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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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もう一つの水系と水道組合の「市民科学的魅力」

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 福島市水保地区の水道組合水源地には、もう一つの水系がある。
 白津川の上流の床固めの更に上に登ると、赤沼林道右側の山からも、滝になって豊かな水が落ちてくる。この上流で懇々と水が湧き出ている水系があることは明らかだ。
 福島市に合併してしまった今では、誰も相手にしてくれないが、地区の人々にとっては、このままではもったいないという想いが強くある。

 地域の人の話では、この水道組合の水道の大切さが認められたのは、神戸の大震災の時である。それまでは、福島市の水道に加入することを勧められていた。大震災を想定した危機管理計画の中で、ライフラインがずたずたに切れたときにどうするか。そういった想定の中で、水源の分散の必要性が見直されたとのことだ。だから、もう一つの水系もいつか見直してもらえると思っているようだ。

 自分は何故こんなにも、この水道組合にひかれていたのか。その思いを代弁してくれる記事に出会った。
 市民科学研究室代表 上田昌文氏が「朝日新聞」2007.1.24の「かがく批評室」に「市民科学とは」という題で、模索の蓄積が科学を変えることについて論じていた記事の市民科学の定義の部分である。氏は、実践経験を踏まえ、「市民科学」を以下のように定義している。
 「市民科学」とは、様々な形で生活に入り込んでいる技術や科学知を、市民が主体となってよりよい暮らしに向けて選択し、編集し、活用し、研究開発を適性に方向付けていく、といった多面的な活動である。複雑で高度な専門知に立ち入らなねばならない場合であっても、市民がそれを回避せず、しかも専門の細分化に足をすくわれることなく(生活の総合性をみすえて)問題解決にあたることが、市民科学の鍵になる。

 この定義を借りて、この水道組合にひかれる理由を以下のように記述しておきたい。
 暮らしの中の身近な「飲料水」という問いに、自ら考え工夫して生活に挑戦する。実感の伴う工夫を積み重ねて、問題を次々に解決しては技術を積み上げ、その知識を知恵としていく文化活動としての科学の存在性といったらいいのだろうか。
by shingen1948 | 2007-01-24 20:23 | ◎ 水 | Comments(0)