水保地区水道組合~水源地から水を運ぶ仕組み
2007年 01月 23日
福島市水保地区水道組合の水源からやや下ったところに、使用する分の源水を貯めるタンクがある。水源から集められた源水を山下まで運ぶ仕組みを確認している。
源水の谷に溜まった水は、地中のパイプを通してタンクまで運ばれる。これは、高低差を利用するため、水源よりやや下ったところにタンクが設置されている。
このタンクからいろいろなパイプが出ているが、その役割は次の三つである。
・ 余った水を排水するためのパイプ
・ 水量を測定するマスに水を運ぶためのパイプ
・ 水量が豊富なので、排水仕切れなかったときに、安全に水があふれるようにするためのパイプ
これらの水は、白津川に戻される。
このタンクの手前に見える白い鉄板でふさがれている所は、流水を測定するマスである。水量に異常がないかを確認するためのマスだ。これは原始的な仕組みで、タンクの水を一気に流して、三角形に切った所を通る水の高さを測定し、流水量を測定するようになっている。
これらの装置を通した源水は、四本のパイプに分けられて、白津川沿いに次のタンクに運ばれていく。これは、どれか一本がトラブルを起こしても、他の三本のパイプが生きているという安全装置の機能をもたせ、断水の可能性を低くしている。
これらの工夫で、吾妻山の恵みの水を平地まで送り、飲料に供しているのだ。