荒川の流れを変える 堤防工事を地図で確かめる
2006年 12月 18日
この記録と、古い地図と現在の地図を合わせて、現在の堤防の様子と、元の荒川の流れを推定して重ね合わせてみた。
位置は、「日の倉」の地名を元にして選んだ。
赤で示したのは、現在の堤防である。現在の堤防も、かすみ堤防の考え方が生きていることが分かる。人家が多くなっている所だが、水と共生しようとしている心意気が見て取れる。
水色で表したのが、現在の水が流れていた所である。伏流水でもぐりこんでいる部分も多いが、流れが見えるところと考えてよい。
紫で示したのが、昔の水の流れの推定である。古い地図を重ねて推定した。日の倉橋の南端の位置の細い道路を確認すると、切れている所がある。昔の地図と重ね合わせて堤防の中に入ったところも鉛筆でなぞってみると、昔の村の道が推定できる。また、釣堀は、今は川とは独立しているが、昔の川を描いてみると、その川沿いにあって、荒川と一体化していたことが分かる。