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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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吾妻の里の「自噴井の井戸」

ふくしまの地下水| Excite エキサイト ブックス > 書籍情報
a0087378_19552297.jpg 飯坂街道を歩っていて見つけたのは、自噴泉と掘る文化が合わさってできた自噴井の井戸だ。この井戸が紹介されていたこともあって、この本を購入した。
この本は、表紙を開けると本文に入る前に、特色ある清水の写真集になっている。この井戸は、その写真による紹介のところにある。
[2001年7月撮影としてこの井戸の写真による紹介]があり、以下の説明がある。
(※ このページに貼り付けた写真は、散歩に出かけて見つけたときに自分で撮った写真)
写真15 自噴井(福島市泉、阿部魚店所有)
 深さ約100mの井戸に、複数のレベルにストレーナーを設けたこの井戸は、作井時の1995年には日量約400?自噴し、近所の人々はもちろん関東圏の旅行客までもがおいしい地下水をくんで帰ったほどであった。
  この付近の浅層部が、テトラクロロエチレンによって汚染されていることがえいきょうしているのであろうか、最近、汚染のない深井戸を掘る人が増えた。その結果地下水位が低下し、自噴量も激減してきている。

  この本に記述されている汚染については、発行される前に新聞記事になっていものをもとに、話題にしたこともあった。ただ単に茶飲み話として、話題にしたつもりだったが、話をした方の知り合いに、該当する工場の排水の水質を管理する仕事をされている方があり、気まずい想いをした。
  工場としては、最大の努力をしていて、心外であるというコメントをいただいた。こういう話をする時は、論拠を自分で確認しないで語ってしまったことの浅はかさと、それでも、こういうことは、素人でも話題にしなければならないのではないかという想いで複雑だったことをも思い出した。

 もう一つ、この本に注目したのは、科学的な冊子であるにもかかわらず、水の神秘さについて「水利用以外の利用」として、以下のように触れていることである。
 
宗教は、すでに旧人の時代に、生まれていたといわれる。それ以降、大自然の力を恐れ、敬い、あるいは拝むといった宗教儀礼がなされてきている。井戸には水神や井神があると信じて、これをまつる風習が、今日にも続いている。水神を祭る風習は、関西地方ではすでに弥生時代にはあったことを、山本博氏は紹介している。
  かつて井戸は、集落の貴重な財産であり、共同して利用していた。良質の水が出る井戸を所有して、権力者が権力の証にし、神社や寺が崇拝の対象にすることもあった。

  恵まれた環境のため、感覚が麻痺しているが、極限状態におかれれば、最低限生命体を維持するには「水」が必要であることに思い至るはずであり、ありがたい存在となる。そのことと宗教的な感覚が結びつくのは自然なことであると思うのだ。
by shingen1948 | 2007-01-24 20:05 | ◎ 水 | Comments(0)