人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

惑わされない「教育改革の正論は」

Excite エキサイト : 社会ニュース<ゆとり教育>学力は「改善の方向」 文科省調査 [ 04月13日 19時45分 ]


 この記事を受け、毎日新聞(2007.4.14)は、「学力向上現場が支え」という解説記事を。「高山純二」という記名記事でだした。
 その中で、現行指導要領の現場受け入れとの関連を考察していた。
  ある中教審委員の意見として、以下のように指摘した。
 現指導要領発足時、「まじめな先生が、真っ正直に受け止めてしまった」と指摘した。詰め込み教育を見直すためのゆとり教育という社会的なスローガンを極端に受け止められてしまった。基礎基本も大切にすべき所をゆとりだけが重視されたという考え方だ。
 一般社会向けのスローガンを、現場までまともに受け止めてしまったというのだ。「学びのすすめ」で、当然教育現場が、スローガンとは別にやらなければならないことをやるのは当然であることを示し、宿題も出さない状況になった学校現場に改善を求めて、正常になったのではないかと指摘している。
 これらの考察から、現場の力をいかに発揮させるかが教育改革の大切なことであるはずなのに、今回の教育改革は、教員の負担を増やす方向性ばかりではないかと指摘している。

 教育改革の正論として、以下のようにまとめていた。
 子供達の学力向上は、学校現場が支えている。行政は、そのサポート役に過ぎない。本来の教育改革は、現場の力をいかに発揮させるかだ。ゆとり教育見直しは、方向性を誤れば、「学力向上傾向」に水をさすことにもなりかねない。

 「教育改革」のあり方について、示唆する書評も同日の同誌にあった。
 
 阿部菜穂子著[イギリス「教育改革」の教訓]の紹介文によると、以下の概要のようだ。
 サッチャーは、全国学力テストを行い、到達すべき目標水準を設定。予算配分も組み合わせ学校選択と運営の自由を認めた。ブレア首相も受け継ぐ。教育予算を増やし落ちこぼれ校を引き上げようとするが、悪循環が続く。そんな中、ウェールズ、スコットランドが別の道を歩む。また、イングランドでも、最高のテスト結果を出したのは、改革を無視し、教師に創造性を発揮させた学校であった。模範は、フィンランドモデルとのこと。教育の中央集権の誤りを指摘する。

  国民会議の議論それ自体が、教育の改善に水をさしていないかという指摘である。



<ゆとり教育>学力は「改善の方向」 文科省調査 記事内容
文部科学省は13日、「ゆとり教育」を掲げ学習内容を削減するなどした現行学習指導要領で学んだ全国の高校3年生約15万人を対象に、初めて行った教育課程実施状況調査(学力テスト)の結果を公表した。ゆとり教育導入前の旧指導要領で学んだ高校生を対象にした前回調査(02~03年度)と同じ問題181問で正答率を比較すると、145問(80.1%)が前回並みで、26問(14.4%)が前回を上回った。学習意識のアンケートでは「勉強は大切」と答えた生徒の割合も増加。調査を行った国立教育政策研究所は「(学力は)改善の方向に向かっている」と分析している。

 学力低下の原因とも言われる現行指導要領下で学んだ小中学生の学力テスト(03年度)でも、旧指導要領で学んだ児童・生徒よりも正答率が向上傾向にあり、授業時間の増加などが盛り込まれる見通しの次期学習指導要領の改定作業に影響しそうだ。

 テストは05年11月、全国の国公私立高校から無作為に抽出した約15万人(全体の約13%)を対象に、国語▽地理歴史▽公民▽数学▽理科▽外国語の6教科12科目で実施。同時に学習に対する意識などを問うアンケートも行った。

 全問題657問のうち、3割弱にあたる181問が前回調査と同じ問題で、前回よりも正答率が下回った問題は10問(5.5%)だった。科目別では、地理B、化学1など6科目で前回の正答率を上回る問題数が下回る問題数よりも多く、国語総合、生物1の2科目は前回の正答率を下回る問題数が多かった。日本史B、数学1など4科目は前回並みだった。

 学習内容では、国語総合の古典の正答率が低下し、英語1の「聞くこと」(リスニング)が向上した。

 各問題で正答するとみられる割合「想定正答率」(設定通過率)で比較すると、想定正答率を上回った問題数の割合は前回比4.6ポイント増の31.4%で、下回ったのは同8.7ポイント減の40.2%だった。前回調査で想定正答率よりも著しく低かった理数科目は、前回よりも改善したものの、想定正答率を下回る問題も多く、課題が残った。

 また、アンケートでは、「勉強は大切だと思う」との設問に、43.1%が「そう思う」とし、「どちらかといえばそう思う」も41.1%に達した。「そう思う」は03年度調査より3.6ポイント、02年度調査より5.2ポイント増え、学習に対する意識の向上傾向を示した。国立教育政策研究所教育課程研究センターの惣脇(そうわき)宏センター長は「現行学習指導要領は児童・生徒の学習意欲を引き出す狙いがある。意欲面も高まっており、指導要領の狙いが生きつつあるのではないか」と分析した。【高山純二】

 ◇文科相は慎重評価

 今回の調査について、伊吹文明文部科学相は13日、記者団に「『勉強したい』という人の比率が前よりも良くなっている。しかし、ゆとり教育的なものがあったから、意欲が向上したかどうかは分からない」と述べた。さらに「(学力も)プラス方向にいっているか、にわかに断定できない」と慎重な評価をし、指導要領改訂の方向性に変更点はないという見方を示した。

 ■ことば(ゆとり教育) 文部科学省(当時文部省)が詰め込み教育などへの批判を受け、70年代後半以降に進めてきた政策。小中学校は02年度から、高校は03年度から実施された現行の新学習指導要領では、週完全5日制に伴って学習内容が約3割削減され、新たに「総合的な学習の時間」が設けられた。だが、学力低下を招いたと批判され、政府の教育再生会議は1月の第1次報告で見直しを明記した。
by shingen1948 | 2007-04-15 09:46 | ☆ 教育話題 | Comments(0)