアピールのため、この政治的なパターンの導入は以下のような感じだ。
  まず、今の親はなっていない、社会的ルールの欠如であると訴えた。虐待がある。社会の矛盾があり溢れている。最近の親はなっていないという情報は十分流れたはずだった。

  次に、安倍首相が、会議に顔を出し、「もっと物議を醸していい」とセンセーショナルなのはいいという感覚は会議に伝わった。改革案とやらもうまくアピールできた。ここまではうまくいった。

  誤算は、公的命令系統の整備ではないか。今までの教育再生は、相手が教員という公務員だからシステムは完成しやすかった。憲法改正の問題についても、公務員の意見は封じ込める検討をしているのではないだろうか。政治問題にタッチできない理論は、教育公務員には構築しやすい。意見を言うことの禁止はさほど難しいことではない。
  この部分を、現在のままでは家庭に当てはめることは難しい。今のところ母親を中心に、変だと思う考えを批評する権限を持っている。意見は十分に言ってもいい立場にある。選挙で直接意思表示や運動を展開することすらできる。

  伊吹文科大臣が「人を見下した訓示をするのは適当ではない」といったそうだが、当然のことだと思う。「出来る環境にいる人はきわめて少ないのではないか」と配慮を示したそうだが、「出来る環境を作る」のは、政治家である。

  軽さの美辞麗句では、本当に社会が混乱する。真摯な態度でよくしたいという思いが伝わらない。そう感じるのは、蚊帳の外にいる人間の取り越し苦労だろうか。



<教育再生会議>「親学」提言見送り 「押し付け」反発で [ 05月11日 12時50分 ]記事内容
 
政府の教育再生会議は11日午前、首相官邸で合同分科会を開き、親に向けた子育て指針として同日にも発表予定だった「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」について当面、発表を先送りすることを決めた。「親学」との表現を使わないことも確認した。今月末以降の第2次報告に反映させる方向で調整する。政府や与党内にある「国民への教育観の押し付け」「政策的な裏付けがない」などの反発や批判に配慮した。

 ただ、同会議に出席した安倍晋三首相は「議論が物議を醸しているのは事実だが、もっと物議を醸していいのではないか」と発言。「いろんな偏見があったり、アレルギーがあったりするんだろう。アレルギーを持つのは間違っていると認識していけば、冷静な議論が出てくるのではないか」とも述べた。

 提言発表は山谷えり子首相補佐官らの主導で計画されたが、母乳による子育ての奨励など個人の価値観にかかわる内容を含んでいたことから政府・与党内に国民の反発への懸念が広がっていた。山谷補佐官は会議終了後の記者会見で「第2次報告に収れんさせる部分と(報告と別に)情報提供する部分を考えたい」と語った。拙速な対応が表面化したといえ、再生会議のあり方を問う声が高まりそうだ。【平元英治】

Commented by オサーン at 2007-05-14 11:05 x
給食費未納問題を騒ぎ立てたのも、これの前フリだったんでしょうな。
Commented by shingen1948 at 2007-05-15 04:41
 コメント、ありがとうございます。
 一部の問題を全体の問題とし、現在の状況を全否定することからはじまる論法は、蓄積をも捨てることで怖いですね。現状が、全否定される状況かどうかは、冷静に判断しないと、取り返しがつかなくなると考えています。給食未納問題は、一部の問題を全体の問題にすりかえるのにも使われたと思っています。
by shingen1948 | 2007-05-13 18:54 | ☆ 教育話題 | Comments(2)