山の文化を感じる感性を鍛えたい
2006年 11月 14日
山入村は、山の精霊とともに生活していたはずだ。開墾の歴史の後であっても、山のものを糧にして生活する以上、この感覚が根底にあるはずだ。
現代から村を観れば、征服したものが文明を持ち込んだことを中心に村の発展を説明することになるだろう。いかに早くその文明が広がったかが自慢の感情になっていく。恐らくは文明なるものへの抵抗が強く、受け入れは遅いはず。それは、自らの文化を大切にしたはずだからだ。それでも、強い文明が蝕んでいったはず。文明によって滅びだ文化の感情は、自分でも気づかないほど奥深くにしまいこまれているはず。
山入村は開墾の歴史を背負ったり、山の精霊と共に生活活動をしていたはずだ。奥深い文化があったはずだ。しかし、そのことは、表面には出てこないだろう。恐れの感情、スローなものに価値を見出そうとする感覚を研ぎ澄まし、注意深く探り、文化を感じる力を身につけたいと思っている。