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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「教育は百年の計」だから改革

山崎氏ら新任14人 中教審、教育再生が課題 [ 02月01日 07時40分 ] Excite エキサイト : 政治ニュース
 中教審の委員に辞令が発令されたそうだが、そんな中、「教育は百年の計」ということをテーマに二つのコラムが目に入った。一つは、朝日新聞「あんてな」のコラムで、「百年の計にはほど遠い現実」と題した高橋庄太郎氏の意見である。もう一つは、同紙「私の視点ウイークエンド」のコラムで、「教育改革、文科省は百年の計考えよ」と題した遠乗功茨城県五霞町教育長の訴えである。
  この言葉、前置きに使えば、中身はどうあれ、そういうものかと思わせる魔力を持っている。教育が政局運営の手段になったり、様々な改革と改善プランがあわただしく登場しては消えていったりするように計画しても、「教育は百年の計」でありと前置きすれば納得させてしまう。
 
茨城県五霞町教育長の遠乗功氏は、文科省は百年の計考えよと訴えている。氏は、立場的に教育現場と行政の中間にあって、両方を見通せる立場であることから意見としての厚みがあり、また、批判しにくい立場にあるので、吟味された意見と思われる点で貴重であると思うので、概要を記す。
  氏によれば、文科省の教育目標は、「豊かな人間性とたくましい児童生徒の育成」である。この目標を支える学力の定義が、明確でないとする。
 学力は本来点数によって「見える学力」と意欲関心態度など「見えない学力」と捉えるべきであるのに、文科省は、前者にとらわれすぎて、学力の順位が落ちたと大騒ぎしていると批判する。教育に害有りと中止したはずの「学力テスト」を全国規模で復活、思考力をつけると推進したいわゆる「ゆとり教育」を学力低下させると数年もしないで別の施策にしようとする変わり身についても批判し、実際の子どもの姿に迫る。ここは、氏の述べたいところであろうから、以下にそのまま引用する。
 実際には、子ども達には時間的にも心理的にもゆとりない生活に追われている。
社会環境の悪化で外遊びが減り、教室内や家で電子ゲームにとりつかれている。
現実の子どもを知っている人は、自然の中で動植物に触れ、命の尊さに気づく体験や、友達と遊びながら思いやりや人の痛みを知る体験を大切にする「ゆとり教育」を充実しない限り、「心豊かでたくましい児童生徒」は育たないと考えている。
落ち着いて子どもとじっくり四つに組んでこそ、温かみのある真の教育はできるのである。ところが、小学校の英語教育を必須にすべしと言ったかと思えば、直ぐにその必要無しと大臣が替わるたびに朝三暮四を繰り返せば、現場は混乱し、教師は多忙を極めるだけだ。
 ところが、現場を混乱させた責任は一切触れず、文科省は、教員評価や免許更新制を設けて教員間の競争を煽り始めている。教育は、個人の評判のレベルで行われる世界ではなく、もっと人間の本質に触れる世界なのにである。
 今回の「教育再生会議」でもメンバーは大学教授や著名人で、子ども日々接している彼等のことを一番知っている現場の教師が入っていない。このような会議でどんな熱弁をふるわれようとも、結論が机上の空論になることは言を待たない。
 文科省には、確固たる教育理念と計画性とを持って日本百年の計を考えて欲しい。干からびた子どもたちを育てないためにも、系統だった息の長い教育改革を推し進めて欲しい。

「教育は百年の計」なのだから、見切り発車の教育再生会議にまどわされずに、理念を通せと訴えているように思われる。

  高橋庄太郎氏の意見の概要は、教育再生会議について批判しているようにも思われる。
 「教育は百年の計」といいながら、教育界は様々な改革と改善プランがあわただしく登場しては消えていくことについて批判したものだ。
 中曽根首相の臨時教育審議会の創設、橋本首相の国の六大改革、小渕首相の教育改革国民会議、最近の地方分権・規制緩和に勢いづいた都道府県や大きな市の改革プラン等、教育に力を入れたポーズが、住民の受けがいいというねらいについて批判している。
その背景として、社会が行き詰まると、人々の関心が教育に向かい、後押しする。社会が悪いのは、教育が悪い。学校や指導者が悪いという声が上がり、それに、教育行政を揺り動かすという側面である。
結果として、性急過ぎる改革ラッシュが起き、教育施策の賞味期限が短くなる。そのいい例が、鳴り物入りで始まった「総合的な学習の時間」について、算数、国語などの教科学力向上のため、時数を削る可能性を示唆していることを述べる。

そして、首相に、教育の成果は直ぐには表れないから本来の意味で、百年の計が必要と論じ、全国の学校の声に耳を傾けるように提言した。しかし、悲しいかな政策として百年の計を訴えるリーダーのもとに、教育再生会議は見切り発車し、それを受けての中教審は教育再生が課題だそうだ。

    山崎氏ら新任14人 中教審、教育再生が課題 の記事内容
 伊吹文部科学相は1日付で、劇作家で評論家の山崎正和氏(72)ら新任14人を含む中央教育審議会(中教審)の委員30人の人事を発令した。政府の教育再生会議が第1次報告に盛り込み、安倍首相が文科相に今国会への提出を指示した学校教育法など3法の改正案が当面の審議課題となる。主な新委員は、歌舞伎俳優の中村吉右衛門氏(62)、元ソフトボール女子日本代表監督の宇津木妙子氏(53)ら。

by shingen1948 | 2007-02-07 17:33 | ☆ 教育話題 | Comments(0)