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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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教育がアピールの道具になる時代の到来

<教育再生会議>「ゆとり」見直し明記へ 来月の中間報告に [ 12月29日 02時17分 ] Excite エキサイト : 政治ニュース
この記事には、二つの意味が込められている。一つは、確かに見直しの内容であるが、もう一つは、ここで提言する意味である。「ゆとり教育見直し明記」の見出しが、内容であり、副見出しの「首相の意向受け」が提言の意味である。
 内容の提言は、具体的には、以下の考えに対する批判である。
「ゆとり教育」が導入されたときの理念は、ただ授業数を減らすのではなく、詰め込み型の暗記教育から、議論する力や自主研究を通して課題を発見する力、そして芸術や技術を通した表現力などを重視する教育に変えたいということだったと思う。
理念的には、無尽蔵に増えていく「知識」を詰め込むだけの教育は限界がくる。知識を取捨選択し、それを活かすことができる能力を身につけるような教育にシフトしていかなければならないということだったような気がする。そのためには、主体的な意識や思考は不可欠であり、そういう能力を育てるのには、熟成を待つような教育観が必要である。だから、時間的余裕と総合学習的な学習の時間を確保する。

その変革の間にも、未履修問題で明らかになったように、一流といわれる高校を中心に、受験戦争を理由に、「知識」を詰め込むだけの教育は水面下では継続されていたのだ。
  このことの現在の状況は、方針違反については批判に晒されているものの、受験優先の考え方ができない進学校に同情する報道が多いのが現状ではないかと思う。
これは、改革推進中にも、学力低下が問題との知識が少なくなったという各界からの批判が後押ししている。この批判で方針の迷走が始まって、今回の提言となるという道筋が現状との認識をしている。

  提言の意味であるが、記事には、以下の二点について記述されている。
① 「基礎学力向上のため、学習指導要領を改める象徴的な意味がある。」(委員の1人)と明記を決めた。
② 運営委員会には下村博文副長官も出席。下村氏は事務局の再生会議相当室に対して、
「メッセージ性が弱い」との意向を伝えており、踏み込んだ提言を求めたとみられる。

これは、次年度の改定指導要領で、文科省が今進めている改定作業の中で、基礎学力向上の視点から、授業時数や指導内容を改定しているのだが、それを、再生会議が提言したからという錦の御旗で、堂々と授業時数や指導内容の変更をうたうことができるようにするという意味合いを持たせるということだと思っている。
  急いで変えた教育基本法には、具体的な改定の文言の陰になっているが、時の政府が教育に提言できるようにするねらいがあり、これとの関連を感じる。時の政府のイメージアップのため、「改革をアピールしたい」という政治家の都合の推定である。
  少なくも、昔のように教育というものには骨太のヴィジョンが必要で、良くも悪くも私意で左右されるようなものではないということではなくなった。政治活動のための手段としても活用できる分野になり、改善していくという地味な分野ではなく、改革というアピール性が重要な時代になったということを意味していると思っている。

<教育再生会議>「ゆとり」見直し明記へ 来月の中間報告に [ 12月29日 02時17分 ] 記事

政府の教育再生会議は28日、東京都内で運営委員会を開き、来年1月の第1次中間報告に「ゆとり教育の見直し」を明記することを確認した。大学の9月入学も、来年末の最終報告に向けた検討課題として明記する。いずれも21日公表した素案では見送ったが、同会議に「具体的な目標と検討課題」の提示を求める安倍晋三首相の意向を受けて明確化した。

 ゆとり教育の見直しは、学校教育の改革を協議する第1分科会が提唱。運営委は「基礎学力向上のため、学習指導要領を改める象徴的な意味がある」(委員の1人)と明記を決めた。文科省は来年度以降の指導要領の改訂に向けて作業を進めており、再生会議が授業時間や指導内容の充実を促す意味合いがある。

 大学の9月入学も、安倍晋三首相が9月の自民党総裁選で提唱した。自民党内に賛成意見があるほか、大学や大学院の国際競争を促す効果があると判断した。ただ、いじめなど反社会的行為を繰り返す児童・生徒への「出席停止」措置は、再生会議でも賛否が分かれていることを踏まえ、見送る可能性がある。

 運営委員会には下村博文官房副長官も出席。下村氏は事務局の再生会議担当室に対し「メッセージ性が弱い」との意向を伝えており、踏み込んだ提言を求めたとみられる。【平元英治]

by shingen1948 | 2007-01-03 06:34 | ☆ 教育話題 | Comments(0)