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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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教育再生改革は競争原理導入を目指す

最近の教育再生会議の流行の教育者を広告塔に繰り広げられる話題性に、自分も踊らされていると感じる。そこで、まだ話題を作り上げようという意図が働く以前の新聞の客観的な論調を読み直して、一度立ち止まってみる。

朝日新聞2006.9.17「分裂日本」の見出しは、[公教育「底上げ」思想薄れた 学校格差進む固定化]で、増谷文生・丸山玄則氏が囲み記事で述べた結論部分をそのまま記述し、自分も原点に戻ってみる。
公立学校を競争によって活性化させるとして相次いで導入したのが、選択制の導入だ。
都内のある公立校の副校長は「雪だるま式に生徒が集まる学校がある一方、悪い方の循環に入ると固定化する。」と嘆く。この傾向は地方にも広がりそうだ。

ゆとり導入を決めた三浦朱門氏は、こう振り返る。
教育基本法は、等しく、その能力に応ずる教育を受ける機会があるとし、平等を重んじつつ、格差も認めている。この矛盾した目的を同時に達成するため、ガチガチではないさまざまな教育内容を可能にするのが、ゆとりに込めたねらいだった。

だが、ゆとりをめぐる教育現場の混乱や文科省の迷走の中で、規制緩和や競争原理重視の経済界の論理が、教育政策に着々と浸透していった。
平等主義よりも格差是認の傾向が強まり、個性重視もいつか競争偏重になった。公教育は、だれもがステップアップできる場のはずだったが、最近の矢継ぎ早の政策変化で、分厚い中流層を育ててきた底上げの思想が薄れていく。


教育改革の流れも整理して提示してあった。

1987臨時教育審議会が、「個性重視」
  95 経済同友会が「学校スリム化」
  96 経団連が初提言「創造的な人材育成を」
  98 学習指導要領の改訂で①学習内容3割削減②総合的な学習の時間新設決定
    ③ゆとり教育へ
  99 学力低下論争が広がる
2000 東京都品川区が公立小選択制導入
  02 学校週5日制とともに「ゆとり」スタート
  03 指導要領を1部改訂、「発展的内容」認める。
  04 日本経団連が本格的に「多様性、競争、評価が基本」
  国際学力調査結果発表
   「ゆとり」批判強まる。
  05 経団連「教育機関の競争促進を」
     文科省が指導要領見直しを要請
     「骨太の方針」が「競争と選択の導入」「教育バウチャー」 
   同友会「文科省主導では限界」
  06 教育基本法改正案
   経団連「義務教育改革」

教育改革とは、経済界の圧力による競争原理の導入だったことを改めて確認する。
by shingen1948 | 2006-12-07 20:10 | ☆ 教育話題 | Comments(0)